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旅立ち



ーーーーーーーー3年後




あれから山で体術の修行や、ダンジョンの攻略などを行い一歩一歩成長をしていったトーマ。

10歳になった日、漸く親元を離れ王とを目指すことにした。







「母ちゃぁーーーーん!父ちゃぁーーーーん!元気でなぁ!!」







「おう!風邪ひくなよ!」

「・・・。とーまも大きくなって、たまには帰ってくるのよ!」






目に涙を溜め堪えながら言う母と快く送り出してくれる父に胸が熱くなる思いだった。





「おう!」





「ルーモス。あんたも気をつけなさいね!」






「わかってるよ母さん。父さんにもよろしく。」






ルーモスとともに行けるのであれば少しは気が楽だ。

如何せん圧倒的に強いのだ。ルーモスは多くは語らないが、トーマにとっては兄であり師匠であった。

しばらく下山すると街が見えてきた。






「さて、トーマ。そろそろ町に着くよ。まずはギルド登録をしよう。じゃないと稼げないからね。」







「了解!わくわくすんなぁー!町なんて小せぇ頃行ったきりだ!」







「はいはい。落ち着いて。町は逃げないから。」






ギルドに登録しないとダンジョンで得た報酬も貰うことができない。もちろん仕事も見つからないのだ。

実力社会であるため年齢に制限はなく、最年少記録は5歳の公爵家子女様。現在は恐らく16歳くらいになっている。







「たのもーーーーーう!」






「うるさいよ。ギルドにそんな大きな声で入る奴いないだろ」






「わりぃわりぃ!楽しくなっちまって!」





「うるさくてすみません。ギルド登録したいのですが」





「あらあら坊やたち可愛い冒険者さんたちね?」




ーーーーーーーガコンッ





登録しようという矢先に大きな物音。

ギルド広間にあった石の机が割れたようだった。

言わずもがな犯人はトーマ(バカ)だった。





「へへへ~力加減ミスっちまった!すまんな!」




「・・・。登録だったわね!まずは紙に書いてもらうわね。そしてこの水の中に手と書いた紙を入れて浮き上がってきたプレートがあなた達のギルド在籍証明書よ」



ギルドのお姉さんは若干引きつつも丁寧に説明してくれた。

年齢に制限が無いとはいえ、ある程度の読み書きが出来ないと登録ができない。

依頼は掲示板に貼られるため、読めないとそもそも仕事ができないからである。




「読み書き練習しといてよかったなぁ!」





「頑張って覚えてたもんね。」






「うっしゃぁ!書けたしプレートプレート!」






出身地・年齢・名前を書いた紙と手を水に入れ数秒で銅色のプレートは浮かんできた。




「おおおおおお!俺のプレートだ!!」








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