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DK世界に行ったら100倍がんばる!  作者: 独瓈夢
転生の章
92/526

3-16 豹顔将軍の娘は美少女でした!

 翌日。


 ゼリアンスロゥプ大王の命令により、“大王特別貴賓(大王VIP)”にランクアップされた三人は、昨夜ダイダロス宮から1キロほど離れたところにある特別貴賓用御殿の、象が寝れるような天蓋付きの巨大なベッドに“一人ずつ”寝たのだった。


 大王特別貴賓用御殿というだけあって、寝室はスイートルームなんていうレベルではない。

寝室だけで300平方メートル以上あり、このような寝室が5つあった。

 それに500平方メートルの暖炉付きリビングルーム、500平方メートルはある屋内プールに続いて浴室、サウナ風呂がある。

 屋内ビリヤードなどが置かれている娯楽ルーム、100人は一度に食事がとれる食堂。そのほかにも付き添いの侍従の部屋や調理場、侍女用の部屋なども無数あり、これだけで一つの宮殿だ。いわば、獣人国の迎賓宮殿と言えば理解しやすいだろう。


 起きてしばらくするとウサギ耳のメイドがやって来た。

「おはようございます。お食事をお持ちしてもよろしいでしょうか?」

昨夜はフルーツしか食べてないので、すでに空腹を感じていたので

「はい。お願いします。」と朝食をたのんだ。


10分としないうちに、コンコンとドアをノックする音。

「朝食を持ってまいりました。」

さきほどのウサギ耳メイドさんの声だ。


「はい。どうぞ。」とモモが答える。

ドアが開けられ、ウサギ耳メイドさんが料理が載ったワゴンを押して入ってきた。

そのあとから、犬耳のメイドさんが料理が満載のワゴンを、そのあとからキツネ耳のメイドさんが飲みものが入っている銀ポッドが乗ったワゴンを、そのあとからまた別のウサギ耳メイドさんが別のワゴンを... 

次から次に入ってきて、300平方メートル坪以上ある寝室のテーブルに次から次へと料理を並べ始めた。


 レオたちは唖然としてテーブルの上に並べられる料理を見ている。

ざっと見ただけで、スクランブルエッグ、オムレツ、オニオングラタンエッグ、ハム、ソーセージ、ベーコン、チーズ各種、ポテトサラダ、スモークサーモン、サラダ野菜各種、パンケーキ、フレンチトースト、ワッフル、カニスープ、魚スープ、肉スープ、ポテトスープ、野菜スープ、各種パン、クロワッサン、ブリオッシュ、デニッシュベストリー、クグロフなどがあり。飲みものはさまざまなフルーツジュースとヤギ乳。


「なに、これ?」

「たまごを混ぜて焼いたのは知っているけど、ほとんど知らない食べものばかり...」と女の子たちが驚いている。

「でも、足が数えきれないほどあるタコやイカとか、モモグラの焼いたのとかないし...」

「虫のあぶり焼きやサナギの天ぷらとかもないわ?」

「じゃあ、お腹も減っていることだし、いただきましょう!」

「そうそう、熱いうちにいただきましょう!」


ランとモモはお皿にご馳走を分けて、猛烈な食欲で食べ始めた。

レオも腹が減っているので食べ始めた。

ウサギ耳メイドさんたち5人ほどがレオたちの後ろにいて、何か注文があれば即対応するように控えている。


「こんな豪勢な朝食ははじめてよ!」

「私も。ドワラン国王様も毎朝、こんなの食べているのかな...」

「それにしても、よくこれだけ人族の好むご馳走を作ったものだな!」


レオが感心して言ったとき

「お気にいって頂けたようで、大王様もきっとよろこばれることでしょう」

と言って入って来たのは ジャバリュー将軍。


「みなさん、おはようございます。昨夜はよく休むことができましたか?」

にこやかな顔であいさつをする。

「あ、おはようございます。ジャバリューさん。」

「おはようございます。よく眠れましたわ!」

「おはようございます。ぐっすりと寝れました。」

レオたちも食事の手を休めて挨拶を返す。


将軍の後ろには一人のスラリとした若い少女がいた。

「おはようございます。」

恥ずかしいのか、少女は少し小さな声であいさつをした。


 背の高い少女だ。

ランやモモよりも高い。160センチ以上あるだろう。

しなやかそうな体の女の子で、肌に豹人族らしい斑点があるが薄いのでそれほど目立たない。

顔はふつうの人族の女の子の顔をしているが、だがネコ耳ならぬ豹耳がしっかりと立っているし、後ろにはちゃんとしっぽがある!


“この│、豹人族のハーフなのかしら?”

“かわいい│ね。ジャバリューさんの部下?”

“おっ、オレ好みの美少女!”


三人三様に考えていると豹顔将軍が豹耳少女を紹介した。

「あ、これは私の娘のミューロィナ・キャルニヴォルです。ミューロィナ、みなさんにごあいさつをしなさい。」

「はじめまして。ミューロィナ・キャルニヴォルです。」

ペコンと豹耳の頭をさげる。

“ワオっ!メッチャかわいいじゃん?!”

レオの素直な感想だった。


 そんなレオの感想にはお構いなく、豹顔将軍は得意げにわが娘のスキルを紹介する。

「得意技は、隠密行動、後方かく乱、暗殺、それとカメレオン・スキルです。」

「あ、暗殺?」モモが反応する。

「カメレオン・スキル?」レオが聞く。

「いや、大王様が、ドワーフとヤマトの戦士たちが勇者殿たちといっしょに戦っておるならば、獣人族からもぜひ一名加えてもらいたいと所望されましてね」とジャバリュー将軍がレオたちの顔色を見ながら説明する。

「はあ...そうですか」

「最初、私はリザードマン女戦士のガネーシャを、と考えたのですが、アイツはすでに許婚がいまして、彼と分かれて戦いたくないと言うので、私の娘を選んだ次第です。」


将軍はレオたちの反応を見ながら続ける。

「これでも豹族の精鋭部隊パンサーの一員。偵察、後方攪乱、暗殺を専門とするエキスパートなので、十分役に立つと思いますが...」

「で、そのカメレオン・スキルと言うのは?」

「ミューロィナ、見せてあげなさい。」レオの質問に対して娘に指示する。

「はい、パパ。」


 返事をすると、ミューロィナは着ていた軍服をパッパッと脱ぎはじめた!

あれよあれよと見ている間に、上下服を脱ぎ、ブーツを脱ぎ、Tシャツ、下着を脱いでハダカになった。肌は薄褐色できめ細かい。


 服の上から見てもスタイルがいいとはわかっていたが、服を脱いでみると、さらに抜群のスタイルなのがわかる。胸のふくらみは成長途上のようだが、ウエストはけっこう細く、腰もさほど大きくなくバランスのとれたスタイルのようだ。


 一糸まとわぬ姿になった豹娘は、表情も変えずに壁際にある長椅子まで行き、その上に仰向けに横たわった。その長椅子は高級木材で作られたもので、シックな模様のある生地が張られていた。

 すると、なんということだ、見ているとその長椅子の生地と同じ模様が豹娘の一糸まとわぬ体に現れて来たではないか!


 最初は薄かった模様はものの十秒としないうちに、長椅子の生地模様とまったく同じになってしまった。生地模様の中で、ただ黄色に光る眼と黄色の髪だけが豹娘がそこにいることを示している。


「もういいだろう。」


将軍の声で長椅子から立ち上がったミューロィナは、同じように表情を変えずに服を置いた場所にもどり服を着はじめた。


「オレたちとしては、これからの旅はさらに困難になると思うので、有能な仲間は一人でも多い方がいいです。といっても誰でもいいというわけではありませんが。ミューロィナさんは、特殊な能力をもっているようですし、大王の言われるように獣人族を代表する戦士として、こころよく受け入れたいと思います。」

「そうか。それで安心した。かたじけない。実をいうと、男の戦士をとも思っていたのだが、大王がレオ殿はワシと同じで美女しか好まないようだから、お前の美しい娘がよかろう、と申されたのだ...」

ジャバリュー将軍は、ちょっと面映ゆそうな顔をして言った。

見かけによらず、謙虚なところも持ち合わせている将軍のようだ。


「ミューロィナ、お前からもお礼をいいなさい。」

「あ、は、はい。レオさま、ランさま、モモさま、これからよろしくお願いします。」

「ランさまとか、そんなもったいぶった呼び方はよしてよ。私たち年はあまり変わらないでしょう?だったらランでいいわ。」

「そうよ、そうよ。モモでいいわよ。」

「オレもレオでいいよ。」


そう言いながら、レオはベッド脇のサイドテーブルに置いてあった自分のバッグの中を何か探していたが、手に何かをもってミューロィナのそばに来た。


「ミューロィナ、これつけて。」


 神の石で作ったブレスレットを手渡す。

ドワーフ職人に、新しい仲間ができたときに使ってもらうために余分に作ってもらっていたのだ。

 ミューロィナがブレスレットを腕につけたのを見てレオはステータスウインドウの説明をする。

さすが若いだけあって飲み込みが早い。


《ミューロィナ:ステータス》


挿絵(By みてみん)


装備:

E 武器 ショートソード、爆裂手裏剣

E 投擲(とうてき)武器 爆裂弾、焼夷弾、毒ガス弾、煙幕弾

E 濃紺のニンジャコスチューム または迷彩服

E ニンジャマスク または迷彩マスク 

特技: スキル:カメレオンスキル



興味深そうに自分のステータスを見ている豹娘。

「これでミューロィナも私たちの仲間ね!」

「でもミューロィナって、長すぎるじゃない?ミユでいいよね?」

「あ、それいい、じゃあミユで決まりね!」

「えっ、ミユ...??」少しとまどうミューロィナ。


まあ、ミューロィナは、すでにミューと呼ばれていたので、ミユと呼ばれても正直言って、あまり驚かなかったが、会って5分もしない内に、まるでもう仲の良い友人同士のようにニックネームを付けてくれたということに内心驚いたのだ。

「うむ。これでミューロィナ、いやこれからはミユか-も勇者殿の正式な仲間になったわけだな。しっかり頑張るんだぞ。泣いて帰って来ても私は知らんぞ?」

目に入れても痛くない、かわいい娘を旅に出させる親の心情が込められた言葉を言う将軍。

「だいじょうぶ、心配しないで、パパ。これまで男手一つで私を育ててくれてあありがとう!」

どうやら、ミユはお母さんなしで育ったようだ。お父さんも手塩にかけて育てた子を手放す気持ちは一入ではないだろう。


 みんなが親子の感動的な別れのシーンをだまって見ているのに気がついた将軍。

コホンとひとつ咳をすると

「まだ至らぬところも多い娘だが、みなさんよろしく頼む!」

「おう、将軍さん、まかせといて!」レオより先に返事をしたのはランだった。

「ちゃんとミユのメンドウ見るからだいじょうぶですよ」とモモ。

「オレたちが全員で守るから心配ないです。安心してください。」

「うむ。よろしく頼む。それでは、そろそろ作戦本部に行区としますか。大王様もお待ちです」


獣人族軍の司令部で、イーストランジアの魔軍を撃退し、エルフ国の奪還し、ヤマト国とドワーフ国を魔軍の脅威から解放する同盟軍の作戦を練るのだ。




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