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DK世界に行ったら100倍がんばる!  作者: 独瓈夢
転生の章
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2-36 エルフ少女の冒険⑥

 テラには約一ヵ月滞在いたしました。

そこでレオさまたちは、ミィテラの世界でする冒険の旅の準備をしました。

もちろん、私もギブも準備のお手伝いをしました。


 一ヶ月後、私たち5人はミイテラの世界へもどりました。

最初に守護天使シーノさまの提案でミトラカルナー山へ向かいました。

そこでレオさまは神聖な山のかけらを入手されました。

これでレオさまの短命問題が解決したそうです。


これには私も少々驚きました。

レオさまもエルフのように短命で悩んでおられたなんて...

シーノさまによって私たちは―『冒険者たち』と名付けられましたが― ここで2つのグループに分かれることになりました。


 カイオさまとイザベルさまとギブは、仲間になった銀狼さんたちとドワーフ国の前線へ向かうことになり、レオさまと私は― たった私たち二人だけで... ― ヤマト国軍の前線まで行くことになったのです。それも、レオさまが私をおんぶして!


 どうしましょう?!


 レオさまに私をおんぶしてヤマト国連れて行くようと言ったのはシーノさまです。

シーノさまのご命令は絶対です。逆らうなんて考えることもできません。

 なんでも、レオさまはバッタの筋肉だか足だかをもっておられるので― 私が前からぜひお見せいただきたいと思っているアレです― 銀狼さんたちよりも早く走れるし、バッタのように... あれっ、バッタって力持ちだったかしら?まあ、力持ちと言うことにしといて... 


 バッタみたいに力持ちだから、体重が軽い― ええ、プロポーションでは“ボン・キュッ・ボン”のイザベルさまに負けますけど体重では勝ちますのよ。そう軽さでは。

 シーノさまは、「アイミさんの体重など少し大きめのトリゴのパンほどだから」おんぶすることなんかへっちゃらなのよ、って言うのですよ…


 私もつい「私はトリゴのパンよりやわらかです」なんて少々混乱して言ってしまって、

「ほほー... アイミさんは抱き心地がいいんだ」

なんてカイオさまにツッコまれてしまいましたのよ。


でも、私もお年頃のエルフレディーですから、

そりゃ大好きな... いえ、尊敬するレオさまにおぶってもらうのはうれしいやら恥ずかしいやら... いえ、絶対に恥ずかしいじゃないですか?

それでもシーノさまの命令には絶対服従のレオさまと私です。

恥ずかしいやら、うれしいやらでレオさまにおんぶされました…


 が…


レオさまの走る速度の速いのなんのって、もう、オシッコがもれそうなほどです。

そんな中でもレオさまとシーノさまは、ご冗談のようなやりとりをされていました。


(“加速装置がカチリと入り”............... くーっ、カッコいいなー!)

(レオ、マンガの主人公みたいなこと考えてないで、アイミさんを振り落とさないようにしなさい!)

余裕がおありになるというか... もう、勇者を通り越して“豪傑”ですね。



 ヤマト軍が魔軍と戦っている南部へ行くために、レオさまは街道を移動することを選ばれました。

比較的平らな街道なのですが、やはり走行による重心の上下動と着地時のショックはおぶさってる私にも影響をあたえます。


 私はずり落ちないようにレオさまの肩にしっかりとしがみつきながら、魔軍から発見されないようにステルス魔法をかけ、またレオさまがお疲れにならないように、疲労回復魔法を時々かけてあげます。


 ときたま、シーノさまが敵発見アラートを発しますと、レオさまは突然森に入って迂回したり、敵が少人数だと思いっきりバッタ力で敵の頭の上をジャンプして超えるのですが、このジャンプのあとの着地がまたたいへんなのです。


 というのは、いくらおんぶ紐でしっかり括りつけられていて、私がしっかりと肩につかまっていても高スピード&高度からの着地ショックはかなり大きくて― シーノさまによると、着地時は体重が5倍になるそうです― 私の、少し大きめのトリゴのパンのように軽い体重が、な、なんとおブタさんのように体重200キロ以上になるというのです!


 ジャンプ!

 ビュっ!

 着地!

 ズン!


着地の時は、肩にしがみついたままではブタさん並みに200キロほどにもなる私の体重を支えきれませんので、しっかりとレオさまの首にしがみつきます。


でも、やはりいくらしっかりしがみついても、私の細腕では着地時に体がずり下がるのを阻止することはできません。


すると…


あー恥ずかしい!

今、思い出しただけでも、顔から火が出そうに恥ずかしいです... 


レオさまは私の―トリゴのパンよりやわらかい― おしりの下に手を当てられて上へ持ち上げるのです(泣きべそ顔)!

それからおんぶ紐をギュっと締めなおされます。


 私は恥ずかしくて恥ずかしくて顔をレオさまの肩に埋め、体をしっかりとレオさまに密着させてしまいます。

 すると今度は、私のつつましい胸がレオさまの背に当たるではありませんか!

レオさまは気がついておられるでしょうか?


 きっと走るのと前方に注意されているのでお気づきではないでしょう。

お年頃のエルフ少女としては、そう祈るよりほかありません。


ああ、創造主さま!私を救いたまえ!



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