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2キャトルミューティレーション『エルフ』

宇宙船は空を駆け抜けていた。

そこには2人の宇宙人がいた。


「ベルンガゲルオネエチャン、ツギハドウスル?」

「ソウダネ、セイキシトヨバレタヤツノマリョクダケダトモッタイナイカラホカノセイメイタイノマリョクモホシイネ」


そして2人は宇宙船の大きな機械の元へと向かった。

そして


「「オシエテ! ペルペル!! マホウニツイテタイリョウノジョウホウヲエテイルモノヲ!」」


と機会に向かって大きな声で聴いた。

すると


『はい、魔力の文化が多いものはこの星を調べたところ、エルフ族別名森の妖精でしょうか、彼らは菜食主義で動物からとれる肉や乳などを摂取せずに生きる種族のようです、矢にたけているところもあり、そして何より魔術に関しては複雑な術式を作り強大な力を生み出すことが可能のようです』


と機械から声がした。

それを聞いてベルンガゲルは


「ドウシテエルフハソンナニモマホウニタイシテノコウシガウマイノ? ニンゲンヨリモフルイソンザイナノ?」


と聞いた。

するとペルペルは


『いえ、生まれたのは人間と同じです、ただエルフは人間よりも先に魔術を使い始めたのとそれを真似し始めたのが人間だったのです、他にもエルフは長命でおよそ1000年は生きる生き物のようです、人間からは亜人種ともよばれています』


それを聞いて2人は


「「ナーンダ、タッタ1000ネンカ……ミジカイネ」」


と少しがっかりした。

それを聞いてペルペルは


『確かにあなたたちにしたら短いでしょうね、ノベルベ星人は平均で10000年は行きますからね、そのためどの星よりもかなりの科学力を有することが出来ました、しかしノベルベ星人でも魔法に関しての知識はなかった、そのため地球にくるために遠い銀河を渡って計算誤差のせいとはいえ、この世界に来ることは出来た、っと無駄話はここまでにして、まあエルフはこの星では長生きなんですよ、人間は100年が限界ですからね』


ペルペルの言葉に2人は驚愕した。


「ナ!!! ナンデタッタ100ダケナノ!!!」

「ソレデナニガデキルッテイウノ!! ソレジャアブンカノハッテンノシヨウガナイ!!」


と2人は驚いた。

そして続けて


「デモコノハッテンハ? ドウヤッテニンゲンハチシキヲエタノ?」


と聞くとペルペルは


『それは子孫に受け継ぎ受け継ぎそして努力をして出来ることを長い時間をかけて会得したからですよ、我々とは違い人間の寿命はかなり短いがそれなりに工夫をしたのでしょう』


と教えてくれた。

それを聞いて2人は


「「ヘエ、ソウナンダ、スゴイネ、ニンゲンッテ」」


と感心した。

そして


「デ、エルフハソレイガイニナニガデキルノ」


とベルンガゲルが聞いた。

すると


『先ほど言ったことが出来るって言ったじゃないですか』


とペルペルはすぐに答えた。


「……ナガイアイダイキテルノニヤトマホウダケ? ソレダケジャナイデショ? ホカニハナニガデキルノ、ダッテ1000ネンモイキテルノニソレダケッテ」

『後知識が多いです』

「ドンナ?」

『まあ、そうですね、この世界の歴史が豊富です、他の種族より多く生きるのでその分知識を手に入れるのです、でも死に関しては結構淡泊で死ぬと分かったら結構すんなり死にます』


と説明を貰って


「ソッソウナンダ、ソレグライナンダ、コノギンガヲシラベタリ」タンサクグライハデキルトオモッタノニ……」


とベルンガゲルはドン引きしていた。

それを聞いてペルペルは


『あなたたちだって何度研究しても魔法は生み出せなかったでしょうが!!』


とペルペルは怒った。

ベルンガゲルは


「ゴメン、ペルペル、チョウシニノリスギテイタ……」


としょんぼりした。

それを聞いて


「ドンマイドンンマイ」


ともう一人が言った。

ベルンガゲルは


「シュペンガゲルアリガトウ、オネエチャンガンバルヨ」


とシュペンガゲルに嬉しそうに言った。

ペルペルは


『すみません、私も言い過ぎました。それにこの世界では、ユグドラシルと呼ばれる大樹がマナを発生させているため空気中にそのマナが飛んでいるんですよ、それを吸いこんで体内で魔力を生み出す仕組み見たいです』

「「ナニソレ!! スゴイ!!」」


とペルペルの言葉に2人は驚いた。

そして


「イツカソノタイジュモモッテカエレバワレワレハマホウヲコウシデキルハズ! ソノタメニハエルフノチシキモヒツヨウ!! ヨウシ!!」

「サッソクキャトルミューティレーションダ!!」

『ちょっと待ってください!! 大樹を持って行っても我々の星で扱えるかは不明です!! もっとこの星の環境を調べないと分からないことが……』


「「キャトルミューティレーション、キャトルミューティレーション」」


2人はペルペルの言葉を聞かずにエルフの村へと向かった。


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エルフの村、

ここは自然豊かな場所であった。

動物たちと歌い

食べれる植物を取って食す、

それぞれが木の上に家を建てて自然豊かな場所で過ごしていた。

そして、鏡も子ども達は弓の稽古と魔法の勉強に勤しんでいた。


そこに


「魔術の勉強はどう?」

「ああ、そうだよ……母さん」


1人の少年がいた。

彼の名はエリース皆から魔術の分野で期待されていた。

しかし彼自身は魔術はあまり好きではなかった。

彼は魔術が他のエルフよりかなりできてしまったためずっと魔術のためにと

自分の生をずっと魔術で縛られていた。

そのことに不満を言おうものなら父親から引っ叩かれた。

そのため、仕方なく自分は魔術を勉強するしかなかった。

しかし、彼自身のフラストレーションはたまりにたまり我慢が出来る範囲をとっくに超えていた。

そのため、彼自身はたまに勝手に外出していた。

誰にもバレないように

そして、夜はいつも外で自然を見て楽しんでから両親が起きる前に戻るようになるのが彼の日課だった。

そして母親は


「私がお父さんに言って外に出してもらうようにしようか?」


と母親が言うと

エリースは


「いいよ……別に、出来ないことをしなくても、また殴られるよ」


と言って不貞腐れていた。

エリース自身でなくお願いをする母親さえも手を上げるような父親にエリースは呆れめもあったため、母親を止めた。

母親はそんなエリースを見て


「ごめんね、あんな父親で」


と言って謝った。

エリースは


「まあ、いいよ、慣れたくないけど慣れないといけないからね」


と言って魔術の勉強を勤しんだ。

こんな籠った生活を嫌気を指しながらも

エリースも他の皆と一緒に外で勉強したい

家でずっといるのも窮屈に感じていた。

しかし、村の皆は彼を魔術の天才として縛ってしまった。

そのため魔術の才能を失うことを彼自身懇願していた。

彼の研究のための部屋には魔力を行使したと思われる傷がたくさんがるが

彼はそれを見るたびに嫌な気分が膨れ上がっていた。


-------------------------------------------------------------------------------------


「エリースはちゃんと勉強しているのか? あいつは魔術を進歩させる逸材だ、寝る時間さえ惜しいんだ」

「そんなこと言ったらエリースが潰れてしまいます、少しは休ませてあげては?」

「お前は黙ってなさい!」


そう言って父親は母親の言うことを聞こうとしなかった。

そして


「ちゃんとぽしょんを与えているんだ、問題はないはずだ」

「そんな! あの子をポーション漬けにしないでください!」

「うるさい!!」


全く取り合おうとしない父親

そして、怒鳴られるとすぐに負けてしまう母親

そんな様子をエリースはずっと見て来た。

そのため、自分の力でどうにかするしかない為、2人が寝る時間に出かけることしかできなかったのであった。

そして、その日も2人が寝静まった後に彼は1人静かに外に出た。


「たまには昼の太陽を見たいよ……」


そんなことをつぶやきながら彼は外で弓を引いていた。


「だいぶ上達したな、弓はやはり楽しい」


そう言いながら的を狙って打っていた。

それは自分で作った的であった。

誰にもバレないように森の奥へと入った場所に木々の間に隠していたものだ。

自分にしかわからない場所にしか入れていない

そして、もし見つかっても自分は家から出られないのだから知らないで突き通すことも出来る。

そして、彼は弓を引きながら思った。


「僕は魔術のために一生を終えるのかな? もう100年か……まだまだ寿命は先だよなあ……はあ、嫌だなあ、こんな生活……」


そしてエリースは大声で


「誰かこの才能を奪ってくれえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!」


と言った。

鳥たちが少しざわめきながら飛んで行った。

そして


「はあ、少し休憩するか」


そう言ってエリースは草むらの中で少し寝っころがった。


「眠い、でも寝るのなら家に帰らないと」


彼は睡眠より自由時間を優先してしまった。

眠りたくてもイライラして眠れなかったのが最初の発端だったがそうしている間にどんどんと自由時間を優先するようになり眠る時間を消してまでそれを行ってしまった。

そのため、エリースの体調はどんどんと悪くなっていった。

すると


ピカアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!


といきなり目の前が眩しくなった。


「あれ……何だこの光? 夜なのにものすごく明るい……無理しすぎた??」


と考え始めた。

すると体が宙へと浮いた。


「?? どうして浮いてるんだ? 僕は何もしてないのに……」


不思議に思いながら降りようとしても降りれなかった。

そしてその瞬間エリースは思った。


(そうか、僕は死ぬんだ、お母さんごめん、お父さんは……知らない、でもいいや、もう疲れたよ……)


と考えながら体を光に委ねった。


------------------------------------------------------------------------------------


宇宙船内


「……何だここ?」


エリースは目の前の状況に困惑した。

そこはどこかの広い部屋なのか囲いがある

そこには様々な置物があった。

見たことがなかった。

そしてエリースは


「もしかして、人間が作ったっていう魔道具? 本当に不思議なところだな、もしかして僕は人間に捕えられた?」


そう考えるとエリースは真っ青になった。


「やだ!! 怖い!! 何なんだよ!! どうして俺がこんなことに!! 外に出たからか!! でも結界で大丈夫なんじゃ!!」


エリースは体を動かそうとしたが

動かなかった。


「なんだ! この鉄は!! 嫌だ! いっそう殺してくれえええ!!」


と叫んだが

すると


「メガサメタ」

「サメタサメタ」


2人の意味の分からない生き物がやって来た。

それは人間ではないということだけが分かった。


「!! なんなんだ!! お前ら何なんだ!!」


と震えながら聞いた。

すると


「ワタシハ、ベルンガゲル、シュルンギンガケイダイ2バンワクセイノベルベセイカラキタモノデス」

「オナジクシュルンギンガケイダイ2バンワクセイノベルベセイシュペンガゲルダ」

『そして私は知能機械のペルペルです、よろしくお願いします』


と自己紹介された。

エリースは


「そんなお前らが僕に何の用だ!!」


と質問すると


「マリョクトマジュツノチシキヲモラウ、ソノカワリニキミニナニカサズケヨウ、カイゾウシテ」

「!!!」


と予想外のことを言われた。

それはエリースが願い続けていたものであった。

才能を奪われる、自分を縛り続けていた才能を

そして、何か別の物をくれるという

エリースにとってあの父親からの縛り上げから解放されるなら何でもよかった。

カイゾウが何かわからなかったがそれを聞いて


「やった……やったあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

「ウワアアアアアア!!」

「キャアアアアアアア!!」


2人はいきなり大声を上げたエリースにビックリした。

そしてエリースは


「あげるよ!! 君たちに僕の魔術の知識全てを! 魔力の全てを!!! そして君たちに良いものを代わりにもらう!! それでいい!!」


そう言ってエリースは嬉しそうに承諾した。

それを聞いて2人は嬉しそうに


「「ヤッタアアアア!!」」


と喜んだ。

するとペルペルは


『具体的にはどんなものが必要ですか?』


と聞いてきた。

するとエリースは


「何者にも負けない力を!!」


と言った。

エリースは自分から魔術の知識と魔力が無くなると何も残らないことを知っていた。

そのため、出来るだけ生きることのできる物を貰うことにした。

それに、魔力が無くなったら父親が殺しにかかる可能性がある

そのための対策も自分で取らないといけなかった。

そして


「ワカッタ、マエノモノハマリョクヲトッタラキレテキタカラケシタケド、キミノバアイハダイジョウブキオクヲイチジテキニケサナイデオク」


そう言って1人が言った。


「ああ! ありがとう!! お願いするよ!!」


そう言って期待をしながら


「ジャア、ネムッテモラウネ、ネナイトイタイカラネ」


そう言ってエリースの口を布で塞いだ。


「すご……い……これはいった……い」


と言いながらエリースは眠ってしまった。


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次の日

エリースは自分の寝床で目覚めた。


「僕は森で寝たはず……でも寝床だ……つまり」


そう言って嬉しそうにもがいた。


「やった……やった……」


と言って嬉しそうにした。

すると


「エリース!! いつまで寝ている!! 起きろ!!」


と言って蹴られた。


「ぐううう!!」


エリースは激痛で腹を抑えた。


「早く魔術の勉強をしろ!!」


どうやら父親のようだ。

そして、エリースは


「フフフフ……フフフフフフフ」


と笑いだした。


「? 何がおかしい? 早く勉……」

「いや、もうしなくていいんだ」

「は?」


父親はエリースが何を言ってるのか分からなかった。

そしてエリースは


「分からないか? 魔力を僕から感じてみればわかるよ」


と言った。

父親は意味が分からなさそうに魔力を探知魔法を使うと


「!! な!! ない!! お前!! 魔力がないぞ!!」

「それだけじゃない!! 魔術の知識も消えた!!」

「はああ!!」


父親は青ざめた。

そして


「貴様あアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」


と言って殴り掛かった。

エリースは宇宙船内でのことを思い出した。


『キミノリョウウデニサマザマナキノウヲツケタ、コレセツメイショペルペルガエルフゴニホンヤクシタ、コレヲヨンデオイテ、マアアゲルケド』


と言って1人に渡された。

エリースは思い出した


(確か、腕の機能は……)


そう考えると


ガシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!


と音と共に腕がいきなり縄が出た。


「な!! なんだ!! うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」


体中をいきなり父親を縛った。


「お前!! これはああ!! いったい!!」


すると


「あなた!! 何があったの!!」


そう言って母親が上がってきた。

それを見て


「これは一体、エリース……はっ!!」


母親はエリースの腕がいきなり割れて見たこともない状態になっていた。


「コっこれは……ああああああ……ああああああ……きゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」


悲鳴を上げて震えだした。

エリースはそれを見て思った。


(ああ、そうか、母さんはこの腕がこんな状態になってしまったことにショックを受けたんだ)


そして、そのまま母親は老け込み寝込んでしまった。

それを見て父親は


「出て行けええ!! お前みたいなゴミ!! もう知らん!! 母さんをこんなにしやがって! お前なんぞ出て行けええええええエエエエエエエエエエエエエエ!! 親不孝者があああああああああああああああ!!」


と言ってエリースを追い出した。


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エリースはエルフの村から追い出された。

そしてそのまま自分の腕を使うことで有名な


暗殺屋になった。

彼は皆から彼に依頼すればどんな者も殺してくれると思われるほどに

彼もそれを受け入れていった。

そして、彼に依頼を与えるものが増えて彼を慕う者が集まった。

彼は気持ちよく思い

そして、彼はずっと家にいた頃よりも楽しく過ごすことが出来ました。

その腕を買われて貴族の護衛をすることになり

そこのメイドと親しい関係となりました。

そのまま結婚もして幸せな家庭を手に入れましたとさ。

そして、ハーフエルフの娘が生まれ

その娘は王の右腕として雇われ伝説の家系として名を残すことになったとさ


2キャトルミューティレーション『エルフ』 終わり


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