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こんな転生は嫌だ。骸骨編  作者: きなこドーナツ
3/3

やばいのに出会いました...。

 ステータスを見て、2,3個気になることがあった。


 ひとつは「死霊系魔法」についてだ。

 見るからに...かっこいい。

 なんだよ、「死霊系魔法」って。かっこよすぎるだよ。

 死霊とか死を司ったりするのかな?。

 「我は生と死を操るもの。」とかいう決め台詞にして...。憧れるな。

 よし、早速鑑定しよう。


 『死霊系魔法Lv.1

   死ぬことで発動する魔法。自身を殺害した対象のステータスをすべて下げる。

   レベルが上がるごとに下がるステータスは多くなる。           』


 え...。嘘やん...。

 この魔法って死ぬことでしか発動しないってこと?。何その糞魔法。

 期待して損したな...。

 まあ、スケルトンっぽい魔法だな。使えんけど...。

 なんか、自分の期待が完全に空回りしてるな...。

 よ、よし。気を取り直して...が、がんばるぞー。

 

 後は他の魔法だな。

 鑑定してみるか...。

 特にめぼしいのはないけど...。


 『不眠不食

   食事、睡眠の必要がなくなる。 』


 『完全腐敗

   腐敗属性の攻撃を完全に無力化する。 』


 まあ、何となく想像通りだな。

 というか、食事と睡眠の必要がなくなるって、便利かもしれないけど悲しいな...。

 あとは、腐敗属性って何だろうか?。

 鑑定してみるか...。


 『腐敗属性

   物を腐敗させる属性。ダメージ量は種族によって異なる。 』


 うーん。大した説明がないな。まあ、単語のみで想像はできたけど...。

 でも、その属性の攻撃を無効にできるのはかなり強いのでは?。

~~~~~


 

 さて、これからどうしようか...。

 自分的にはこの場から動きたくないんだよなー。

 自分が今居るジャングルは鑑定さんによると危険らしい。

 高レベルの魔物がうじゃうじゃいるらしいし。

 ドラゴンいるんでしょ。ドラゴンだよ。絶対やばいやん。

 火吹かれたら、一発KOとか普通にありそうなんだが...。


 よし、今日はこの場にとどまろう。

 うん。

 チキンだって?。知らんがな、そんなもん。

 チート級に強かったらまだしも、骸骨だし。

 え?。今どこにいるって?。

 今、自分は森と湖の間にいるよ。湖のほとりにいるといったほうがいいのかな。

 でも、なんとなく居心地が悪い。

 というか、森の中に行きたい。

 なんでだろう?。何となく暗い場所に行きたい。これも骸骨になったせいなのかな?

 でも、森は危険だし...。


 ということで、しばらくここに居よう。

 え?。安全かって?。まあ、森よりは安全だと思うけど...。

 だ、大丈夫。そんな急に強い魔物なんて現れないって...。


 「ポト………」


 ん?。


 なんか今、湖の方で音がしたような?。気のせい...いや違う。


 湖の水面に水紋が浮かび上がってくる。

 1,2,4,16とその数はどんどんと増えていく。

 そして、遂に湖全体をかき乱していく。

 湖が白く染まっていく...。

 泡が噴きだしてくる。まさにシャボン玉のような泡が水面からあふれてくる。

 

 え?。ナニ?。まさかフラグ立てた?。

 

 それよりもだ、今はこの状況だ。

 何が起こってるんだ?。水紋?。水面がゆれてる?。

 それにシャボン玉?。よくわからんが...

 考えうることは一つ...。


  湖の中に何かいる...。


 水面に突如として、巨大な大渦が生まれる。

 その大渦は次第に大きく力ずよく成長していく。

 地面にいるはずなのに体が揺れる。

 地響きが伝わってくる。

 自分の第六感が言っている


  やばい


 水面が突然はじけた。

 大きな『なにか』とともに...。

~~~~~



 自分は水面にいる体を出している『なにか』を見ている。

 

 蒼い鱗を身に纏い、その背中には大きな羽、いや翼だ。煌びやかに輝く翼だ。

 頭には大きな2つの大きな角が生え、赤い瞳が照り輝く。

 その姿は、まさに『龍』そのものだった。

 そして、その周りには『龍』が生み出したと思われる泡が無数に浮かんでいる。

 まさに幻想的だ。


 やばい、やばい、やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい

 これは本当にまずい...。

 ドラゴン...。聞いてねーよ。そんなの。

 どうするべきだ。逃げるか?。あっちは自分に気がついてない。

 ならば...。


  走れーーーーー。

 自分は森の方向に全力で走った。

 後ろを振り返らず、ただただ倒れそうになるまで...。


~~~~~


 どれくらい走った?。

 自分は地面に膝をついた。

 もう、無理だ。いくら元運動部だからって流石に無理だ。

 後ろには...。いないね。よかったわ、


 自分は倒れこんだ。

 やばい、立てないかもしれない。

 息が完全に上がってる。


 <二重息吹Lv.1 を取得しました>


 ん?。一気に呼吸が楽になった。

 てか、なんだって?。今、自分はスキル取得しちゃった?。

 Spを消費せずに?。

 そんなことできるの?。マジすか...。

 だが、今はあんまり驚けない。それほどに疲れた。

 なんせ、無我夢中で走ったのだから。



 ふう、だいぶ落ち着いてきた。

 まさか、本当に龍がいるなんてな。

 龍は聞いてないわ。龍は...。

 神話に出てくるような龍と、序盤あたりでプレーヤーから「ちっ」て舌打ち貰う下等アンデットでは流石に話になりませんわ。

 でも、ダメージを負わなかったのはでかいかもしれない。

 最悪死んでたからね、あれ。ブレスとか食らってたら肉片すら残らんわ。

 あ、わたし、肉ないんでした。よほほほほほ...。


 なんか、ごめんなさい。

 まあ、いい。現実逃避はここまでだ。

 さて、みんなに問いたい。



  ここどこ?

 







ホウレンソウよろしくお願いします


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