表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/92

3 子供たち

「パパ~、ここ何処?」


 起きてきた勇気が聞いてきた。


「逸樹、勇気、異世界召喚だって、」


 すると逸樹が、


「うぉ、マジで?何も持ってこんだ。スマホもゲームも無いし、キッツいな。俺だけ戻してよ。」


「ごめんなさい、無理なんです。」


 申し訳なさそうにアイシャが答えた


「異世界って、あれでしょ?ファンタジー系の魔法、スキル、ありありの。出来ればアニメ系の世界がよかったな~ 艦○れ、とか東○projectとかがよかったな~」


 と、逸樹がぼやいていると


「アバダケ○ブラ!」


 突然魔法を俺に唱えてきたのは、小2の勇気だった。しかも某魔法使いの死魔法を俺に向かってだ。


(発動したらどうすんだよ。)


「勇気ビックリさせるな!発動したら俺死んでるだろ。」


 と、勇気に言うと


「大丈夫ですよ!まだスキル登録も何もしていないので魔法は使えませんので」


 と、アイシャが楽しそうに言ってきた。


 すると勇気は、


「この綺麗なお姉さん誰?」


 アイシャが満面の笑みで、


「き、綺麗なお姉さん、綺麗なお姉さん、勇気くんもう一回、綺麗なお姉さんって言ってくれる。」


(小2に綺麗なお姉さんって言われて何よろこんでいるんだか、この女神は。)


「えっとな、勇気、この人は女神のアイシャさんだ。俺達を召喚してくれた女神だ。」


「新人女神のアイシャです!よろしくお願いします。」


 相変わらず元気だな、小2に何をよろしくしてもらうんだか。まぁ元気な挨拶って気持ちがいいよな。


「綺麗な女神のお姉さん。僕って何かスキルか魔法使えるの?」


(相変わらず調子のいい小2だな。末恐ろしい)


「えっとね、勇気くんはまだ何もスキルも魔法も登録してないのよ。勇気くんはどんなのがほしいの?」


 アイシャはすごく嬉しそうに勇気と話してる。アイシャってショタなのか?ちょっと心配だな。


「僕ね、マインク○フトとか好きだし、オートマタとかも作ってみたい。綺麗な女神のお姉さん、僕出来るようになる?」


 上目遣いでアイシャを見る勇気。


(出来るなコイツ。伊達に要領のいい次男じゃないな。でもちょっと何処かの小学生名探偵みたいに見えるな。まさか中身は高校生じゃないだろうな。)


「じゃ~ね~!【クリエイトゴーレム】のスキルとマインク○フトだから、うーん、オリジナルスキル作っちゃおうか、オリジナルスキル【ブロック】を作っちゃおう。はい!出来上がり。勇気くん出来たよ。」


(おい、おい、オリジナルスキルとか簡単に作っていいのか?)


「いいのか?アイシャさん。オリジナルスキルなんて。」


 俺が心配そうに言うと、


「大丈夫ですよ!こう見えてもこの世界の管理者権限持ってますから!あっ!勇気くん本当は【クリエイトオートマタ】にしようとしたんだけど勇気くんまだレベルが低いからオートマタを創れないんだ。でも大丈夫よ!【クリエイトゴーレム】を使ってくれてたら【クリエイトオートマタ】は使えるようになるからね」


 熱心に勇気に説明してるアイシャだった。


 それならステータスも上げたら良いんじゃないかと思い聞いてみた。


「アイシャさん、それならステータスごと上げたら良いんじゃないのか?」


「そうなんですよ!そう思いますよね。前に召喚したドワーフ族の人に頼まれてステータスすっごく上げたんですよ。するとその人、精神崩壊してしまったんですよ。先輩に聞いたら、一気にステータスが上がると肉体と精神と魔力のバランス?折り合い?がつかないみたいです。それからステータスはなるべくいじらないようにしてるんですよ。でも、向こうの世界で一気にレベルが上がってもこうはならないんですよ。不思議ですね」


(お前が管理している世界で不思議ですよねって、)


「そ、そうか、そういうこともあるよな。それで、【ブロック】ってどんなスキルですか?」


「よくぞ聞いてくださいました。」


(まぁ、聞かなくてもなんとなく解るけどね)


「これはですね、1メートル×1メートル×1メートルの立方体に物質を切り取る事ができ、またそれを出し繋げたり出来るのです。」


「もちろん生き物は切り取れないよな」


 と、俺が言うと


「ピンポーン!正解です。」


「もしそのサイズに満たない物質を切り取ろうとした場合どうなるんだ」


「えっ、」


 アイシャの顔色が悪くなり額に汗をかき始め、


「ど、どうなるんでしょ?」


(まぁ、こんなもんだとは思っていたよ。ゲームのなかは1メートルの立方体で構成されていたからな)


「俺の考えでは【アイテムボックス】が少し形が変わった物だと思うんだ。一般的に【アイテムボックス】は多少大きいものであれば収納できる、でも、収納できない大きさのものもあるよな。そんなものを切り取って収納してしまうと考えて良いんじゃないのか、例えば地面とか、だから小さいものはそのまま収納されるんじゃないのかな。」


「そ、そうなんですよ、たぶん…、今私もそう言おうと思っていたんですよ。いやだな~弘隆さんも分かっているのに質問なんてして」


(たぶん、って言ってたぞ。大丈夫か?)


「分かったか勇気、って、聞いてないし、」


 次は逸樹のスキルを頼んだ。


「おい、逸樹、お前はどんなスキルがいいんだ。」


「あ~、俺か、そうだな~俺あんまりガチで戦うとか無理っぽいから、【召喚魔法】とか無理か?そうしたら戦わせておけるし。それに可愛いの召喚できたら癒されるし。」


「アイシャさんどうですか?」


「【召喚魔法】ぐらい問題ないですよ。基本レベル依存ですのでレベルが上がるまで超強いのは出てきませんよ。そしてはじめはランダム召喚で一度召喚した魔物はリストに登録されますので次からはランダムかリストか選んで召喚してくださいね。チョイチョイと、設定終了」


(相変わらず、逸樹は愛想わるいな。でもこんなもんか)


 次は美恵か


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ