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1 プロローグ
「おやすみ~、明日も学校だろ、早く寝ろよ」
「ん~」
いつものように高3の息子の逸樹の部屋に入り就寝前の挨拶をするが、最近はまともに「おやすみ」も言ってくれない。
「よし、勇気、歯は磨いたか?」
「うん」
「じゃ、美恵~、寝るぞ~」
いつも通り小2の息子と妻とベッドにもぐり込み、ベッドの中でたわいもない話が始まる。
「絶対パパやっつけたる」
「やられるか~、お前なんて俺の魔法で楽勝じゃ」
「へぇ~、じゃ僕も魔法でやっつけたる」
「やられたら異世界転生で俺TUEEEEのハーレムエンドで楽しんで来るわ」
「パパも勇気もアホな事言っとらんともう寝るで」
いつも通りママに怒られ静になり電気を消され寝る。これが40才、佐々木弘隆の日常であった。