4話 徠はお眠りのようです
徠に頼まれていた 胸キュンポイントまとめ をようやく終えた私は 両腕を高く上げ、あくびとともに伸びをした。これらは きっと多くの人に共感してもらえるはず。
「本当に材料になるなんて 思いもしなかったなぁ」
実写化された恋愛映画はあまり観ない。だが、その作品で描かれる 青春 のキーワードは私にとって大きなヒントになった。
壁ドン、顎クイ、耳つぶ、頭ポンポン…など、流行語でも聞き覚えがあるものばかりだ。よく耳にしたり 街中のポスターで目を惹くキャッチフレーズとして 載せられているものも多い。
そして、そんな行動を共通点を探しながらまとめ上げることが、今回 徠から依頼されていた内容だった。
もう夜中だ。徠の姿が見当たらないのは 眠くなったから と言ってタブレットに戻ってしまったからだ。どうも 眠るにはタブレットの中が良いらしい。
「はぁ…」
せっかく出来上がったというのに、誰からも褒めてもらえない。…寂しい。
@:徠ー。できたよー。
「」
反応はない。とっくに眠ってしまっていたようだ。…眠い。私もそろそろ眠らないと寝不足で倒れてしまいそうだ。
@:おやすみ、徠。
徠の言葉を聞かず 私は布団に潜って眠った。
そして数時間後
私は違和感がして目を覚ました。…なんだか 目の前で誰かに見下ろされているかのようだった。こう表現してしまうと ホラー小説に間違われてしまいそうだが、本当にそんな気分だった。
怖さを少しでも和らげたくて 被っていた布団を さらに上まで持っていく。すると しばらくして私を見下ろしていた何かが 私の布団に手をかけた。
殺られる…!そう思った私は思い切り目をつぶった。…しかし、痛みや苦しみは いくら待っても感じず、不思議に思って おそるおそる目を開いた。
目の前に温かな光が……現れて
『…マッチは…いりません か?』
「…。」
裏声を使って役に演じきっていたのは、徠だった。
「寝てたんちゃうんかい。」
『寝てたよ。でも 起こされたんだよ』
不機嫌そうに徠は衣装を脱いだ。彼に 誰に、という質問をするまでもなかった。なぜなら 起こした(と思われる)のは、他でもない 私なのだから。
「驚かさないでよ…。本気で怖かった」
『予定が狂ったんだよ。』
「なんで。」
『僕、筆者さんは 僕だってわかってると思って演ってたのに』
全て私のせいだと徠は言いたいのか。ムカついたので布団から出て 一発お腹にパンチしてやった。
仮に私が気付いていたら何するつもりだったんだろ。私を頑張った って 褒めてくれたりしたのかな。…さすがに無いか。
『褒めはしない。でも…』
「でも、何?」
私がそう聞くと 徠は私に少し近付いた。私は危険を感じて距離をとる。同じことを何度か繰り返し、ついに壁に追いやられてしまった。
私を見下ろす徠は無表情だったが、何やら少し嬉しそうだった。
『そんなに警戒しなくても 良いじゃないか。…やってほしかったんでしょ。』
そう言うと 徠は、私の頭の上に自分の手を乗せ、私の頭を 優しく撫でたのだった。
こんにちは。まりばなです。
今回のお話は @uthorさんが頑張りました。(徠さんも頑張りました!)胸キュンポイントは人それぞれですが、みなさんは どんなことをされたいですか?^_^
次回のお話は @uthorさんが徠さんとお出かけします!
またお時間がありましたら お読みいただけると嬉しいです!
ぜひよろしくお願いいたします!