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胸キュンゲッター  作者: まりばな
〜1章目〜
2/5

2話 主人公の設定

異常なことが 一度に何度も起こりすぎて、私の頭の中はパニック状態を起こしていた。自分を落ち着かせるように、一つずつ整理していく。


まず、徠が生きているということ。

次に、主人公は徠のままであること。

最後に、今までのやり取りは現実で起きていたということ。


@:徠。私バカになりそう。

「君が賢いのか 僕にはわからないけど、文章の作り方からして、元からバカなんじゃないの?」

@:(なっ……!!)


少しは人の気持ちを考えて言う事は出来ないのか。聞いた私が本当にバカだったようだ。自分がバカだと今ここで認めようじゃないか。


…さて、話を戻すがそれよりもだ。徠が今までと同じように話すことができているということは、つまり、さっきまでのやり取りは無かったも同然のように感じる。


「クスクス…。」

@:は?

「さっきのこと、詳しく聞いてもいいんだよ。」


徠が明らかに聞いて欲しいアピールをしている。彼がこんなにいうのは、もしかすると とても重要なことかもしれない。聞いてみる価値は…ある。


@:さっき 徠が消えちゃったこと、詳しく聞かせて。

「いいよ。君の知りたいことがある限り、喋らせてもらうよ。」


…もう少し、本題に入るまでに時間がかかりそうです。


「話してもいいってことだね。…じゃあ、まずは僕が現実世界で消えてしまったことを、大まかに説明させてもらうよ」


徠が消えてしまったことに関しては、私も少し気になっていた。一体どんな秘密が隠されているのか、続く徠の言葉に目を向ける。


「はっきり言ってしまうとね、あれは“演技”だよ。」

@:は、はい…??


つまり、消える演技をした…ということ?

…なら、あの時の涙は!?


「クスクス…っ その文章からすると、本気にしてたんだ。…やっぱり君はバカだよ(笑)」

@:あれも嘘だったっていうの!?

「当たり前でしょ。どうして僕が泣く必要があるのさ」


信じられなかった。徠があの時、悲しい涙を流しているように見えたのに、実際は 笑いをこらえていた涙だったなんて!!


「えー…僕がしたくて したんじゃないのにー」

@:私が望むわけないでしょ!


どんなに私の思い通りに進むとしても、こんなことは考えない。…もっと言えば徠を悪者にしたくないから、私には出来ない。


@:徠の意思でやってないってこと、私は信じないからね

「いいよ。信じてもらえないなら…僕も頑張らなきゃなぁ」


ここまでしておいて、なにを頑張ることがあるのか。

私にはもう手に負えないような気がして、そろそろ本題に移りたくなってきた頃…


コンコン。

部屋にノック音が響く。


時間を見ると、書き始めてから既に1時間が経っていた。机を離れ、ドアを開けて外を見渡すが、誰もいなかった。


「……へ」


本気で、ヤバイかもしれない。

ドアをゆっくりと閉め、部屋に向き直ると


『バァ☆』

「うわぁ!!?」


そこには 文字ではなく、言葉で喋る徠が 私の目の前で笑顔を浮かべていた。

こんにちは。作者のまりばなです。今回からあとがきを書かせていただくことになりました。


この度は 胸キュンゲッターを読んでいただき ありがとうございます!そして、度々更新が遅く 申し訳ありません。


2人の会話について補足します。


徠がタブレット内にいるときは

@:は@uthorさん、「」は徠が話しています。


徠がタブレット外にいるときは

「」は@uthorさん、『』は徠が話しています。



次回以降もこれまでと変わらず、読んでいただけると励みになります!


次回もよろしくお願いいたします!

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