表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

涙の分だけ・・・

作者: 嵩凪アリナ

雪が溶けて寒かった冬が過ぎ、暖かい春がやってきました。

ポカポカしているお昼頃、町が一望できる野原に女の子が一人いました。

その女の子は涙を流しながら、遠くを見つめているのでした。


昨日、その女の子は大好きだった人に別れを告げられたのです。

「好きな子ができた。」これが別れの理由です。

女の子は唐突な言葉に固まってしまいました。

女の子が何も言わないうちに男の子は帰って行ってしまいました。


「好きだったのは、私だけだったんだ。」

「もぉ、私のことを何とも思っていないんだ。」


女の子は家に帰り、自分の部屋でずーっと泣いていました。

ご飯も食べずに女の子は泣き続け、いつのまにか涙を流しながら眠ってしまいました。


女の子が目を覚ますと朝になっていました。

女の子の目は真っ赤に腫れていました。


女の子は昨日のことを思い出し、また一筋の涙を流しました。


「本当に大好きだったんだ。」


女の子は涙を拭い、彼から貰ったものをひとつの紙袋にまとめ始めました。

そして、その紙袋を持ち、女の子は家を出ました。


女の子が向かった場所は女の子が住んでいる町が一望出来る野原でした。

女の子は野原に着くとベンチに座りました。

女の子は町を見ながら男の子との想い出に浸りました。

女の子の目からはまた、涙が溢れました。


「これで最後にするから・・・。これでもぉ諦めるから・・・。今だけは、今この時間だけはまだ好きでいさせて。」


それから数分経ちました。

女の子の目にはもう涙はありませんでした。

そのかわりに、笑顔がありました。


女の子は立ち上がり伸びをしてから、一度深呼吸をしました。

そして、手を口にあて、

「今度はもっと幸せな恋をしてやる!!」

と、町に向かって大声で叫びました。


そして、彼との想い出が詰まっている紙袋をベンチの横に置いてあるゴミ箱に捨てました。


女の子はもう一度深呼吸をして、野原を去りました。


今度は来たときと違い、晴々とした笑顔で帰っていきました。


それは、雪が溶けて寒かった冬が過ぎ、暖かい春がやってきた、ポカポカしたお昼頃のことでした。

久々の投稿でビクビクしている嵩凪です。

誤字脱字があったらすみません。

これからものろのろとした投稿だと思いますが、

広い心で宜しくお願いします。


           嵩凪 アリナ

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ