ep06 朝とトラウマへのフラグ?
今回も少なくて申し訳ありませんorz
【零】
俺達は今朝の騒動から一転、4人仲良く(?)朝食を取っている。
えっ?理事長?理事長室にヒッキーしとるがな。
しかし…なんだこれ…
真生:無言で食う
愛華:半分寝ながら食う
真生は家的にこういう礼儀があるのはわかるけど、
愛華は異常だろ…寝ながら飯食うとか…
たしか、冬華が低血圧だからとは言っていたケド、ここまでとは…
そんなことを一人でかんがえていると、真生が朝食を食べ終えたらしく、席を立ち愛華の耳元まで、顔をもって行き、ボソッと何かを言った。
俺と冬華はお互い首を傾げていると、
みるみる内に愛華の顔は赤くなり、今まで閉じていた目を大きくあけながら、口をパクパクさせていた。
「あんた!朝からなんて事言ってんのよ‼」
「別に、事実をいっただけだろ。」
激昂する愛華に対して真生は悪戯っぽい笑みを浮かべて返答している。
「ねぇ愛華、どうしたの?」
俺も気になっていたことを冬華が言う。
そうすると、愛華は冬華のことを無言でジッと睨み、先ほどとは変わってテキパキと朝食を取り始めた。
一方、冬華は小動物のように、体をブルブルと震わせ涙目になっていた。
いつも思うんだが、冬華は姉としての威厳が全くない。むしろ姉という枠から外れているのではないかと時々思う。
― ― ― ―
朝食時のよく意味のわからない一件から、俺達4人はテレビを見ながら食後のお茶を飲んでいると、
「ただいま。」
目の下にクマをつくった、我らの暴君、柚様がおかえりになった。
「唐突で悪いんだけど、冬華、愛華こっち来て。」
あきらかに不審者の人が「飴玉やるから、嬢ちゃんちょっときてー。」というようにクマ女(笑)手招きをした。
冬華と愛華は警戒心を高めているが、はっきりいってこの人に警戒とか注意深くとか、ようは保身をとろうとしても、ほぼ無駄だ。
そんな考えをしながら、冬華と愛華に心の中で「南無…」とかおもっていると、
「零、さっき失礼なこと考えただろ、お前もちょっと来い。」
みなさん、心ってよまれるんですね。
柚姉ぇについていくと、各々自分の部屋の前に立たされた。
「それでは、行って来い。」という柚姉ぇの掛け声とともに、俺達3人は部屋の中に入れる。何するんだ?と思いつつ、暗くなっていた部屋の電気をつけると、
そこには、黒を基調とした、ロングスカートにフリルのついたエプロン、覆われてもきれいだとわかる手を隠すようにつけている白いフリルのついた手袋、さらに髪にもフリルの施されているカチューシャを身にまとっている。
まぁ、俗にいうメイドさんですね、はい。しかも、3人もいますね。
俺が茫然としていると、他の2人にはない腕に腕章をつけたリーダーとおぼしきメイドさんがにっこりとほほ笑みかけてきた。
その後、3人のメイドさんに飛びかかられて、俺の意識は途絶えた。
この話は後々の番外編に続きますので
次回からは学園編になります。