ep04 早朝に神社へ
最近は時間がないので1000字程度にしました。
【零】
ちゅんちゅん。
・・・あれ?デジャブ(笑)?
おはようございます。桐野 零です。なんでこんなにあらたまってるってるかって?
ギィギギッ。
オレは壊れたブリキのように再び首を横に動かした。
「すぅ・・・すぅ・・・。」
おいぃぃ!なんで俺の寝てるベットの隣に黒髪の女の子がいるんだよぉぉ!
いや、いやじゃないよ!むしろありがたい・・・・のか?
ちょっと待て、俺寝てる相手になにもしてないよな。
うん、お互い服着てる。
「んぅ?」
「・・・お・・・おはよう。」
できるだけ爽やかに言ってみる。
すると、冬華はみるみる内に顔が真っ赤になっていき、はじかれたようにベットからとびおりた。
「なっななななんで、零君がわたしの部屋に!なんで一緒に寝てるの!?」
「いやいや!ここ俺の部屋だから!それに一緒に寝てるってこっちが聞きたいよ!」
「えっ、だって昨日確か・・・。///////。」
なんで、急に赤く・・・あっ!。
そういえば、昨日風呂場で・・・。
「あの、その・・・ごめん。」
「あっ、うんうん。アレは私が悪かったから・・・。」
「「・・・。」」
どうしよ・・・お互い沈黙だよ。
そういえば、今何時だろ・・・。
「あ、あのさ、神社行かない?」
「えっ・・・今5時だよ?」
ですよねー。
普通朝の5時に神社に女の子誘いませんよねー。
「まぁ、俺はちょっと、行ってくるから。あっ、ベット使ってもいいから。まだ部屋整理されてないだろし。」
そういって、部屋から出ようとすると
「わたしも、行くよ。」
マジですか。
―神社―
神社で俺は昨日あったことや、なんで一緒に寝ていた理由をきいた。
・・・でも、寒かったからベットにもぐったって・・・小学生かよ・・・。
「にしても、零君ホントにこの神社好きだねぇー。」
「えっ!・・・うん、まぁね。小さいころから好きだったからね。」
「そうなんだぁー。」
「・・・冬華はさぁ、自分の存在について、どう思ってる?」
「自分の存在?」
唐突に聞いたせいか、少し戸惑ってるようだ。
まぁ、俺でもそうなるけど。
「うん。俺さ、たまに思うんだ。自分が何のために生まれて、何ができて、死ぬまでに何ができるのか。自分が存在していて、迷惑かけてないかとか誰がどう思ってるんだろうかとかさ。厨二病くさいんだけどね。」
そう言って俺は自嘲ぎみに失笑する。
「わたしはねそんなに難しいこと考えたことないなぁ。」
そう言って、石段から立ち上がりクルッと回って、コッチを向いた。
「わたしはこうして誰かとしゃべれてることがうれしいんだ。人と繋がってそれだけでいいんだよ。零君だって一人で生きてるわけじゃないでしょ?」
「・・・そうだね。」
俺は冬華は強い人間なんだと思った。
俺なんかより、ずっとずっと・・・。
「・・・かえろっか。」
「うん。」
そうして、俺達はゆっくりと階段をおりて帰路についた。
さぁ、今日は日曜日だ。
とりあえず、真生と愛華をおこすか・・・。