ep02 風呂桶はあたると普通に痛い
今回は・・・真生視点がはいってきます。
作者は今文字数や更新日時についてなやんでます。。
【零】
柚姉ぇによる衝撃発言の後、
俺たち4人はこれからどうするかという議題で話あったのだが
まったくいい案は出ずに、終わった。
とりあえず、双子が疲れていたようだったので、
先に風呂に入らせた。
・・・大丈夫です覗きませんよ。
すると、ちょうど柚姉ぇが買い物袋を提げてかえってきた。
その袋を無言で俺に渡し、真生が座っているソファーに腰を下ろした。
「何、コレ?」
「何だ、零。お前視力悪かったのか?」
夕方のバラエティー番組を見ながら俺の方は全く見ずにそういう理事長様。
「そう、お前が作るんだ。」
心読むなって・・・。
まぁ、いいか。
「真生。悪いけど手伝って。」
「やだ。」
即答する俺の親友(悪友)。
「質問が悪かった。今暇?」
「暇・・・ではない。ケータイいじってる。」
そんなことを言っている俺の悪友に柚姉ぇは、
「真生・・・・成績オールい」
「ありがたくやらせていただきます。」
真生も柚姉ぇには逆らえないようだ。
そんなことを考えていると、真生がめんどくさそーにこちらに歩いてきた。
ホントこいつ顔はいいのにこの性格はダメだなぁ。
「んで、柚姉ぇ。この食材で何作ればいいの?」
「鮭とホウレンソウの和風パスタ。」
「「了解。」」
―20分後―
「柚さん、お風呂ありがとうございましたー。」
愛華があがったようだ。
「どうせこれから毎日入ることになるんだ。きにするな。」
「冬華はまだか?オレも風呂にはいりたいんだが・・・。」
真生てめぇー次は俺がはいろうとおもってたのに!
「もうちょっと入るっていってたわよ。にしても遅いわね・・・。まさか!?」
そういうと愛華は急いで風呂場にもどっていった。
「きゃーーーーー!!」
叫び声!?なんだ!?
「零、ちょっと見てこい。」
「わかった!」
そして俺は脱衣所に駆け出した。
―脱衣所前―
ドンッドンッ!!
俺は激しく脱衣所のドアをはたいた。
「おーい!愛華!どうした!!」
「・・・・・。」
返答がない。
「おい!入るぞ!!」
ガチャ
俺が脱衣所の扉をあけると、
ガラッ
それと同時に風呂場のドアが開く音が聞こえた・・・。
「まったく!風呂で寝るとかどうかしてるわ。あたしが助けなかったらあんた今頃、水死で明日の朝刊1面よ。」
「ごめ~ん。愛華。ついうっかり・・・え。」
俺の眼球には一寸まとわぬ黒髪の少女と、水にぬれたのか薄い部屋着がスケスケ状態の白髪の少女がうつった。
「「「・・・」」」
俺を含め3人瞬きひとつせずにフリーズしてる。
「き・・」
「「キャーーーーー!」」
「ごめんなさっ!」
ごッ!
謝ろうとしたところ
冬華の投げたおけが俺の顔面にみごとクリーンヒットした。
あれ・・・目の前が真っ暗になってきた・・・・。
あぁ・・なるほどこれがポ○モンで負けるとなる
ブラック・アウ・・・・・。
【真生】
初、オレ視点か。
まぁ、どうでもいや。
にしても・・・。
「遅い。」
「なら、あんたも見てきなさいよ。」
「えぇ、メンド」
「「きゃーーーー」」
どだっ!
双子の叫び声の後に何かが床に倒れる音・・・。
うん、だいたい予想はついた。
「「真生ー助けてー!!」」
あぁ面倒だ・・・。
「ちょお、見てくる。」
「そうか、私はいったん学校にいってくる。」
「わかった。」
どうせ、この理事長は理事長室でエロゲやったり
漫画よんだりしてくるのだろう。
理事長室を私物化してたからな・・・。
―脱衣所―
「おい、双子・・・っていねぇし。」
「お風呂場にいるから、それ、運んどいて。」
それって・・・完璧物扱いだな・・・。
「さっさと着替えてリビングこいよ。飯にすっから。」
「「・・・はーい。」」
―リビング―
とりあえず、オレと双子の3人で夕飯をとりながら、
さっきなにがあったかを詳しく説明してもらった。
「アッハッハッハ!!風呂桶があたって気絶するとか漫画かアニメでしかみたことねぇよ。にしても、愛華も冬華もどんまいすぎるな・・・(笑)。」
「うぅ・・笑ごとじゃないのにぃー。」
「ホントよ!最悪だわ!」
「まぁまぁ、とりあえず飯でも食べて機嫌直せよ。」
「「・・・いただきます。」」
パクリッ
「「・・・うまー!」」
見た目と性格は違くても根っこはおんなじみたいだな。
「柚さん。お料理上手なんだねー。」
「ほんとね。性格的にできなそうだと思ってたんだけどね。」
性格的にって・・・。
まぁ否定はしないケド。
だから、結婚できないんだよなあの人。
「愛華が思ってるとうり、柚は料理できねぇぞ。それ作ったのはオレと零だ。まぁ、8割方あいつが作ったんだけどな。」
「・・・・冗談でしょ。」
「オレが冗談いう人間に見えるか?」
「・・・でもこれ多分わたしたちが作ったのよりおいしいよね?」
「そうね。ちょっと自信なくしたわ・・・。」
「・・・まぁ、あいつは家庭環境に家事全般こなせるからな。さて、オレは風呂入るから、食器はキッチンにおいとけ。」
「食器洗いくらいわたし達でやっとくよ?ね、愛華。」
「うん。」
「そうか、んじゃ頼んだ。」
―風呂場―
あぁ、疲れた。
今日はさっさとねるか・・・・。
ん・・・?
今更になって気付いたケド、オレと双子どこでねりゃあいいんだ?