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生きる理由

作者: Box

タイトルほど立派な物語ではないかもしれませんが、

是非読んでみてください

「起きろー!けいちゃん!」

「あと五分だけ…いや一生…」

「…今すぐ起きないとけいちゃんのお母さんに黒歴史を教えt」

「起きてますけどなんですか?」

「よし!それでいい!」

こいつは幼馴染の詩織、真面目な奴だ

そしてそんな幼馴染に半ば脅され起きたのが俺こと啓一だ

「さっさと着替えて下に降りてきてねー

けいちゃんのお母さん朝ごはん作ってるからー」

「はいはいわかりましたよ」

そして俺達は学生なので学校という同世代の人間達が建物に約8時間縛り付けられ、一般常識を身につけるためや、社会に自主学習ができることを証明するため教育を受ける

「朝ごはん食べたー?もう時間ギリギリだから行くよ!」

「お前はなんでそんな母親面なんだ…」

「私が管理しないととっくに留年してるでしょ?」

「それは否定しない」

「これだからけいちゃんは…」

「何が楽しくて学校に行くのやら…」

俺は別に趣味もなく、人間関係に楽しさを持てるようなタチではなく、今までの人生で楽しかったことと言えば思いつく限りでは一つしかない

「最近引っ越してくる人達増えたよね〜」

「この街そんなにいい所あったか?」

「多分アクセスがいいからじゃない?」

「この街も利用されてるだけなんだな〜」

「言い方悪すぎない?一回市長に土下座しに行く?」

「ここは江戸時代か?」

そんなふざけた事を言っている間に学校に着いた

「じゃあ私自分のクラスに行くね〜」

「おうまた帰りに」

「わかった〜」

そしてそこからは黒板に書かれたことをただただノートに写すだけの簡単な作業をしてあっという間に下校の時間になった

周りのみんなは寄り道し、カラオケやショッピングを楽しんだり、部活動に熱意を注いでライバルと競い合ったりしているだろうが俺にはそんな興味もなく、今日もまた幼馴染と帰る

「はっや!」

「けいちゃんって下校になる時だけ早く来るよね」

「特にやることもないし、友達とかいないしな」

「けいちゃんってほんとに人間関係に興味ないよね〜」

「はいはい〜そうですよ〜俺はどうせつまらない人間で〜す」

「あっ拗ねちゃった」

「けいちゃんな〜おれ〜」

「ふっか〜つ」

「ふふっ」

俺達はどういう会話をしてるんだ…

「あっ!小学生の子だ!懐かしいなぁ〜」

「まだ4年しか経ってないけどな」

「それでも懐かしいものは懐かしいの!」

「そんなもんか」

「私たちが会ったのも小学生の頃だよね」

「あ〜そういやそうだな」

「塾からの帰りのバス停で会ったよね」

「あの時はまだ塾通ってたな」

「今思い出すとけいちゃん怒らせて追いかけられてたとき道路なんか気にしないで走ってたの危な!」

「ワンチャン轢かれてたな」

「ね!こんな風に…」

「お前流石に道路にでるなよ?」

「車が来なさそうだったらやろ!」

「どうなっても知らん」

「はいはい!」

「今行けそう!」

「あ!おい!来てるじゃねぇか!?」

「あッ」

「このバカ詩織がぁ!!」

その瞬間かなりの速度を出していた車とぶつかり、俺に視覚以外の五感が働いた

ぶつかった瞬間に聞こえた鈍器で殴られたような鈍い音、口の中に感じる血の味、自分の血であろう鉄臭さ、そして何より体から感じる痛み、これらの情報から俺は轢かれたことを理解した

それと同時に意識は徐々に薄れていくのを感じる

「ごめん…ごめん啓一…ごめんね…起きてよ…」

最後に聞こえてきた声は幼馴染の詩織がただひたすらに謝る声だった



次に目覚めた時、俺は真っ白な建物の奥に花畑が見える場所にいた

そして俺の前には羽が生えたまるで天使のような人物がいた

「私は私は天国の門番をしている、智天使ケルビムです」

「貴方の体は今瀕死な状態で、脳に大きく損害を受けています」

「恐らく生きることにしたとしてもあなたは何らかの障害が残ります」

「それでも貴方は生きますか?」

突然選択を迫られたと思ったら生死を選ばされるようだ、何が何だが分からない

「突然の事で混乱しているでしょう

貴方の置かれている状況を説明しましょう」

「あぁ、そうしてくれ」

「あなたは幼馴染を庇い、轢かれました

幼馴染は軽い擦り傷くらいですが、あなたは体に大きく損害を受け、特に酷いのは脳です」

「私は貴方の意識を戻すことができますが、恐らくあなたは脳に障害な残り、不自由な生活を送ることになるでしょう」

「そしてあなたは趣味もなく、人間関係が好きでもなく、生きる理由を持っていないと見受けられます」

「それでもあなたは生きますか?」

この天使俺の置かれている状況を言うのはまだ分かるが俺の心までも当ててきやがった…このまま死ねるというのなら少し魅力的…かもしれないな……だが俺は

「俺は生きる」

「理由を聞かせても?」

「あの幼馴染を置いて先に逝くなんて嫌だね」

「他人を思う気持ちだけで生きるというのですか?」

「あぁそうだ」

「わかりました」

「では眼を瞑ってください」

指示通りにすると俺はいつの間にか白い天井を見上げて、病院独特の匂いが鼻にツーンと感じた

「誰もいない…」

俺は意識を取り戻したことを理解したが、

医者や幼馴染、両親を呼ぶ方法までは分からなかった

待つことながら数分、未だ夕方時で時間の流れが遅いと思いながら、その時がきた

「けいちゃん来たよ〜今日こそ起きろ〜お寝坊さ…けいちゃん!!!」

そう聞こえたあと体に苦しさを覚えたが、それは温もりを感じ、とても心地の良いものだった…が……

「お前…なんかちょっと老けてないか?」

「起きて早々失礼だ!!!」

「まぁ無理もないかぁ」

「一体なんなんだよ…」

「実はね…けいちゃんあの時からもう10年経ってるの」

「は?」

「ほら見て…」

そして俺はメガネのような物を付けられ、以前はスマホにあっただろう機能がメガネに搭載されている機械に表示されたカレンダーを見て理解した

「ホントに10年間寝ていたのか…

あとそれなんなんだ」

「あぁそっか10年前はスマホだもんね」

「一体何がなんやら…」

「それで…お前…結婚したのか?左手の薬指に指輪をはめているが」

「あッいや〜そのぉ〜」

「おめでたいことじゃないか?なんでそう濁すんだ…?」

「けんちゃん…自分の左手見た…?」

「ん?それがどうし…」

「?????????????????」

そこにあったのは薬指にはめらていた指輪だった

「あの〜…法律がね…変わって正式に植物状態の人でもね…親が認めれば結婚出来るようになったんだよ…それでね…」

「お前まさか…」

「…言わせないでよ」

「でも…なんで?」

「母親面してお世話する人がその人のこと好きじゃないわけないじゃん…」

「嫌…だった…?」

「すっごい嬉しい」

「!!!」

「本当にごめんね…」

「べつに気にしてないよ」

「でもきっとどこか悪いんでしょ」

「それでもお前を守れたんだから大丈夫だ」

「なんで急にロマンチストになってるの…」

「ずっと寝てたからな、そんなセリフを考える時間は大量にある」

「このバカ」



俺はそれから今の社会や技術の進歩の説明を受け、足に障害が残ったが、今の技術では足にサポート器具を付け、リハビリをすれば完治は夢ではないと知った

「治ったら結婚式する?」

「そんなお金ないだろう」

「私リハビリ器具の会社を運営してるからお金あるよ」

「俺ヒモになるわ」

「…まぁ専業主夫って思えばいいや……」

「これから何したいか話合お!」

「お前と2人で色々体験したいな今のこと」

「もちろんやろ!」

雑な終わり方しちゃったかも知れません

ごめんなさい

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