6話
ヤイバ「それじゃこの石を嵌め込んでっと」
ガガガガガガと音をたて横開きする。
コトミ「私はここで見てるわ」
ヤイバ「それで進むのか?」
『大丈夫です。倒していただければ』
コトミ「ファイトー」
ヤイバ「んじゃやってくるか」
ガガガガガガと音を立て扉が閉まる。
―
ボ、ボボボボボボボボボボと火が灯る。
ヤイバ「ボスは一体どこだ?」
辺りを見回しても見えない。
ふと上を見ると何かがいる。
ヤイバ「攻撃じゃ届かねぇ気がするんだけど」
『攻撃で届かなければできることをしてください』
ヤイバ「ああ、なるほどな」
土魔法を使い、上にいるボスを落とす。
ヤイバ「ほう、蜘蛛か。幻蟲ゴーマン」
剣を構える。
足をうまく使い攻撃を仕掛けてくる。
カンカン、カンカンと表面が固いのか攻撃が通っている気がしない。
ヤイバ「それじゃ魔法だな」
土魔法をゴーマンの下から発動し、裏返しにする。
顔と腹は攻撃が通るようだ紫色の血を流しながら暴れている。
数回攻撃をすると起き上がってくる。
ゴーマンは壁を伝い、上へ逃れようとしている。
ヤイバ「させるかよ」
再び魔法を発動させ、ゴーマンが仰向けで落ちてくる。
攻撃をする。
起き上がったゴーマンはまた壁を登る。
ヤイバ「だからさせないって」
魔法でゴーマンが落ちてくる。
腹に攻撃を入れると動かなくなり、消滅する。
ヤイバ「なんだ、簡単じゃないか」
『本来であれば天井から糸を垂らしたり、子供を生み出すようにしているのですが、ヤイバさんが思ったより早く魔法に慣れてしまったみたいです』