4話
コトミ「敵が多すぎて進行的には遅くなってしまうかも。敵を減らして経験値が多いともう少し順調に進めるんじゃない?」
ヤイバ「稼ぎ作業が楽しいんだろ」
コトミ「見ている方は面白くないの」
ヤイバ「土弄りでもしとけって」
コトミ「いや、どれだけ土弄りしてればいいのよ」
ヤイバ「ピラミッドにスフィンクス…なんでエジプト縛り?」
コトミ「順番に作ってただけ」
ヤイバ「完成度たけぇな…」
『その辺りは後で調整します』
コトミ「とりあえず先急ぎましょ」
ヤイバ「へいへい」
コトミ「ここで土の階段を作って…ここは橋をかけて…」
ヤイバ「レベルが上がりすぎちまうとハラハラ感が失われちまうな」
コトミ「今度は下階段で…あーなるほど。ここの階段を消すとそこに道があるわけね。よくできてるわ」
ヤイバ「ダンジョンならもう少しレアな敵出したり、モンスターの種類をもう少し増やさないと経験にならなくないか?」
コトミ「確かにゴーレムしか出てこないわね」
『土の魔法をとりあえず手に入れてください』
ヤイバ「はーん。なるほど」
コトミ「中ボス戦みたいよ」
ヤイバ「このデカブツを倒せば貰えるってことか!」
コトミ「一作品ができる前には終わらせてねー」
ヤイバ「任せろい!」
目の前には雑魚敵で出てきたゴーレムのおよそ3倍の大きさ。なぜか赤い。
パワーが上がっているみたいで、攻撃が床や壁を穿つ。
ヤイバ「デカくなったって急所は変わらないだろ」
関節に剣を突き入れ、外していく。
『さすがです。ですが、中ボスなので再生能力を入れておきました』
ヤイバ「そうそう!こういうことよ!」
コトミ「戦闘狂スイッチ入っちゃったよ…」
ヤイバ「しかも再生したところは強度が上がる仕組みか!面白い!」
ゴーレムの関節の継ぎ目が消えていて、剣が刺さらないようになっている。
ヤイバ「やっぱり弱点は頭だよな!」攻撃を避け、身を捩らせ、首の関節部分を切り飛ばす。
コトミ「残念、ギリギリできちゃいました」