3話
コトミ「土を操作…なるほど。盛り上げたり、穴を掘ったりができる感じなのかな」
ヤイバ「最初の役割としては雑魚処理か」
コトミ「頑張れ勇者様♡」
ヤイバ「へいへい。道案内よろしく」
コトミ「まずは真っ直ぐ行って…ここで土を盛り上げると階段が登れるようになると」
ヤイバ「ここから本格的な攻略だな」
コトミ「そうみたいだね」
ヤイバ「入る前に腕試しってか」
コトミ「勇者様頑張って〜」
ヤイバ「核なしのゴーレムか。土のダンジョンらしい」
ゴーレムの両手振り下ろしを剣で受け止める。
ヤイバ「剣の強さも普通。ゴーレムもダメージなし」剣を払い、攻撃を流す。
ゴーレムのフックがヤイバの懐を掠める。
ヤイバ「ゴーレムで最初の割には動きがいいな」
通り過ぎた腕を蹴りで上へ方向を変える。
バックステップをして距離を取る。
ヤイバ「やっぱり肉弾戦ではダメージが通らないか」
ゴーレムの攻撃を捌きながら解析をする。
単一な攻撃パターンだけでなく、何通りもある行動パターンがあるのだろう。
ヤイバ「どれくらいの難易度を想定しているかによるが、もう少しフェイントなんかがあるともう少し面白みがあるのかも
しれない」
コトミ「ここ初めてのダンジョンだから初見でフェイントなんてあったら死んじゃうでしょ」
ヤイバ「だから難易度が上がったらの話だ」
コトミ「だそうよ」
『かしこまりました。それでは撃破に移ってください』
ヤイバ「やっとか」
避けていた剣から攻撃の剣へ移行する。
攻撃の受け流しから弾くようになる。
ヤイバ「剣の耐久力を考えなくていいのならいい相手かもしれない」
肩に剣を入れ、引き抜く。ゴーレムの腕が落ちる。
続いて振り向き足を切断する。
身動きができないゴーレムの首を落とす。
ヤイバ「再生能力があればもう少し楽しめそうだ」
コトミ「はぁ…戦闘狂過ぎでしょ」
ヤイバ「次行くぞ、次」