45.ルビオ王子の成長
(本当なら強引に二次会に参加させたいところだけど、無理させるのは良くないわね)
アリサもいしつこく勧誘しないことにした。
「わかりました。
では、気をつけてお帰りくださいね」
ルビオ以外の参加者はレストランに行くようだったので、森の入り口で帰宅するのはルビオだけだ。
一国の王子が、側近も連れずに城まで帰るなんて良いのか気になったが、いざとなれば魔法剣技で戦えるし大丈夫だろう、とその背を見送る。
すると、ルビオがゆっくりと振り返った。
「……そなたも、最近仕事続きだろうから、ゆっくり休むといい」
魔物コンなどくだらん、運命の人に出会えなかった、といつも通り文句を言われるかと思ったが。
ねぎらいの言葉をかけたルビオに、不覚にもドキッとし、アリサは言葉に詰まった。
「あ、ありがとうございます。
二次会が終わったら、早めに帰りますね」
アリサの言葉に、ルビオは頷くと、すぐに前を向きガーネット城に向けて歩き出した。
赤いマントが、風を受けて翻る。
(驚いた。あの傍若無人なルビオ王子が、人を気遣えるだなんて。
少しずつ女性にも優しくなってきているし、成長していると思うんだけどな。ルビオ王子)
初めて結婚相談所に訪れた時の、高圧的で理想の高い王子からしたら、変化していると感じた。
前世でも、厄介な会員は何人もいた。
でも、どんな相手も根気強く指導し、場数を踏ませ、成婚させて自負がある。
(必ず、ルビオ王子も成婚させてみせるんだから!)
アリサは、改めて異世界にて自分の天職である婚活アドバイザーの使命に燃えていた。
レストラン・マーガレットの前まで着いた。
店の中からは、とてもいい匂いがする。
「さ、みなさん二次会会場はこちらですよ!
パーっとたくさん飲んで食べて、仲良くなりましょう!」
アリサの声がけに、冒険者達は皆楽しげに、おー!と声を上げた。
クレイとエマも、仲良さそう微笑み合った。
<クレイ スマートさ A− ↑
ルビオ デリカシー B ↑ 空気を読む力B ↑>




