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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

くまのみ少年シリーズ

香辛料の使い方について真剣に考えてみる女装少年

 や、アキだよ。男の子に恋した女装少年だ。少年ってどこまで許されるんだろう……。


 そろそろ十五才、高校受験だ。うう、考えるとプレッシャー!

 てかこのお話普通に年食ってくスタイル? どら猫時空だの巻き貝時空だのみたいに十四才繰り返したりしないの?!


 ま、まあそれは置いておこう。きっと作者さんが何とかしてくれる。


 こ、今回は香辛料の話を煮詰めるね。

 カレールー、ミックスカレースパイスは使ってはいけない!

 そういう方向性です。いや、本当に使ったらダメってことではありませんよ!


 そもそも香辛料は大量に使えば美味しくなるものでは断じてないし、火を通せば必ず美味くなるはずがない。むしろ火を通すと香りが無くなることさえある。


 火を通すべき香辛料と火を通すべきではない香辛料?

 流石に私は世界中の香辛料なんて分からないよ? 指標は示せるけど。

 市販の、スーパーに売ってるようなものの話だ。最後に最高に美味いカレー料理のレシピを二品出すからできれば最後までお付き合いいただきたい。


 火を通すべき香辛料、火を通してもいい香辛料、火を通したら駄目な香辛料、私が分かる範囲で教えていくね。全部なんか分かるか! 私がどれだけ大食漢でも試しきれねえわ!


 そもそも一口目の味と二口目の味は違うでしょ?

 一口目で美味いと思わせるのが高級料理と言うけど、現実には二口以降掻っ込める料理の方が流通してる。

 食はパワーなんだよ。


 なんか話が逸れまくったけど、火を通してもいい香辛料。

 一味とか白胡椒等だね。これらは辛味が大切で香りはそれほどでもないスパイス。香りは熱に弱いけど辛味は比較的熱に強いのね。

 あ、火を通した瞬間は薫るよ?

 香りが大急ぎで逃げてるから。味噌汁は煮え端が美味いって聞いたことない?


 で、順番逆になったけど火を通した方が良い香辛料。

 青臭いタイムなんかの香辛料とかむしろ香りが邪魔だなと思う人もいるでしょ?

 なんか世の中には青臭いのにこれが良いと言う人もいるけど、まあハゼに鶏肉、野菜にパクチーでも乗せて鍋にして食わせたら感動するんじゃない? 鶏出汁塩ちゃんこ風で。


 少しずれてるね。いや、私が作ったものだから不味くはないよ。

 若い子が美味しいものは体を作る料理で、おっさんが美味しいものは体を保つ料理ってだけじゃん?


 えーと、今回は香辛料の話ね。

 香りの強いタイムやクローブなんかは火を少し通したらマイルドになるんだよ。タイムは海鮮でも肉でも、クローブは牛乳との相性が抜群に良い香辛料だよ。クローブは私は火を通さないけどね。量を減らしたら良いよ。タイムは焦がしたら美味しいんだよね。


 八角とか寸胴で煮立ってるラーメンの豚骨スープにほんの一欠片投入すれば十分って威力があるからね。八角と五香粉を上手に使えたらなかなかスパイスマスターだと思う。五香粉はミックススパイスだから私はあまり使わない。自分で調合する。


 そもそもこの話を書きたくなった原因のカレーの話に行ってみようか。


 うーん、市販のカレールーって美味いのもあるよね。


 はい残念。それは他人が作ったレシピ。ルーは更に香りで劣る。このお話を見れば何故かは分かるよ。香り成分について考えてみて。分からなかったらごめんね。


 先に答えを言ってしまうと火にかけてはいけない香辛料もルーには入ってる。


 美味しくないのもあるんだよ、あのルーって奴は。それは子供に配慮してとかあるんだろうけどね。万人向けを目指したら美味しくなるわけじゃない。最終目標はそれとして。


 万人向けで華やかに美味しくするコツがこの四つ、出汁と脂、甘味と塩味だね。油も良いけど。そもそもあんまりみんな考えないんだよ。出汁は一般的に粉末調味料とかで手軽に取るものだし脂は体に悪いものという認識があるし。運動しろ。

 あ、脂は重いのは苦手な人もいるよね。出汁は苦手とかは聞いたことないけど。


 まあ量が多ければ全てが毒だ。水でも死ぬ。


 で、カレーを作るときにミックスカレースパイスを使ってはいけない理由は火の通し方はスパイスの種類によって変わるから。


 うん、難しくなったって思ったね? 安心してください! はいてま……今回は簡単に理解しやすい方法を教えます!


 カレースパイスを構成する主役、まずクミンですが、こいつは微妙な麻味を含みますけど、香りのスパイスです。

 さっき言った通り香りのスパイスは熱で香りが飛ぶので最後の方に入れましょう。


 ターメリック。……これは薬的には役に立つんですけど味や香りへの貢献は微妙。熱で焼いてしまえ!

 嘘です。油に絡めたら良いです。中盤くらいの料理が落ち着いた頃に入れてやって下さい。色味が良くなります。味としては苦味だね。


 一味や胡椒も使いますが前半の応用です。一味は先に入れても良い。胡椒は白なら先に、黒なら後に。


 私の好きなフェネグリークは後ですかね。甘く香ばしい香りのスパイスです。


 香辛料の女王カルダモンも最後に少しです。


 ですが。


 大事なことを忘れてますね?

 そう、出汁と脂です。


 昆布出汁とかより鰹出汁の方がカレーには合いそうですが、ここでトマト出汁が出るのです。

 トマトは酸味が嫌われますが実際私は最強の野菜だと思いますよ。

 水分もさることながらこれだけで甘味と旨味、とろみまでつきますから。

 この三つの出汁を好みで使ってね。

 鶏ガラ出汁も良いけど豚や牛の出汁って家庭料理では使えない。使っても良いけど。お金持ちめ!

 牛脂とかで食材を炒めてから入れる手段もあるよ。


 おっと、話がずれてた。


 つまりスパイス各種はそれぞれ投入すべきタイミングが違うのでカレールーやミックススパイスを使う限り本当に美味しいカレーに辿り着くのは困難なのです!


 約束なので二品のレシピを書きますね!


 蒼大、ボリューム凄いけど食べてね!


「ご飯もの二皿だろ。余裕でいける。つか五皿までなら余裕で」


 蒼大、野球部に入ったらしく食欲モンスターと化してます。作り応えがありそうですね。


 では一品目! 卑怯と言われようが作る海鮮カレー!

 原価は死ぬほど高い! 私は釣る!


 私のカレールーのレシピで出汁の部分は魚のアラ、無ければ鰹出汁にします。最近教わった蟹出汁も足しましょう! いや、エビとか使うアメリケーヌソースでも良いですけどね。得意です。あ、トマトは入れるよ?


 具材は玉ねぎやニンジン等の根菜に貝柱、イカ等を加え、オールスパイスも足します。魚の素揚げも良いよ。

 白ご飯をお皿に盛っといて、このカレーをかけて。

 付け合わせにエビフライ!


 いや、なかなか美味くできたかな。でも次の一品が私の最強のレシピ、ドライカレーオムライスです。痺れます。


 まずは豚肉ミンチから炒めますね。合挽きでも構いません。玉ねぎも加えましょう。ニンジンはお好みですかねえ。ジャガイモはこのレシピには要りません。つか私はジャガイモは好きだけどカレーにはあんまり使わない。スープカレーなら入れる。


 ここでヒラタケを加えまーす。細かく切ってね。

 塩とクミン、醤油とみりんを微量、一味、胡椒、バジル等お好みのスパイスを加えます。


 はい、フライパン変えてー。ご飯は白ご飯をお皿に盛っといて下さい。ここまでと、この後の作業を同時にできたら達人。


 緩めのプレーンオムレツを作ります。オムレツの作り方もここで書いておきます。

 フライパンを強火で熱してたっぷりの卵を投入したら箸でかき混ぜて下さい。全体が少し緩いくらいの固さになったら火を止めてまとめます。具も無いからそんなに難しくないよ。フライ返しで半分くるりと。とろとろ加減はお好みで。

 あ、私は、最初にフライパンにオリーブオイルを引いて~とか当たり前の部分を時々はしょってますのでお気をつけて。説明ベタと言われるのはこういうところかなあ……。


 白ご飯に先のカレーミンチを均等に乗せたらオムレツを上に乗せて割ります! とろーり。


 真ん中にケチャップを乗せて出来上がり。デミグラスとかはかえって美味しくない。冷たいケチャップを熱々のオムライスに乗せてください。熱の変化も美味しいよ。


 手早く作らないと香りが逃げるんでご注意。ヒラタケは香りが強いキノコだから多少火を長く入れても大丈夫だよ。他の香辛料は死ぬ。

 でっきあっがり!


 これより美味しい料理募集です。


「美味いっす……美味いっす……」


「いや、泣かなくても!」






 うーん、方向性が違うレシピならまだ最高はありますけどこっち方面では全力出しきりました。

 スパイスって香りが指に着いたら取れなくて困ること有りますよね。


 ドライカレーオムライスは白米の味を味わえます。やってみて。


 花椒好きだけど、にんにくとか香味野菜も有るけど、って書ききれんわ!

 花椒はピリ辛好きなら香りもあるんで最後の方に入れてください。麻味を増やしたい時に使えます。まあ辛いの苦手な人も多いけど。


 料理で調味料を加える時はわざわざ全部計ると時間かかりますから控えめに入れていちいち味見して下さい。塩気が薄い時は出汁を足したら塩気が強化されます。

 甘味が足りなければみりんを足すかグラニュー糖を足すと良いですよ。


 あー、全然書き足らなーい!




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― 新着の感想 ―
[良い点] くまのみシリーズ、拝読しました。 いつも為になります。 そして今回はカレールー…… ではなく、カレースパイスの話。 お店に行っても自分の心の弱さに負け、 何度、ルーの方に手を出した事か……
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