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【メイン】超ショートショート小説たち

超短編小説「サイコロ振ってみた。」No54

作者: なみのり

今度のパーティーで皆にマジックを披露したいと思って、こっそり練習しようと計画していたら、自然と足が雑貨屋さんに向いていた。



雑貨屋さんはまるで宝箱やクラッカーのようで、楽しいものやワクワクするものが詰まっていた。

宝石みたいなボタンに、見たことない大陸のある地球儀。

しばらく物色していた私はマジックの事を思い出して、両手に持っていた商品を丁寧に棚に戻した。

結局私は赤と青のサイコロを2つ買って店を出た。

帰り際、雑貨屋さんの店主さんが飴玉を一つくれた。



何度か練習したのだけれど、私はちっともマジックが上手くならなかった。

すっかり飽きてしまった私は、適当にサイコロを転がしてみた。

結果は7。ラッキーセブンだ。

そのとき、窓の外から子供達の笑い声が聞こえた。

私はしばらくそれを眺めて過ごした。

とても楽しそうにしている。

見ている私まで嬉しくなってしまった。

すっかり夕方になったあと、私はもう一度サイコロを振った。

結果は2。スネークアイだ。ついてない。

そのとき、突然電話が鳴った。

電話の主は知らない保険会社の勧誘の電話だった。

私はやんわり断るつもりだったのに、なかなか電話をやめる機会が作れず、結局三十分も格闘してしまった。

疲れ切った私はサイコロを睨む。

きっとサイコロで2が出たからこんなことになったのだろう、という責任を押し付けてみたりした。


そこで私は気がつく。

このサイコロを振るたびに良いことや悪いことが起きている。


パーティーでやるマジックが決まった私は、もうしばらくサイコロを振ってみることにした。



今度はなにが起きるだろうか。

お恥ずかしながら、物語を作る仕事を目指しています。先はまだまだまだ遠いですが、少しずつ進んでいきたいとと思います。

アドバイス、お気軽なコメント待ってます。

毎日1話以上の投稿を目指していて、今日で35日目の投稿です。

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― 新着の感想 ―
[良い点] ストーリー性より味わいを好む私には、ラストの決断の理由だけで充分楽しめましたヽ(^○^)ノ
[一言] 2がスネークアイというのが、いまいちピンと来なかったです。 内容としては文字数少ないのにまとまっていると感じました。
[良い点] 味があって面白いですねえ。 [一言] ご自分の世界をつかみつつある。そう思いました。軸が出来てきましたね!(^_^)
2018/06/05 20:54 退会済み
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