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歳の差の恋人はおじいちゃんのお友達だった。

作者: 七瀬

私の名前は 『西条 ツカサ』 20歳の女子大生。

私は小さい頃から、おじいちゃんおばあちゃん子で家の近所に

おじいちゃんおばあちゃんの家があるから、ほとんど毎日遊びに

行っていた。


おじいちゃんは81歳でおばあちゃんは74歳。

まだまだ、二人とも元気で二人であちこち旅行も行くしご飯も食べに行く。

しかも...? 未だにイチャイチャ仲がいい。

手も普通におじいちゃんからおばあちゃんの手を繋いでいるし。

本当に仲がいい理想の夫婦だ。


私の目の前でもお互いに、 『おばあさんや~愛しているよ!』

『おじいさん、私もおじいさんを愛してますよ。』


普通なら理想の夫婦は、、、『両親』と答える人が多いと思うけど...?

私は 『おじいちゃんおばあちゃん』かな。


あんな風に幾つになっても、仲良くいれる夫婦になりたいと思う。



そんな時、私が祖父母の家に居ると.....?

おじいちゃんのお友達だと言うダンディーな紳士が現れた。

歳もおじいちゃんより1つ下の80歳。

名前は 『啓五郎さん』めちゃめちゃカッコイイ。

この年の人には珍しく、背も高くて170㎝ぐらいあるかな?

立ち振る舞いがジェントルマンでレディーファースト。

私は、はじめて見たこの啓五郎さんに一目惚れした。


私と啓五郎さんの歳の差、なんと!? 『60歳』

でも、歳の差を感じないぐらい優しくてカッコイイ

このおじいちゃんに私はメロメロになった。

しかも...? 啓五郎さんは奥さんを10年も前に亡くしているらしく

私にもチャンスがあると思った。


これは、おじいちゃんから聞いた話だが、啓五郎さんは 『老人会』で

おばあちゃん達に、人気があるらしい!

私も負けていられない!



私は早速、 『老人会』に参加する事にした。

もちろんだけど、年配の方々ばかりだ。

たまに、私みたいに若い人もいるけど......?

私は全く興味がない!!!


何回か行くと...? 私より少し上の男性から言い寄られて来たけど?

直ぐに断った。


若い男性に興味ない私は、啓五郎さんさえ居れば幸せだった。

私は少しずつ少しずつ、啓五郎さんに近づいていった。

でも、啓五郎さんの方が私に恋愛対象として見てくれない!

まぁ、歳も離れすぎているし無理もないと思う。

それに、おじいちゃんの孫だし。



でも、私は諦めなかった。

半年以上かけて、啓五郎さんに私の気持ちを伝え続けた結果。

啓五郎さんも、やっと私の事を一人の女性として見てくれるようになる。


『私は啓五郎さんの事が好きになったの? だからお願い私を一人の女性

として見て! ねぇ、いいでしょ? ......啓五郎さん。』

『ワシはツカサちゃんのおじいさんとは長い友達なんだよ。そんな孫のツカサ

ちゃんとワシが付き合うなんて~ それにワシより若い男も周りにいるだろう

に... よーく考えてごらん。』

『私は、啓五郎さんがいいの! おじいちゃんには私からちゃんと話すから。』

『ダメじゃ!! それならワシからちゃんと話すよ。』

『じゃ、いいの? 啓五郎さん。』

『仕方がない! ワシも男じゃ!!! ちゃんとケジメをつけるよ!』

『ありがとう。大好き~! 啓五郎さん!!!』


私はそう言うと...? 嬉しくて啓五郎さんに抱き着いた。

啓五郎さんも、優しく私を抱きしめてくれた。

これで、私たちは付き合う事になった。



次はいよいよ! 私の両親とおじいちゃんおばあちゃんに私たち二人が

付き合っていいのか? 『家族に言う日』が来た。


いざ! 祖父母の家に......。


正直、家族にはダメだと言われると思っていたが、おじいちゃんから先に

一言! 言った言葉で、私の家族が受け入れてくれた。


『俺の孫を大事にしろよ! 俺たちは長い付き合いだ! 昔っから啓五郎の

性格や考えてる事まで俺は分かる! 孫をよろしくな! 啓五郎。』

『あぁ、、、。』


...そう言うと? 啓五郎さんは涙ぐんだ。

『男は泣かんでええ!』 

『わかっとるよ。』


『ありがとう! おじいちゃん!!!』

『ツカサは、おばあさんと一緒で! 男を見る目はあるようじゃな~!』 

『うん。』



今では、堂々と啓五郎さんと一緒にデートするけど......?

はたからみたら、 『おじいさんと孫』にしか見えないのが、

切ないかな?


でも、好きな人と一緒にいる事が出来るのが幸せだな。



最後までお読みいただきありがとうございます。

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