帰還 Ⅱ
いやーマジでインフルエンザにはならない方がイイっすねーw
中二の頃はたった一日で治ったというのに、高校生になると、二日かかってしまいました。(初日はマジで死ぬかと思った)
しかし、始業式当日からまさかの出席停止をいいことに、今回は執筆が進む進む。
MMORPGのゲームも二日でレベル2か3ぐらいもも上がりましたw
ハァー課題テストどうしましょ……
アル兄と共に自分達がテイマーとなったのを、ソラに教えて早くも一日が経った。
フェニクスとも段々話せるようになっていき、俺達は静かに助けが来るのを待つ。
晴天の中燦々と輝く太陽が俺の頭の上に来た時、聞き覚えの無い響きが鼓膜を刺激した。
すぐに双眼鏡を音の方へ向けて確認すると、橙色の生地をした旗の両端に深紅の翼が描かれ、その中央に黄金の剣が描かれている。
それを瞳に反射させた時、涙が溢れそうになった。
この時をどれほど待っていただろうか、あの正義の国旗を……
そして、どれほど待ちわびただろうか、この感動を……
あれは俺達の国『グラン帝国』の国旗だ。俺は屋根の上から大声で叫ぶ。
「────ここだ!!!!!ここにいるぞ!!!!!」
手を振りそこで大きく飛び跳ねた。角笛が優しい音色に変わったのは錯覚だろか……
ハシゴを転げ落ちる様に降りて、みんなにこのことを伝えた。
刹那の静寂が空間を支配したが、直ぐにそれを窓から吹き飛ばすほどの感動と興奮の声が、この空間を支配した。涙で霞む視界には、泣き崩れる者や抱き合う者が見えた。途中俺の肩を押しのけて屋根へ向かい確かめに行く者もいた。俺も後を追おうと思ったら、セアが後から俺に抱きついてきて、すすり泣きをしていた。
それからの流れは早かった。全身帝国の甲冑に身を包まれている兵士がツリーハウスの下で待っていたので、俺とソラそしてアル兄の三人で、その人達の話を聞き、指示に従いながら山を降りた。
久しぶりのゼティー村は凄く悲惨な姿で、ほとんどの家は半壊もしくは全壊していた。あの優しく暖かな雰囲気が今では重く、冷たい。まるで村全体が泣いているようで、胸が苦しくなった。
それでも、俺達は直ぐに走って自分たちの家へ向かった。
息が切れ、汗を流しながら、でも、もう一度あのボロボロの道場院を目にしたい。唯それだけの欲求が俺、いや、俺達の足を無理矢理そこへ動かした。
肩で呼吸をしながらも全員そこに辿り着いた。
途中転んだのか、足を擦りむいた子どもが数人いたが、誰も泣かず、みんな汗を拭いながら息を整える。
ズキンっと、妙な胸騒ぎがして辺りを見回したが、何も不思議なものは見当たらなかった。
只の緊張が切れただけだと自分に言い聞かせ、顔見知りな女性と目が合う。
マリーさんは数人の兵士と話していたが、俺たちに気付いたらしく、目に涙を浮かべながらこっちに歩もうと足を動かす。
しかし、その兵士が無情にも彼女の行く手を阻み、代わりに違う兵士が俺達の方へやってきた。
「すまないが、少し状況を教えて貰っていいかな?何処でどう過ごしたとか……」
こういうのはソラがすると、相場が決まっている。俺は元からこういうのはなんか堅苦しくて苦手だし、アル兄なんて、興味がある人以外の話は聞こうともしない……
俺はぼーっと兵士の人達を数えながら、家に帰るのを待った。
────全員で六人。今俺達の前に来た兵士が一人。マリーさんと話しているのが三人。その奥に二人……この人たちだけ服装が違うな……幹部の人たちか?
一人は深緑のポンチョを、もう一人は真っ黒いローブを羽織っている。
ふと、あることを思いつき、俺はニヤニヤしながら隣の兄弟に囁く。
「アル兄……奥の二人、特に黒い方って絶対服の中汗でグチョグチョだよな」
この忌々しい太陽が放ってくる、服を脱ぎたくなるような暑さのせいで、みんな半袖半ズボンだと言うのに、黒い方なんてローブなんて羽織って……
アル兄もその男を見て何か思うところがあったのか、それともただ機嫌が悪かったのか、俺を横目で睨んでから溜息をついた。何かを言い返そうとした時、完全に意識の外側だった人が、俺の耳に少し息がかかるぐらいの近さで、話しかけてきた。
「ヒロ……あの……ソラと話している兵士さん達なんですけど……」
オドオドしながら金髪の少女が耳元で囁き、俺は背筋をピンッと伸ばした。
「……ヒロ……どうかしましたか?」
「ちょっとびっくりしただけ。驚かして悪かったな……」
────ちきしょうセアめ。そんな耳元で囁かれるとくすぐったいに決まってるだろうが!!
「……それよりもあの兵士さん達、大丈夫でしょうか……?」
俺は頭の中がはてなマークいっぱいにしながら、聞き返す。
「何が大丈夫だって?」
「い、いやあの……森の中にいっぱい怪しい人達が……」
俺はそれを聞いて周りをゆっくりと見渡した。確かにいる……十、いや、二十以上いる。
────なんだろう肌に突き刺さるような嫌な雰囲気は……
「ハァ。ようやく気づいたか……」
アル兄はまるで目が変わったかのような、というか本当に瞳が変えてそっと囁く。
その瞳は海のように青く、そして炎のように猛々しい存在感を放っていた。
中は俺が反射しているのに、何故かそれが出鱈目だ。俺を見ているはずなのに、彼の瞳には同時に映るはずのないソラも写っている。まるで映し鏡の様に。
「あいつら多分、一昨日戦った連中だ。仕返しにでも来たんだろうな」
俺は言葉を失った。頭の中で、一昨日の一件を思い出しながら。それでも、ひたすらに空っぽの頭から言葉を探し出す。
「で、でも……だって……えっーと、そ、そう。なんで、ここに来るんだよ。敢えて軍がいるこの場所に」
「それはすぐに分かる。ヒロと俺はここに残ってこいつらと戦う。それ以外は無理矢理村へ逃がす」
「アル兄、みんなでやれば勝てるんじゃ……」
確かに数が数だが、俺とアル兄それにソラがいればなんとかなると思った。しかもここには、軍の人たちもいるので、あんな奴ら一瞬だと思ったからだ。しかし、アル兄は俺の予想を上回ることを言い始めた。
「馬鹿言え……俺らでさえもって一分だ」
いつも何かを見下しているような、アル兄がまるでみんなを気遣うようにそう言った。
「アル兄あいつらってそんなに強いの?」
正直俺とアル兄がいれば負けることは無いと本気で思った。あの森の戦いだって、俺が狂者の羽衣を使った瞬間に、戦況ガラッと変わったのだし……
「気付かないか?多分道場院の奥の二人はテイマーだ。しかもとても強い、な。あいつら、少なくともあの二人は軍のやつらじゃない。」
俺は言葉を失った。まだテイマーとなって三日と経っていないのに、もう他のテイマーと出くわすなんて……
心はアル兄にそう思っていたが、体は違っていた。
いつの間にか俺の口元には獣のように獰猛な笑みを浮かべ、一昨日の戦いを思い出した。
あの時と同じような笑みを躊躇も無く浮かべていることに気づき、余計に興奮した。このことは強くなるための第一歩だと、この力は教えてくれる。
「────……ロ、ヒロ」
いつの間にか自分の世界に入り過ぎていたのか、周りの声が全く聞こえていなかった。この事には流石に苦笑を隠す事が出来ないが、珍しくアル兄が俺の横腹に肘をぶつけてきた。
「ふざけている暇はないぞ。あとセアはみんなの合図とともに村へ走れ」
セアはまだ何が何だかわからないと言わんばかりに怪訝そうな目で俺達を眺めた。
「アルスロットそれは……つまりどういう事でしょうか……?」
実際俺もアル兄の『みんなの合図』や、そもそもこれから一体何が始まるのかも分からずにいたが、何かが始まるのはわかった。
アル兄はゆっくりと息を吸い、吐いた。その長く重い呼吸は、これから始まる事を恐れるかのように口から逃げる息。そして野次馬の如く流れてくる息。これらが綺麗にまとまった瞬間、口から鮮やかな戦歌が流れ出した。
「我が眷属達よ、この絆咀をその目に刻め」
いきなり始まった詠唱に俺はド肝を引かれた。しかし、頭の中で一つの言葉だけが、グルグル回っていた。
────絆咀ってなに?
『おいヒロ!!お前覚えてねぇーんかよ!!』
心の中でフェニクスが大声で俺に叫んだ。元々声が高いのに、こうも大きいと、頭がクラクラしてくる。
「……はい…」
『────ッだから絆咀は主のみが持つ一般人(眷属)へ出せる回数、年齢、人数、全てが無制限の命令権。例えば、死ねっていえばそいつは死ぬし、一生生きろって言われたら、そのテイマーが死ぬまで死ねない。その属性の絆と詛いの証』
「そんなん覚えてねぇーよ……」
ハァ。と軽くため息して兄弟の詠唱にまた耳を傾ける。
「その身を持って、我らの絆を証明しろ。────道場院の仲間を連れて村まで逃げろ!!!!!」
記憶から引っ張り出せないほど聞いたことのない、アル兄の大声にまたド肝を引かれたが、刹那それを地平線の向こうへ吹き飛ばすほどの光景が目に飛び込んできた。
誰も彼もがいきなり村の方へ走っていったのだ。直ぐ隣で鼻をほじくっていたコージも、睨めっこをしていたララとナーバもみんな。
軍の人たちと話していたマリーさんとソラもいきなり足を村に向けていた。しかし、顔だけはまるで意味が分からないと言わんばかりに、首を傾げていたが、足だけは我先にと目的地へ向かって行った。
「ヒロ戦えるか?」
俺は口をポカーンと開けて、その異様な光景を眺めていた。しかし、アル兄の愚問で、先程の笑みをまた口に浮かべた。
ゆっくりと『狂者の羽衣』を出現させる。
「任せろってって言いたいけど、正直どうすればいい?」
この羽衣を出すと俺は頭がボヤーンとするので、頭をそんなに使いたくないが、話はできるようで何とか会話は成立した。
「お前は周りの兵士達を駆逐しろ。テイマーは俺が足止めする」
「え?兵士達って帝国軍じゃなかっ……あ……」
そう口にしてからようやく気づいた。そう、もしも本当に帝国軍なら炎属性の人も少なからずいるはずだ。しかし誰一人として村へ走る者はいなかった。つまり……
「あいつら全員ニセモンか……」
「ああ。それよりどうだ?いけそうか?」
アル兄が俺に話してくる。俺を見つめながらポンチョとローブを瞳に反射させて……
「任せとけ。でも、アル兄絶対に死ぬんじゃねーぞ。死んだら殺すからな」
「フッ、死んだ奴をどう殺すか見てみたいけどな……」
俺が木剣を構える。アル兄も木剣を構える。呼吸を整え、顔を上げ、体に力を入れる。震えはある。あの時の手と腹の痛みと恐怖は生涯忘れることはないであろう。しかし……
今はそれを上回る興奮が身体を侵食していた。
────行くぞ、フェニックス!!
『ああ!!』
右肩から緋色の鳥が姿を現し、高々と咆哮をした。自分の存在証明の様に……
それを合図に森にいた連中が俺らに襲い掛かってくる。前後左右から二人ずつ、合計八人。
俺はそれを無視してた力強くャンプをした。それ以外はまるで足のための道具と感じる程に。ふと、横を見れば木の頂上があり、空があり、道場院の屋根があった。
つまり、俺は一回のジャンプで、三階建ての建物ほど飛んだのだ。
「アル兄!!注意しろよ!!」
聞こえてると信じて両手に炎を集める。今俺ができるたった一つの遠距離型属性術……
「ファックル!!!!!」
体がグワッと後ろに吹き飛び、今までの属性力とは桁外れなことを実感せざる負えなかった。
────これがテイマーの力……本当に桁外れだ……
『まぁ、これでも三分……じゃなくて、二分の一なんだがな』
下を眺めると、道場院の前に若干小さめなクレーターが出来ていた。アル兄に「死ぬなよ!!」って言ったのに、逆に殺してしまっていたらどうしようと、背筋がスーッと冷えた。
「おいヒロ!!俺に死ぬなって言ったのはお前だろう!!」
後ろから聞き覚えのある声が聞こえたので向くと、訝しそうな目で俺を睨んでいた。俺はワリィと誤ってから地面に着地した。
「ハァ。集中しろ、これからが本番だ」
「りょーかい」
正直、さっきの攻撃で相手の殆どが倒れたと思ったが、戦闘不能になっていたのは、俺を襲った八人を含めても十一人だけだった。どうやらそう易々と白旗を振ってはくれないようだ。
「俺がポンチョとローブのところまで飛ぶから、ヒロ、お前は俺の援護に回れ。周りの敵が俺を襲おうとした時を攻撃したりしろ。分かったか?」
「つまり相手の邪魔をしろと?」
「あ、あぁ。つまりそういう事だな、不満か?」
「…相手への邪魔か……意外とカッコイイじゃねーか」
俺はニッと笑ってそう答えた。答えられた方はとても微妙な表情をしていたけど。
「よ、よし。俺が飛んだのと同時にお前も来い」
────と、飛ぶ……?まぁ、いいか
「りょーかい」
次の瞬間、アル兄の左目が真っ青になり、顔の左側に一本同色の線が流れた。そして、一歩踏み出した時には、もうそこにはいなかった。
《俺はポンチョとローブのところまで飛ぶから》って
────文字通りかい!!!!!
俺はまた緋色の羽衣を出して今度はその二人の方へ足を動かした。地面を砕きながら、襲ってきた敵は木剣で弾き、蹴り飛ばして道を開ける。アル兄が飛んでから一秒が経過し、顔をそっちに向けた。やはり白髪の少年は文字通り二人の後ろに飛んでいる。作戦通りと言わんばかりの瞳が右眼から眩しいぐらいに流れ込んでくる。
────こりゃー俺要らなかったな……
属性剣技で碧海色に染まる木刀は綺麗にそれを斬った。木刀からはヒュン!!と風を斬る音がして、素振りとしては百点じゃ少ないぐらいの綺麗さだった。
そう。この不意打ちも躱わされたのだ。あの黒ローブに。まるで後ろに目でもあるかのように自然と躱わして、そして、左手でその少年を薙ぎ払った。
白髪の少年は道場院の扉を開け方を忘れてしまったかのような盛大な開け方で、約一週間ぶりの家に入った。体は傷だらけになり、意識は体から離れて自分の部屋へと向かって行った。
────そんな、アル兄のあの不意打ちが失敗した?奴はどうやってあれを予測した?もしかして俺達の技をすべて知っているのか?
初めてローブの男は口を不敵に笑う。余裕と優越感の塊のような表情。
力の差が大きすぎる。アル兄が弱いんじゃない、アイツが強すぎるんだ。そう頭では分かっているのに、体はもう動いていた。理由は分からない。多分受け入れられなかったのだろうか、あの存在、あの悪魔を。
その全てに抗うように剣を振るった。属性剣技で火山のように真っ赤になった刃で馬鹿正直に、全体重を乗せたそれは、今度はポンチョが前に出て緑色のカトラスでそれを防いだ。
カァーーーン!!
と耳障りな音と共に俺は元いた方向に吹き飛ばされた。まるでぼろ雑巾の様に吹き飛ばされ、なす術なく地面に転がった。
『ヒロ!!右に避けろ!!』
心の中でフェニクスが叫ぶ。逃げろと。俺はもうただそれに従おうと右に避けようとしたが、それよりも先にその物体は俺の足を掴んだ。
蔓のようで、また触手のような、もしかしたら鎖なのかもしれない何かが、足にしっかり巻きついて離れようとしない。それが俺を全力で横に大きく吹き飛ばした。
────これは死ぬかもしれないな……
まるで他人事の様に思っていると、大樹に体をぶつけた。意識は朦朧とするが、どうやら生きてはいたようだ。
ハァ。ハァ。と乱れた呼吸をゆっくりと整えて、立とうとするが、その度に体が燃えるような感覚が襲ってくる。
「な……何本逝った……?」
三秒もすれば観客だと思っていた他の賊共が俺を囲んだ。槍やら大斧などを持っている者もいる。
「…なん…だよ……俺は流石に……まずい…な」
足に絡まっていたそれが段々身体中と大樹を拘束していき、最終的には大樹から指一本も動かせなくなってしまっていた。それでも、まだ満足しないのか、キツさが段々強くなってゆく。腕やあばら骨も耐久力が亡くなり、菓子のようにポッキリと折れて、その度に激痛がかけっこの様に全身を駆け巡る。また、そのショーの挿入歌の様な悲鳴が道場院の前で演奏されていた。
爪と指の間、眼球と瞼の間、口、至るところから深紅のインクが流れ出し、そのショーを盛り上げてゆく。観客たちは道化を見るような瞳でそれを眺めている。
────死ぬ……これは死ぬ……
もはや口の使い方も忘れた俺は只ひたすらそう感じていた。もう、頭にある感情は痛いとこれだけだった。
もう何度目か分からない悲鳴。狂者の羽織も今はもう血なのかそれなのかも分からない。いや、もう段々と目も見えなくなってきた……。
そんな時誰もが予想していなかったことが立て続けに起きた。
まず俺の意識の中にいきなり懐かしい女性の声が響く。
《ヒロ、目を覚ましなさい……今あなたに出来ることはなに?この人たちを倒すこと?違うでしょ、世界でたった一人のお兄ちゃんを助けなさい……》
────誰だ……?
《お兄ちゃんを救いなさい……》
二度にわたって彼女はそう俺に話しかけた。
────この人どこかで……
頭の奥底で記憶が刺激される。脳細胞を駆け巡るようにこの声を思い出そうと考え込む。
次にフェニクスが俺に叫んできた。
『ヒロ、ヒロ!!意識を保て、ホラ!!』
フェニクスが右肩から現れたら直ぐにバックからエレクロックを取り出した。俺はもうあやふやになった視界でそれを眺める。黄色は確か────輝属性。
次の瞬間、フェニクスがエレクロックに炎を放ち膨大な輝属性を作り出した。それを俺に触れさせ、朦朧としていた意識がゆっくりと元に戻ってくるのを感じた。
そして、遠ざかっていた地獄のような痛覚が目を覚ました。
────鎖…が……ほ、ッけない……何度、も……
そして最後に誰も予想していなかった人物を道場院は招き入れた。
────とん、とん、とん、と重そうな防具を身軽に動く齢四十を超えていそうな老騎士。
鉄紺色の甲冑を身にまとい、目の前の二人を一振りで薙ぎ払った。雑に編まれた白髪が馬の鬣の様に靡く。
グラン帝国最高幹部
────軍帥ブロム
甲冑には派手な塗装が一つも無く、所々に刻まれている刀傷がその役目を担っている。
老騎士が八枚の刃がドーム状に生えている剣を構え、低い地響きのような声で詠唱した。
「憑依しろ我が蒼き炎の龍よ」
次の瞬間その老騎士はその炎に包まれた。
ちょっと話が急展開し過ぎて分かりづらかった人のためにまとめてみました!!
大丈夫。僕も書いてて何回も分かんなくなりましたからw
ヒロたち、グラン帝国の国旗を見つけ救助される。(本当は盗賊)
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村へ着き、懐かしの道場院に到着。
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セアが辺りの異変に気づく。アル兄は初めから気づいてた。
絆咀発動。みんな村の方へ勝手に逃げる。
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ヒロの初撃で数人倒したが、まだ残っているので、アル兄が単独で行ったが、返り討ちに……
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ヒロも鎖(の様なもの)に縛られ、意識が朦朧とした時、女性の声が聞こえ、また、フェニクスにより回復させてもらう。
↓
オジサマ(ブロム)登場!!
個人的にブロムは大好きなキャラクターです。この作品でベストテンには入りますねw