編集中です。
お久しぶりです。活動報告でも話しましたが、編集し、新しく書きます。
今後ともよろしくお願いします!
後悔が俺を覆う。
『この、悲しい世界を………優しく……灯して…………』
あの言葉は呪いだ。彼女の死から立ち直れない俺を奮い立たせるための。この言葉から俺は決して逃れられない。でも、その呪いが今の俺と彼女の繋がりでもある。この言葉を忘れた時、俺は本当の最期を迎えるだろう。
「セア……」
船が水を割いて突き進む。水面にぼんやりと浮かぶ何かが、セアの面影に見える。
「あぁ……」
届かないと分かっていながら手を伸ばす。彼女に触れるために。
足が滑り、体がフワッと浮かぶ。誰かが遠くで叫んだ。
***
「ヒロ、これで何度目?」
タオルで頭を拭きながら言葉を投げかけるが、彼は答えない。セアを失ってから彼の目は虚ろだ。
あの事件から避難用の大船に乗ってから5つ目の夜を超えた。もうそろそろ目的地へと到着するらしいのだが、村の人達の目は皆死んでいる。親を失ったもの、子どもを失ったもの……好きな人を失ったもの。息苦しい空気がこの空間を支配している。
「俺にもっと力があれば……」
前しか見ていなかったヒロが今は後ろしか見ていない。バスタオルを被っている彼の姿は死にかけの小動物のようだ。
コツンと踵をつま先でつつかれる。
「ソラ。そろそろ着くらしいぞ」
「アルありがとう」
彼の猫のようなその瞳もどこか疲れている。無理もない、弟があんなにも疲弊してしまっているのだ。どんなに無愛想な性格でも、心配なものは心配なのだろう。しかし、その気持ちがこれの性格上表に出すのが難しくて溜まってしまっているのは僕でもわかる。
コツコツコツ、と重々しい足音が僕達の後ろで止まる。そして、頭に重量がぐっとかかる。
「坊主共もうそろそろ到着だぞ。準備は終わったか?」
後ろに束ねた長髪。老いても尚ギラギラと輝く野心に満ち溢れた瞳。体中に残る刀傷。
「ほら、ヒロ行くぞ」
その後ろにもう1人。彼がヒロに声をかけ、乱暴にバックを3つ僕達に投げてくる。
「荷造りはやっておいたから、そこの小舟に乗っておいてくれ。俺も他の道場院ほみんなと一緒に向かう」
「うん。ありがとう師匠」
セアともう1人、道場院で亡くなった人物がいる。それはマリーさんだ。彼女はみんなと違う班で行動していたはずだが、僕達の班が休憩していた地域の森林で首と体が別れた状態で発見された。
その日師匠は涙を流していたが、何故かそれを僕は怖く感じた。感覚であるが「演技」のように感じたのだ。それから僕は師匠を本当に信用出来ないでいる。
「ほら。あれ海みたいだろ」
「海?」
右側に大きな湖が見える。噂ではそこで魚を育てているらしい。この湖が見えたということは……
森林を抜けた先に人工的に作られた壁が視界を覆う。
「あぁ、ここが帝都セルニアだ」
今回すっごく短いですw




