神さまの作り方
「結果は努力しだい」です。
人はいつか死ぬ。そこで死んだやつの人生の時間がストップする。そして、新しい人生が始まり再生する。その流れを守っているのが時間の神殿に住む神。「時間神」である。それを知ったのは、あの出来事があったからなのだ。少し昔話に付き合っておくれ。
高校1年生の普通の男子、天至相語。この俺はある日こんなことに気付いたんだ。よくTVや本で出てくる、「タイムスリップ」「タイムトラベル」は起こるとすればどうしたら起きるのか。そこで俺は色々と試した。
高いところから飛び降りてみた。結果:全治2ヶ月の足の骨折をした。
階段から転げ落ちてみた。結果:3ヶ月入院した。
穴を掘って入り中で目をつむってみた。結果:色んな人に怒られた。
他にも色々やったさ。だけど何も起こらなかった。だがここで諦めなかったさ。悪魔でも呼んで聞いてみるか。そう思ったのが間違いだったのかもしれない。なにせ、3ヶ月も続けたからな。本当に出たんだよ。悪魔が。
警察という名の悪魔が…。
しばらく怒られた。「飛び降り」「転げ落ち」「穴掘り」しまいには「変な事をする」。これだけやったら変人としか見られない。
最後にこれを考えた。死神だったらしってるかな?とね。死のふちとなると何すれば良いかな?寒さ&空腹。これしかない。ちょうど今は12月。やるのにちょうどいい。そして実行した。寒かった。そして腹が減っていた。そこまでしか覚えていない。なぜなら俺はそこで、
死んだから
気付いたらあたりは真っ暗で、少し赤い光が所々から出ていた。しばらくすると出てきましたよ。死神らしき生物が。だけどイメージと違った。頭は骸骨、体は…なかった。何もなかった。奥が見えたからな。
「さて、取り合えずえんまのとこでも行きましょか。」
おっと。なんか言ってるみたいだな。口は動いてないけど。
「えーと。その前に3つの質問をさせてくれ。」
「早く行くぞ。」
「あー。待ってくれよ。どうせ死んだんだから。疑問くらい解決させておくれよ。」
「……3つだけだぞ。」
「よし。1つ目だ。俺はどうして死んだんだ。」
「もちろん、餓死と凍え死ぬの混合タックのせいだ。」
「やっぱりか。2つ目。この世界のすべてを仕切っているのは誰だ。」
「それぞれいる。1人では仕切っていない。自然神・天神・時間神が仕切っている。」
時間神…そいつか。
「最後だ。そいつ等はどこにいる。」
「自天時神殿だ。天国の真上だ。」
そうか、会うにはまず天国に行かなきゃな。よし。
「わかった。これですっきりしたよ。さぁ、行こう。」
「ああ」
「天至相語の天地裁判を行う。裁かれるものよ、前へ。」
始まった。でかい人みたいなやつが言ってる。あれがえんまかな?
「お主は、数々の行いをし、人々を困らしていた。よってお主は地獄いき…」
地獄はいやだ!こうなったら。
だっ
逃げるしかない!!
「えんまさま!天至氏が逃げました!天国に向かっています!」
「なんだと!すぐに天国への門を閉めろ!」
「「「はい!!」」」
やばい、このままだと捕まる。門が閉まる前に!!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ
門が閉まる!!くそーー そのときだった。
ぴッ
?なんだ?いま周りの風景?がとまったような。まぁいい。急げ!!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ。ズシーーン。
嘘のようだ。ギリギリで門の中に入れた。門の外から何か聞こえてくる。
「何をしている!!早くあけるんだ!!あいつは地獄行きだぞ。天国では無いのだぞ!!」
「はぁ。それがえんまさま。開けるには最低でも、5分は必要です。」
「なに!!早く急げ!!」
「はっ」
よかった。何とか助かったみたいだ。さぁ、早く急ごう。天国への階段が山寺にある立石寺の階段の5倍以上あるとはしらなかった。
空が見えたと思ったらまた階段と暗闇。また空が見えたと思ったらまた階段と暗闇。これが何回続くのか心配になってきた。おそらく18回くらいこれが続き、やっと天国がでてきたのだ。さぁ、後は天空を目指すだけだ。なにかエレベータでもあるのかと思ったら思わぬ事態が発生した。
「行く方法なんてあるわけないじゃない。まぁ、空でも飛べれば別だけどね。あっはっはっはっはっ」
それが天国の住民のおばちゃんに聞いての答えだ。ちっくしょう。どうやって天空に行けばいいんだ。空でも飛べるかぁー。なんか、ないかねぇー。
「こうなったら。天国で一番高いところに上るぞ。」
一番高いところだと「天国スカイタワー」らしい。ここから10kmに位置するのが、自天時神殿。天国スカイタワーは、どこと張り合ってるのか666mらしい。どうすればあと9334m行けるんだ?はい。それで探しましたよ。「ジャックと豆の木」みたいな、豆。あるでしょうどっかに。探すところ3日ありました。ただし条件がある。高さは9000mまでで、さらに豆を喜ばせないと育たないらしい。だから、いい土、いい水を使わないといけない。しかもその豆は天国のおもちゃやで遊び用として売られている。最後の手段として、なんとしてでも飛行機かジェット機を人間界で手に入れて天国にきて、天空に行く。なぜそこまでやるかって?死んでまでここ着たんだから、やるだけやんないと意味ないもん!!
がしかし。うまくいかなかった。次の日鬼に囲まれていた。
「お前を地獄脱走犯として、逮捕し、超々地獄送りとする!!!」
捕まっちゃった。が、これはこれでチャンスかもしれない。聞けば超々地獄は一番地下に位置し、その200mの厚い床を抜けると人間界らしい。それを利用すれば。
超々地獄で5日目
つらい。3時間の労働と7時間の地獄巡り。5時間の自由。その自由時間で穴掘り。毎日つかれて、ぐっすり眠れる。CAROUSHIしないのは、死んでるからであろう。今は10mくらい掘った。そしてもう何日たたっか覚えていないころ。180mは掘った。すると鬼から突然のサプライズがあった。
「明後日。普通の地獄に戻してやる。結構がんばってくれたからな。」
やばい明日で掘りきれない。どうする?確か明日は彫刻造りだったはず。その材料集めのピッケルの係り。これがチャンスだ。
次の日
「うーし。今日も労働がんばれよーー」
よし!!いまだ!
「ん?どうした?どこへ行く!」
「桃源郷だよ!」
「おい!まて!」
はしれ!穴の場所まで!鬼よりは働いているから、足は速いはず。
ついた。さっさとやるぞ。
「ズおりゃーーーーーーーーーーーーー」
ガンガンガンガンカンカンカンカンカンガンカン
「こら!貴様何をしている!うわ!こんなに穴が!そんなことしたら、人間界に穴が開くだろ!!」
やっぱりか。だったら尚更がんばんなきゃな。
「ズおりゃーーーーーーーーーーーーーぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
ガンガンガンガンカンカンカンカンカンガンカン
「こらっ。さっきよりも勢いましてるじゃないか!!おーーい誰か着てくれー」
「ズおりゃーーーーーーーーーーーーーぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
3
2
1
がらん
穴があいた。というかそのまま落ちた。次に目が覚めたのは、道路の上。真上(上空の雲のところ)に穴が見える。
「なんだ?あの穴。」
「この人。なんで大丈夫なの?」
俺が大丈夫なのは、おそらく死んでいるから。でも血は出ている。大量にでたから、体が軽いや。あ、このときのイメージは考えないほうが…。もうおそいかな?あ、そうだ。
「ジェット機ぃ!!!!」
「「「「ギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」」」
突然起き上がったうえに、血が出まくってるもんなー。叫ばないほうがおかしいな。えっと、近くに飛行場は…。
「あの!すいません。ここどこですか?」
わかんないからその辺の人に聞いちゃったけど、混乱してないかな?にしてもここが日本でよかった。「ええ!ここは、東京都○○区○○○3丁目です。」
「ありがとう。」
ということは、近くに空港はあるので、
「走るぜーーーー」
疲れなかった。ぜんぜんどういうことだろうか。そして、ついた。つかってない飛行機はあるかな?おっ。なんか端っこにあるぞ?ひともあつまってるし。
「すいません。あれなんですか?」
あ、わすれてた。まだ血流れてる。
「あわわわわわわわ。あの、びごいぎば、かんじょうようでふ。」
観賞用ってことか。ならあれでいい。
「せんきゅー」
がっしゃーん
なんか勢いで窓ガラス割っちゃった。
「お邪魔しマース」
「え?あなただれですか?これ観賞用ですよ。」
「お借りします。」
考えてなかったけど、燃料どうしよう。たぶんはいってないな。てきとーに液体入れとくか。わかんないし。ついでに「てんごくまめ」も。そして動かし方もてきとーさ。
「えーと。管理室みたいなところきこえますかー。いまから発進したいデース。勝手に飛びます。」
「ちょっとまって。君。何を馬鹿なことを。燃料も入ってないのに。」
「動けーーーー」
人生てきとーが一番さ。
きーーーーーーーーーーん
動いた。
「うそだろ!!動いたぞ!!燃料はいれてないはずだろう!!」
管理室長みたいな人がなんか言ってる。たしかになんで。後からわかったことだけど、豆が液体で少し喜んだらしい。それが、ものを動かす力になるとか…。だからさっき、汗で少し喜んだ豆が疲れを回復したのだ。
ゆっくり動きながら、空中に浮いた。そのまま、穴へ直行だ。
ちゅいーーーーーーーーーーーーーん
思うように動かない。だけどいける。
穴が見える。このままはいるだろうか。無理だろう。だけどやる。
「突撃ぃーーーーーーー」
ごろんがっしゃーーン
豆の力はすごいらしい。飛行機がめちゃくちゃ硬いような気がする。傷しかついていないから。
「なんだこりゃーー。」
「えんま様に報告だぁーーーー」
そのまま上にいくぞっ
ごごごごごごごごごごごっバーン ごごごごごごごごごごごごごごごご
すごい勢いであなを掘ってる。ガラスまで硬いらしい。途中地獄があったけどそこにはふれない。
ずぎっしゃーーーーん
「ついたぁーーーーーーーーーーーーーーーー」
さぁ、天国に着いた。次は上空10kmだ。
「いっけーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
あっという間に着いた。というか、神殿の地面裏に刺さった。ここは硬いんだな。そのまま燃料の豆のつるをつかい、神殿の入り口へ。
「よいしょ」
「なにごとだーー」
「なにごとじゃーー」
「なにごとですか?」
おや?3人の人?が出てきたぞ。右から、杖先に天の字が書かれたおねえさん。杖先にはっぱの彫刻があるおばあさん。杖先に時計があるおじいさん。神様?かな?
「だれだ?おぬしは」
「だれじゃ、貴様は」
「どなたですか。天をあらしたのは」
やばい、おねえさんから邪気を感じる。手っ取りばやくやろう。
「時間神さまは、どちらでしょうか。」
「ん?わしだかの?」
さぁ、これが俺の新しい人生さ!!!!
「俺…、いや私を弟子にしてください!!!!」
さぁ、これが今の私を作った出来事。懐かしいものさ。とくに飛行機のとこが。今になってみれば、あの時相当がんばったな。私は時間神となって、もう50年か。そろそろ、次の世代だな。ちなみに、門のとき時間をとめたのは過去に行った私の力だ。その後、過去に行ったうえに力を使ったからすぐ元の時間に戻ってしまったけどね。さらに、「努力は最後には結果となる」ってのを昔のひとに教えたのはわたしだからね。ということで最後にこれを伝えよう。
「結果は努力しだい」だからな
どうでした?他にも自然神の話や天神の話も人気だったらしますので。よろしくお願いします。