謎の金歯
彼は自分の無能から生み出された最悪な現状に不満と不安を感じていた。そんな最中突如世界を終わらせ、自身のいない少し前の世界にタイムスリップが出来ると言う絶対的な力「捏造世界」が少年に宿る。
無能な彼でも都合の良い力さえあれば現状を打破できるのでしょか、
場所は貴金属買取専門店。
勤務歴20年のベテラン店員がk18の金歯20本を見積もって欲しいと言うと言う少年の接客をしていた。
金歯自体の持ち込みはたまにあるため、普段通りに事が進む筈だった。が、
店員はその金歯が確かに本物だと言う事は測定器も使って確認した。しかし奇妙な事に気づいた。
金歯の形が全て同じな事。
小さな傷すらも金の部分の範囲すらも全てが同一の物だった。そして少年に問う。
「こちらの品なのですが何なんですか?なぜ全てがまるでコピー品の様な物なのですか?見た所本物の人の金歯です…一体どう言う経緯で入手致したのですか?」
少年はにこりと不敵に笑い、自分の歯だと言った。
少年の歯は一本のみ痛々しく無くなっており、
その数はまるで抜けて直ぐの様だった。
しかし店員の男は少し考えた後あまり踏み込まずに
淡々と18金のグラム数を計算し、手続きの後
買取金と保証書を少年に渡したのであった。
初めて小説を書きます。物語の構成や文の使い方など
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