お腹空かない?
「お腹空かない?」
僕は無造作に訊いた。
晩御飯は、ワタミの宅食だ。
でもやっぱりそれでは足りないのか?
基子「近所のステーキハウス行こうか?」
僕「あそこは、10時半でオーダーストップだよ」
基「24時までって書いてあるじゃん」
僕「遅くまでやってるように見せかけて、早くに閉まるんだよ」
基「ガストの方が遅くまでやってない?」
僕は、スマホ見た。
「7時から24時よ」
基「なんだ、やっぱり夜中はやってないんじゃない?」
僕らはどうしようか迷った。
僕「よっし、近所のステーキ屋にしよう」
基「飲み物何にする?」
僕「ビールを飲もう」
中ジョッキ2杯運ばれてきた。
僕「ビールのいい所はね、全部小便になって出てしまうと見せかけて、実は贅肉になって溜まる所だね」
基「あんたスポーツやってるのやろ?贅肉はたまらへんで」
僕「ビールはどのビールが一番おいしい?」
基「アサヒスーパードライだね」
僕「どの辺が美味い?」
基「すんなり咽喉越しがいい所だわ」
僕「チューハイとどちらが美味い?」
基「やっぱり生ビールだな」
僕「じゃあ、乾杯!」二人はジョッキを重ねた。
僕「ステーキ何する?」
基「鶏肉がいいな」
僕「サラダ頼まなきゃダメだろ?」
基「サラダはサラダバーが付いてるのよ」
僕「あ、そうか、ポテトとか、スパゲティまで付いてるよ」
基「よっし、サラダバーをいろいろ拾ってこよう。。」
そして、鶏肉が出てきた。
ビール+サラダバー+鶏肉のステーキ、
これだけでも十分美味しい。
今何時か?そうだ、僕の腕時計壊れてる。
一々スマホを取り出して見なくちゃならない。
なんで、ネット販売で買えないのかな?
どうも入力が悪いようだ。
急に基子が、「ビールおかわりする?」
僕「いいよ。あ、なんだ、もう1ジョッキ飲み干したのかい?」
基「そうよ。私お酒強いやん」
じゃあ、ジョッキ2つおかわりだ。
ジョッキにも、人に好みがある。
僕は、前は、コンビニで発泡酒を飲んでたんだ。
「本麒麟」ってやつよ。でも、アサヒスーパードライが一番のど越しがいい。楽に飲めるよ。
基子「あんた、外国のビールで何か好きなんあるの?」
僕「ミラーMillerビールが美味しかったな」
基「バッドワイザーは?」
僕「まあまあやな。オランダのハイネケンが美味しかったんだ。」
基「それは知らないなあ」
僕「他にも、シアトルにオリンピアビールというのもあるんだ」
基「全然知らないなあ」
僕「工場見学行ったんだよ」
基「え?ということは、見学時にビール飲み放題?」
僕「そうよ。ベロンベロンに酔うたわ」
基「そろそろ、ガストでも行こうか?」
僕「ええ?まだお腹空いてるの?」
基「ガストによく来る外人のお爺さんがいるんだ」
僕「へえ、日本語分かるの?」
基「分らないのよ。領収のレジのやり方わかってない。
だから、店員さんに行って『あの人レジのやり方わかってないわよ。』って教えてあげるの」
僕「自分、英語喋れるねんから、英語で教えてあげたらええやん」
基「いやあ、それは差し出がましいで。自分が店員じゃないのに
Can you understand how to pay by this machine?
とかって、こっちも客やのに」
僕「で、ガストで何食べる?」
基「シャーベット、とドリンクバー」
僕「なるほど、飲み放題か」
基「野菜ジュースが美味しいねんよ」
僕「なるほど健康的だな」
基「アイスコーヒーもあるねんよ」
僕「ちょっと待てや、ビール飲んできてコーヒー飲み放題って目覚めるやん。」
基「いや、酒飲んで、コーヒーで覚まして寝るねん」
僕「それは面白いやり方やな。寝れるか?」
基「うん。あんた、友達が飲み屋さんやってるやん。よう行ってるの?」
僕「たまに行く程度だな。 やきとりが好きやな」
基「どんなん?つくね、とか?」
僕「鶏皮が美味いで。こないだ、沢山食べたわ。今晩でも行こうかな?」
基「私も連れてってよ」
僕「あんた、沢山飲むからなあ。焼酎を」
基「かのか、とか美味いで」
僕「神戸とか、酒飲みに行く?」
基「いかへんなあ。生田筋とかで演奏しながら、飲んだ事あるわ」
僕「家で飲まへんの?」
基「日本酒とか飲むで。菊正宗が一番うまいかな。剣菱もええけど、
菊正宗の方が味が濃いな。」
僕「透明3リットルの焼酎あるやん、あんなん飲むの?」
基「いいや。飲みすぎやわ」
僕「ボクな、ガスト行って中でスマホで本読んだりするんだよ」
基「へえ、何の本?」
僕「僕が自分で書いた小説とか」
基「小説ってどんなん?」
僕「僕が日常に経験した事とか書くねん」
基「ふーん。自分で自分の事書いてそれ読んでおもろいのん?」
僕「まあ、日記みたいなとこあるなあ。
まあ、こんな事言ったり考えたり、近所であった事とか、
そう言ったことが、自分の中で蘇るから、それが面白いなあ」
基「うーん、よう解らんなあ。」
僕「黒澤明も言ってたけど、脚本の原稿を一日一枚書いていくと、1年続けていけば365枚書ける。
僕もそこまでは書けないが、1日にある程度書いていけば、それだけが積み重ねられるじゃん。なんかそういうモノって面白いと思うんだよ。」
基「ねえ、そういう理屈から行くと、お酒飲みながら色々小説とか書く方がアイデアが色々浮かぶんじゃないの?」
僕「かもしれないね。僕はやらないけど、素面でも自由に発想すれば面白いんじゃないかな」
基「今日は沢山食べたね。明日も行く?」
僕「いや、たまに食べにいくほうが身体にいいよ」
「ごちそうさん」




