その⑤ まちまでのみち
魔女のまーちゃん(16歳♀実家は農家)が勇者たちの仲間に加わった!勇者たちは新たな仲間を求め国の外で発展し続ける街を目指す!!
──道中
整備された道路。たびたび魔獣の襲撃に遭うものの、勇者一行はゆっくりと次の街へと進んでいた。
「オラッ!!◯ね!!オラッ!!」
「うーーーんんんんぅ、たいようぽかぽかでいいひだなぁ」
「…………」
まーちゃんは魔獣の襲撃のたびに繰り返される惨劇にドン引いていた。
「ねえまーちゃん、まーちゃんはどうしてあのもりぃにすんでるの?」
「いつも言ってるでしょ、森の中は静かだから、魔法の研究に集中できるのよ」
「へぇーーーそう」
「…………」
「…………」
「おい!お前ら友達だって言うわりには会話全然続かないじゃねーか!!」
「まあ……私は一緒にいるだけで楽しいから」
「うんうん」
「はーん、よく分かんねえなあそういうの。ところでお前ら、何がどうなって友達になったん?」
「小さい頃に実家が近かったの」
「そーそー!まえはおくにのそとにくらしててね、でもおくににおみせださなきゃいけなくなってね、でもたまにあってたよ!!だからいっしょにたびができるのたのしいな!!」
「ま、まあ私はクルクルが何かしでかさないか心配の方があるけどね?」
「……何だ、私が入る暇がねえぞこりゃ」
傍若無人な勇者(人間)でも、絆の間に入り込む事はできなかった。
「お、街が見えたぞ」
「あえ?あれ?おおきいね!」
「噂には聞いていたけれど、へえ。国外の街でもこれほど発展するのね」
「さて……行こうか!仲間を探しに!」
「あい!」「ええ」
勇者たち、新天地へ!!