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テーマ詩集:旅

きみの旅路

作者: 歌川 詩季

 国内なら、北海道。

 前触れも 伏線もないまま

 終わりだけが訪れる

 恨みごと 行き場はないけど

 ならべるだけならべてた


 後づけと 後腐れにこそ

 人生の縮図をとる

 (はか)りごと 胸に()いつけて

 臆面なく笑ってら


 避けて通るには 道が狭けりゃ

 とおまわりだっていいさ 歩みは()めるなよ


 きみの旅路 迷えばいい

 駆け足より 千鳥足して

 ぼくの旅路 どこかで また

 交わるなら その日に

 


 (つか)の間と 永久(とこしえ)は飽きた

 暫時(しばらく)で手を打とうか

 願いごと 抱いて眠るけど

 短い夜 早い朝


 踏んで(にじ)るには ばつが悪けりゃ

 高く飛び超えるための 翼はその背にも


 きみの旅路 (つまず)くなら

 すり足より 勇み足して

 ぼくの旅路 どこかで もし

 寄り添うなら よろしく



 そばにいるだけの時間の長さなど

 星のまたたきほどだね

 国外なら、ヘルシンキがいいんですけど。

 ……寒いだろうな。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 「きみ」の旅路を見守っている「ぼく」もまた、 風来坊な感じで良かったです。 [一言] やはり北に行くのですね。常夏ではなく。
[一言] 生きていくことを旅路と例えて その心持ちを詠む詩と捉えながら どこか物語的なものを感じます。 星の巡る軌跡を 人に例えて詠っているようにも 連れ添ってきた二人が 新しい日々にそれぞれ旅立つ…
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