表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/21

下ネタが続くのって控えめにいって引かない? ※気持ち程度にR-15※

※削って削ってこうなりました。

※下ネタが苦手な方は引き返して下さい。

※貧乏性なもので、削ったところは目線を変えて別サイトにて投稿しています。

※今後はなるべくシモいのは控えます。多分…きっと…恐らく…

 翌日タイミングを見てクーさんに話をしてみれば、暫くの間赤から金へとグラデーションした綺麗な瞳に観察するように見詰められ、私は思わず姿勢を正した。


「ふむ、あなたが私の目の前でする、というのであればその様にして構いませんよ」


 ふふ、と悪戯に笑みを含んだ声音で思いもしない条件を告げられてしまい一瞬あっけにとられてしまう。

 あれは一人の時にするのが作法、と教えられたが流石に見られながらは普通に恥ずかしい気がする。

 返答に困っていると続けてクーさんは言う。


「昨日のようにファレノに手伝ってもらっても良いのですヨ、特別にネ」


「きの、なっ、何で知って」


「いや、だってネエ。私が帰った時お二人のそれの匂いが残っていましたし、バレバレですヨ」


 二人の匂いって、私は、まあそうだけどファレノは違うと思うんだけどなあ。うう


「ちょっと考えさせてもらってもいいですか?」


「勿論、良いですヨ。良い返事を期待していマス」


 次は一月後で良いデス、と言うとクーさんは上機嫌で子供達の元へと向かった。


 とりあえず猶予が一ヶ月出来たのでそれまでに一度ファレノに相談してみようと思いながら私は風呂掃除へと向かった。




 さて、あれから一週間後に無事ファレノを捕まえ相談する事が出来た。

 直接摂取される刺激に耐えるか見られながらするかの究極の二択を迫られた事を知ったファレノも驚き一緒に悩んでくれたが思考が迷走を始めたのか途中で、俺が刺激に慣れる為に…やろうか?等と言い出してしまいそれはあんまりにも自己犠牲が過ぎると思ったので丁重に辞退した。


 と言うかファレノにそんな事をされたら恥ずかし過ぎて軽く死ねると思う。

 それならまだクーさんにされた方がましである。


 それならばと次の機会にはファレノも立ち会いその場の流れでしようということになった。




 そしてクーさんと約束した一月後が来た。



 ※割愛※一



 終わったあとクーさんは元気百倍になったのか、また部屋を出ていったしまった。

 前回の時といい一体どこに行っているのだろう


 私はというと、ファレノに膝枕をしてもらいながらこれがこれから月に一回来るのだと憂鬱な気分に浸っていた。

 うっ、思い出すのも恥ずかしい。回数こなせばいつかは慣れる日が来ると信じたい…


「サニー、終わって早々に言いにくいんだけど俺は今月の終わりから王都の方の教会へ行かないといけなくて、一月近く戻ってこれなくなりそうなんだ」


 と、左手で労るように私の頭を撫でながら申し訳なさそうに述べられたそれに、鈍器で殴られたような衝撃を受けた。

 そうだ、彼には彼の予定が、目指すべき目標があるんだ。私がそれの邪魔をするわけにもいかない。


「う、うん、分かった。三回目ともなると私も多少は慣れてきてるだろうから、頑張ってみる。あとはそうだな、自主練もしてみようかな」


「自主練て…それって自慰いや何でもない。そうだな自分で自分のいい所を把握出来ると早く済むだろうしな」


 何故か目を瞑り眉間に皺を寄せ語られるファレノの言葉に、今まで嫌な事を我慢してやってもらっていた可能性に気付き今更ながらに申し訳なくなった。私はいつもそうだ。


「ごめんね、ファレノ。私、迷惑をかけないように頑張るから。ファレノも無事に帰ってきてね」


 ファレノの右手を両手で握り彼の無事を祈った。



 ファレノはこっちで晩ご飯を食べると帰ってしまった。

 クーさんはこの日は帰ってこず、いい機会だからと早速寝る前にいじってみたがどれだけ触ろうがピクリともせず失意のまま眠ることになった。


 この状況で神様への報告を忘れずに出来たことを誉めて欲しい。



 翌朝、クーさんは戻ってきたがまたも泥だらけになっていた。


「おいサニー、その汚いの早く洗ってやれよ」


 と、元々ポメポメが苦手だと思っていたベックが同じ部屋で過ごすようになってから三年経ち、クーさんを気遣う言葉をかけてきた事に驚いたが、朝ご飯前にさっさと洗う事にした。


 あとで廊下も忘れずに拭かなければ。


 しかしクーさんに文句を垂れられながら洗い、戻ってくれば廊下は既に綺麗に拭かれていたのだった。


「これ、誰が…」


「ベックと僕で拭いておいたよぉ。クーさんも僕たちのルームメイトだもんねぇ」


 ありがとうオリバー…!いつの間にこんなにしっかりして、いや、君は小さな頃からしっかりした子だったね。あとベックもありがとう。


 優しいルームメイトに感謝を述べると一緒に食堂へと向かった。


 ベックが最近いやに優しいと言うか、本当に突っ掛かってくることがなくなったように思える。

 ファレノが修道院に行って暫く経った頃からかな、レオスが、マーディンが卒業していき心境の変化もあったのかもしれない。それにベック自身もあと半年もしない内にここを卒業してしまうのだ。

 いがみ合ったまま去るのが嫌なのかもしれない。



 朝ご飯の後で次の奉仕活動先を選んでいると院長先生が食堂へと顔を出した。


 来期は私たちの部屋の人数が少な過ぎるという事で他の部屋に移動することになるそうだ。

 あの部屋では色んな思い出が出来てしまったので移るのが少し寂しい気がした。


 ベックの事も聞いてみれば、領兵見習いとして領軍に入隊することになったと言っていた。

 血の気の多いベックにはぴったりな職場かもしれないと納得はしたが、少し心配になった。


 それを見抜いた院長先生は大丈夫だよ、と優しく教えてくれた。


 領兵見習いの内は訓練と領内の見回りが主な職務になるそうで、領兵になった後も門兵や詰所での勤務になるのだそう。


 今は他国と戦争はしておらず内戦など国内が荒れる様子もないと。

 五十年先は分からないが今の国王や社会情勢で戦争が起きる可能性は低く、魔物や悪魔族との揉め事も稀にしか起きていないらしい。


 稀には起きるのね、とは思いつつそれなら余程の事がない限りベックは概ね安全に働けそうだなと安堵した。




 それからも特に何も起きることはなく日々奉仕活動に励むか孤児院内の作業をこなし過ごした。

 因みに今回の奉仕活動先はレオナ先輩がかつて行っていた農場だ。

 月末にはファレノも王都へと出発してしまい、クーさんへの次の提供日が近付いて来ていた。


 憂鬱だ。


 あれからたまにタイミングを見て自主練に励んでいたのだが、自分では腕や足を触る様な感覚で触ってしまうせいか上手く膨らんでくれないのだ。困った。


 ファレノもいないし、他にこんなことを相談できる相手もいない。院長先生ならクーさんの事も知っているし聞いてもらえるかもしれないが、近頃忙しくて二人きりで相談する時間が取れない。

 挙げ句


「そんなに悩まなくとも私が丁寧に出して差し上げマスのニ」


 などと笑顔で申されてしまい…クーさんはその意地悪な姿勢を崩す気はない様で。

 と言うか、失敗する姿を見られてしまったことがありそれ以来余計に面白がっている気もする。


 悶々とした気持ちでお風呂場で自分のそれを眺めながら溜め息をついた。



 翌日の昼間、その様子を見ていたらしいベックに声を掛けられた。

 特にからかう様な声音でもなく、放たれたそれは実にデリカシーに欠けたものだった。


「そう言えばお前何かちん◯の事で悩んでるみたいだけど、ちん◯から白いのが出るのは病気じゃねえから心配すんなよ」


 白昼堂々と皆のいる食堂でそう言われたのだ。

 私は思わず口の中の物を吹き出してしまった。水でよかった。

 その言葉に思い当たる節のある者には生暖かい視線を向けられ、そうでない者は回りの者に何かと聞いていた。


 そうか、ここが魔界か。


「ベック、ちょっと」


 布巾で汚れを拭くと食器を下げて、食べ終わっていたベック首根っこを掴んで引きずって裏庭へと向かった。


「うぐぇお前、どこにそんな力があんだよ食ったもん出てくるって、おいサニー!」


 孤児院に人気のない場所などないが、裏庭から教会の敷地と区切るために植えられた低木を分け入り少し行った先にある荒れた小さな畑の跡地まで来れば無人になる。


 木々に囲まれ草が斑に生えた畑の側には今にも崩れ落ちそうな小屋が建っており、そこまでベックを引きずって行った。

 そして座り込んだベックに向かい一息吐くと、一気に捲し立てた。


「あなたデリカシーがない男ってよく言われませんか?仮に私の悩みがそれだったとしても、もっと他に話す場所はあったでしょう?!何のための同室ですか、馬鹿!

 時と場所を考えなさいよあんなに人が沢山いる場所で言うだなんて、本当にもう、何を考えて…」


 言ってて涙が滲んできた。

 別に人間の男として成長すれば当たり前の現象なのだと勉強したのでそれは理解はしているし、恥ずかしい事ではないと頭では分かっていても、あの視線に晒された心が感情が秘すべき事と訴えてきて羞恥が怒りに変わり燃える。


「そんな怒んなよ、今日の昼飯見て思い出したら勝手に口が喋ってて」


「張り飛ばしますよ」


 言った後には既に私の手はベックを捉えひっぱたいていた。よりにもよって料理を見てあれを連想するとか最悪もいいところだ。


 小気味良い音を高らかに響かせたそれで幾分か溜飲が降りたがその代わりに手が痛んだ。


 しかし、受肉して初めて人に手を上げたことに自分でも驚いていれば、その表情を見たのかベックは血が滲んだ口の端を持ち上げて笑みを浮かべていた。


 その顔はいつか見たあの常連さんと同じもので、いつもの飄々としたベックのものとは違っていた。


 まさか、またあの時の悪魔が憑いているのか。


 そう思ったときには立ち上がったベックの腕が振り上げられ、素早く首を掴まれた私は抵抗する間もなく頭から小屋へと叩きつけられそうになった。

 しかしそこは調度扉の外れた所だったので、壁にぶつかることはなくそのままの勢いで床へと倒れ込み砂埃が舞い上がった。


 強かに頭を打ち付けてしまい目に火花が散る。

 身体を自由に動かすことが出来ずに眩む目でベックを見上げれば、その目からは光が消えていた。


「あ、あなたナキアさん、ですか」


 緩慢な動きで私の上に馬乗りになり首に手をかけるベックに問えば、その口角が限界まで吊り上がった。


「死ね」


 答えになってない、が遠慮なく首が絞められていき苦しさと痛みに目の前が赤く染まっていく。

 生命の危機に聖痕が発動すると、ベックの手は弾かれたように首から外れその身体が力を失い私を下敷きにした。


 耳元に来たベックの口からは恨み言が囁かれている。


 『お前が死ねば私の王は帰ってくる。私の王を返せ。何故王はお前に執着する。羨ましい、妬ましい…』


 囁く口からは煙が立ち上るがあの時とは違い、留まることなく霧散していった。


 聖痕パワー凄い。神様ありがとうございます。


 ベックの重さと痛みとで身動ぎ一つ取れずに寝転んでいると知った声が降ってきた。


「サニー、ああ無事で良かったデス。まさかこんな短時間で再び現れるとは、彼方でもっと執念深く消滅させて(殺して)おくべきでシタ」


 珍しく気落ちしたクーさんの様子に目を見張るが、出来ることならば早くベックの下から解放して欲しい。


「こんなことならサニーに仕込んでおくべきでシタ。私ばかりあなたの力を頂いていましたからネエ」


 その言葉を聞いた途端に、危機を脱したばかりだというのに嫌な感覚に襲われた。


「いえいえ、あの、聖痕があれば、下手に手は出せないと分かりましたから大丈夫です。そんなことより早く助けて下さい」


 物騒な呟きなど聞かなかったことにして矢継ぎ早に言うと、ベックから解放された私は自身に治癒の祈りを始めた。

 打ち付けた頭と擦り傷、喉を大雑把に治癒していく。細かい箇所と首の痣になっているであろう所は後で暇なときにやればいい。


 ファレノにしてもらう治癒より三倍程の時間をかけ大まかに治すと、次はベックに怪我がないかを見ていく。

 表から見た分には怪我はなさそうだったが、意識を取り戻したら聞いてみないと筋やら痛めていたら大変である。


 もう昼下がりになり今日のベックの予定が気になってきた所で彼は目を覚ました。

 暫く呆けていたが私の姿を確認すれば何があったのかと問われた。


 首の痣は髪で隠していたが解れた服までは直せない。

 正直に言うか迷った。悪魔に憑かれていただなんて信じがたい事だろうし、きっとショックだろう。


 結果、私のビンタの勢いで倒れ込みベックは頭を打ち気を失ったということにした。


「お前のビンタえげつねえな」


 としみじみと言われたが、ここまでベックを引きずってきた腕力があれば可能であると見なされたのだろう。何とも複雑な心境である。


 ベックに他に痛いところはないか聞き追加で祈ると素直に感謝され調子が狂う。


 とにかく皆の前で人の下半身事情何て言うとんでもなくプライベートなことは今後一切大勢の前で話さないでくれと念を押し、了解を得た。


 これだけのことにナキアさんまで現れたものだから疲労感が半端なく、孤児院までの道程をナメクジの速度で帰った。


 途中でまた種の事を話題に出してきたが、そう言えばベックもファレノと同い年なのだからこういうことでは先輩なのだと思い至り、二進も三進もいかなくなったら聞くだけ聞いてみようとぼんやりと思った。




 それから解決方法を得ぬままに三日が経ち、いよいよ切羽詰まってきた。


 ベックに聞くか、否か。意外とあっさり教えてくれそうであるだけに、この羞恥心を乗り越えられるかが問題だった。


 もしここにレオスやマーディンがいれば迷うことなく聞いていただろう。他の部屋の子に聞くのもベックに聞くのと同じくらい躊躇いがある。


 うう、でも直接されるよりはまだいいか、いざクーさんを前にするとちゃんと出来るか分からない不安の方がやや勝っているが。

 自分の触り方が駄目なのだろうか、ファレノと同じようにしているつもりなのだけれど。


 でもでもと迷い続けたが、本来の私はもっと即断即決だったはずだ。いつまでもうじうじとらしくない。ここは腹を括って、恥を捨てて聞いてみよう。


 そう決めてしまえば心は軽くなる。後はベックの予定を聞いてみて、もし教えてくれなければその時はその時でクーさんの前で出来ることをするだけだ。


 翌早朝、ベックに挨拶したのあと洗面所に向かう時に相談にのってもらえるか聞くと、声を上げて驚かれてしまい失敗したかと思い咄嗟に打ち消せば力強く良いぜと返事をくれた。


 ありがたいけれど、一々反応がうるさいのはどうにかならないものか…

 早速今日の昼に部屋が無人になる時にと約束を取り付けることができた。

 これで解決してくれるといいんだけど


 クーさんが意味深な溜め息をついた気がしたが、万が一にも途中でナキアさんが再び出て来たとしても一撃必殺の聖痕パワーがあるのだ。

 大丈夫、な筈。


 朝ご飯と洗濯を済ませると部屋へと戻りベッドへ上がるとカーテンを閉め、一応自分でもやってみるがやはりピクリともしない。

 ファレノの手を思い出しながらしてると下腹が少し重い感じがしただけ前より進歩しただろうか。


 ファレノと私のやり方では何が足りないんだろう。違いは何?分からない。あ、ファレノとすると動悸が激しくなるから心拍数の問題?

 ベックにはファレノとのことは話した方が良いだろうか。教えてもらったけど上手く出来ないと。



 どの様に話すか考えている内にベックが部屋に入ってきた。

 いよいよだ。緊張と同時に心拍数が上がる。これないけるのでは、と思いつつベッドを出た。


「あの、こんなことの相談にのってくれる気になってくれてありがとう」


「いや、別に。いい」


 どうしたことかベックが静かだ。もしかしてベックも緊張してる?プライベートなことだし、普通は嫌だろうしな。と思えば罪悪感が湧いてくる。


「やっぱり止めようか、嫌だよねこんな」


「良いって言ってんだろ、いいからどんなことが聞きたいんだ?」


 窓際の机の方に移動して深呼吸をしてから話始めた。


「あのね、ええと私二ヶ月程前にその、初めてあれが来て、それからええと、現象と処理の仕方はファレノに教えてもらったのだけど、いざ一人でしようとすると上手くいかなくて」


 しどろもどろになりながらも何とか言葉を紡げばベックは静かに話を聞いてくれていたので、少し安心して肝心な事を聞くことにした。


「どうすれば一人でちゃんと出すことまで出来るのか、教えて欲しいんだ。お願いします」


 膝においた自分の両手を見詰めながらお願いをする。流石に顔を見ながらお願いするのは恥ずかしい。

 暫くの間頭を下げ続けるがしかし、いつまで経っても返事がない。

 徐々に不安が頭をもたげてきてベックの方を恐る恐る彼を見れば見える範囲でも耳まで真っ赤になって両手で顔を覆っていた。


「ベック…その、無理なら無理って言って欲しいんだけど」


「い、いや、大丈夫だ。それは俺のやり方で教えれば良いってことか?」


 ベックは頭を振って羞恥心を飛ばそうとしてくれている様に見えた。全然顔赤いままだけど。


「まず、サニーはするとき何を考えているんだ?俺は好きな子のことを考えている。こんなことをしたい、だとかして欲しいだとかだな、うん」


「何を考えて、か。そんな事考えたことなかった。ベックは好きな子のことを考えるんだね。これは人其々なのかな」


「そう、だなきっと。俺も他人にそんな事を聞く機会がないから詳しくはわかんねえけどよ。俺に教えてくれた先輩からはそう聞いたぜ。

 金持ちなんかは女の人を呼んだり、やらしい絵を見たりするらしいけどな」


 そんな方法があるのかと、思っていたより詳しい話が聞けて私は満足した。


「ありがとう、参考にするよ。思い切ってベックに聞いて良かったよ」


 知り得た情報に活路が見出だされた気がして早速今晩にでも試してみようか、でもクーさんはどうしよう出たらそのままあげて今月の分終わりにならないかな、なんて考えていた時だ。


「サニーちょっと、いいか」


「うん?何ベック」


 両脇に手を入れられひょいと抱えられるとベックのベッドの空いている下段の方のベッドの床板の上に座らされた。以前はマーディンが使っていた所だ。


 ベックは私の上にのし掛かるような体勢になり何をする気なのかと見ていれば、耳元で熱に浮かされた様な声で囁いた。


「今ここでしてみろよ。上手く出来るか見てやるから」


 と。俺もするから恥ずかしくないぜと続けて言ってからベックの手が私のそれに触れてきた。

 ズボン越しではあるけれど、冷たい手とファレノ以外に触られたのが初めてだったので思わず硬直してしまった。ましてや相手があのベックなのだ。


 その反応をどう受け取ったのか、ベックが自分の下半身を露出させてしまった。

 見るつもりもなかったものが目の前に晒し出されて、突然の事に頭が着いていかずしかし目を反らすことも出来ずにそこに釘付けになってしまう。


 冷静な部分では早くここから抜け出さなければとも思うが、本に載っていたものと近しい状態のものが目の前にあり観察したい気持ちが強くあった。

 好奇心はヌヌコをも殺すとはよく言ったもので、すっかり逃げそびれてしまい何故か盛り上がったベックのワンマンショーに付き合わさる羽目になってしまったのだった。



 ※割愛※二



「殺してくれ…殺してくれ…」


 駄目だ、終わってから冷静になったのかベックは自分のベッドに引き込もってずっと殺してくれとひたすら繰り返す様になってしまった。


 私としては大変勉強になったので感謝しかないんだけど、お礼を伝えると奇声を発するのでどうしたものか


 一度部屋を出て水を汲んでベックに差し出した。

 当然受け取り拒否されたので窓際の机の上に置いてから一声かけて部屋を後にした。


 そっとしておいて欲しいときもあるよね。ベックにとっては今がきっとそう。私は空気が読める元天使なのだ。


 何となく解決の糸口は掴めたのであとはもう本番で発揮出来ることを願う。


 このまま下ネタが続くのは避けたいので今月の分の結果だけ簡潔に述べておこうと思う。


 大成功、と。


 私は遂にマスターしたのだ。

 これでもう月に一度のあれも恐るるに足らず。どこからでも手加減して多目に見てハードルを下げるだけ下げて掛かって来い。なんて




 次回、ファレノ帰還す、サニー滅茶苦茶怒られる、ベックに再度謝罪す、の三本でお送りします。






割愛二個になってしまいました。


ムーンライトノベルズの方で投稿していますので、十八歳以上の方で読んでやってもいいという方はよろしくお願いします。


※一個目はファレノ目線、二個目はベック目線で書きました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ