8月15日の朝
閑話が入ったので連続投稿です。
8月15日の朝。
呉や江田島、佐世保、横須賀、岩国の臣民は眼前に蘇った艦隊に歓喜してた。
二度と見る事は無いだろうと思った艦隊が全て蘇ったのだ。
岩国沖の柱島泊地には多くの艦体が集まり出航合図を待ってた。
東郷平八郎の全軍出撃の一言を。
既に駆逐艦や潜水艦は出撃し、帝國周辺の敵潜水艦を狩りまくってた。
>例によって魚群探知機を装備です。(^_^;)
そこへ・・。
「0900、全軍出撃セヨ。ワレは東郷平八郎ナリ!!」
懐かしき東郷長官の出撃宣言で全艦隊は錨を上げ、出力全開。
スクリューは水をかき回し軍楽隊は音量全開で軍艦マーチを奏でる。
海軍全軍が錨泊地を出撃すると各地の海軍航空基地は交互に警戒飛行を開始する。
堂々たる爆音を奏でて。
特に関東、九州は硫黄島や沖縄、そして敵艦隊から飛来する戦闘機部隊を警戒せねばならぬのだ。
だが昨日までと違い、レーダーは完備し、膨大なパワーを持つ烈風戦闘機があるのだ。
それも数え切れない数々の烈風が、帝国を防衛するのだ!
紫電改よりは遥かに馬力のあるハ43、18気筒エンジンを搭載し、20粍機銃6門。
各銃に300発ずつ搭載。
グラマンやマスタングを遥かに凌ぐ火力を持つのだ。
機体は大きいが零戦52型と互角の運動性能もあり速度750kmは出る。
P51を凌ぐ究極のレシプロ戦闘機と呼ばれる事になるのが烈風11型である。
陸軍も烈風が配備され、当面の間、帝國空軍は烈風で一本化されたのだ。
数万の烈風が帝國上空を覆い、エアカバーで鬼畜米英ソ空軍、海軍から臣民を防備するのだ。
その頃沖縄泊地を出撃した米英艦隊は全力で九州南方を疾走してた・・・。
「JAPめ、舐めやがって。せっかく戦争が終わると思ったのに・・。」
米軍艦隊の総司令チェスター・ニミッツ大将は日本を亡ぼすべく、艦隊を指揮してた。
本当なら今日の昼、テンノーの降伏放送が入り停戦になるハズだったのだ。
我がヤングボーイズも祖国に帰れると喜んでたのだが。
まあ仕方ない。
ヤツラは墓穴を自分で掘ったのだ。
その穴に我等が追い込んでも無問題だろう。
「ヤングボーイズの諸君、もう一仕事して欲しい。
JAPがまた歯向かいやがった。
今度は徹底的に凹ってヨシ。女子供でも情けをかけなくて良い。
殺せ!!JAPは蟻でも殺せ!!」
戦闘員パイロットに叱咤し、彼等は愛機に飛び乗り出撃して逝った・・。
そう・・・それが我が愛すべきヤングボーイズを見た最後になったのだ・・。
次回、激突編です。