飢える島、サイパン
サイパンは伊号潜水艦の跋扈で飢える島となってた。
硫黄島陥落でB29の出撃も難しくなり、更に硫黄島からJAPの爆撃機が飛来するのだ。
JAPの爆撃機は我が戦闘機の手の届かない15000mと言う超高空。
とてもでは無いが迎撃不可能となり、戦闘機(既に数も減ってたが。)は出撃停止。
だが敵は高空から降りて来ないのに適格に我が兵糧集積地を破壊。
15000だぞ??
ノルデン照準器でも不可能な高度から爆撃されれば手が出せない。
兵糧や武器弾薬を削られると、真っ先に困るのが兵士。
将官を飢えさせる訳には行かないので、まずは兵士の食事を制限。
南海の孤島、サイパンは海はあれど小麦などが育たず、全てを本国からの輸送で賄ってた。
だが空襲が激化してから輸送がストップし、食料が枯渇し始めたのである。
「閣下、お食事の時間です。」
部下がワシの食事を運んで来たが、パンが二枚。ミルクとバター。
それだけだ。
だが文句を言えない。
部下の顔を見ると・・。
飢えでガリガリなのだ。
目は落ちくぼみ下腹は出て、栄養失調なのはすぐに分かる。
とてもでは無いが彼を責められない。
それから・・・。
輸送船がやっと入港すると無電が入ると僅かな燃料を集めマスタングが制空を開始。
絶対に沈めるモンか!!と輸送船を援護するため離陸。
サイパンまであと僅か100kmの海域で輸送船を発見。
ジョン少佐は必死で制空し、潜水艦を見逃さない様に見張るが。
ちゅどぉぉ~~ん!!
「ゑ???潜望鏡の影もみなかったぞ??何故被雷してるの??」
ジョンは即座に司令部に無電。
「コチラジョン。輸送船が被雷し轟沈。真っ二つに折れて・・。
我々のライスは沈みました。」
ルメイは無電を聞きガックリとなる。
既に兵糧は枯渇。
燃料も今回の出撃で枯渇。
明日はワシのパンも出なくなる。
彼等は嘗てのガダルカナル戦で、日本軍が味わった飢える悲惨さを体感してるのだ。
ジョン少佐はやっと飛行場に帰還したが、整備不良で脚が出なくて胴体着陸し炎上。
サイパン最後の名誉ある殉職となったのだ。
彼は幸せだったのだ。
だって愛機と共に召天出来たのだから。
残された同僚、戦友、上官は全てサイパンで飢えて召天する事になるのだ。
サイパン版、飢島です。




