ソ連を押し返せ!!
時間は少し戻って、8月15日、9時。
北海道美幌基地には飛行第64戦隊の誇り高き矢印マークを尾翼に装備した陸軍の烈風が勢ぞろい。
>元海軍基地ですが、北海道は陸軍に全て譲ります。
「諸君、私は黄泉より帰って来た!!」
そう・・。
加藤神隊長が帰って来たのだ!!
名だたる名部下も多数、戦死前の元気な姿で・・。
「現在、占守島にソ連軍が迫っておる。我等は占守島を防衛する、
士魂部隊隊長、池田少将を援護するのが目的だ。
良いか?弾丸燃料が尽きたら即座に基地に帰還。
予備の烈風に乗り換え制空セヨ。
敵を全て殲滅する必要は無いが常に制空権を整えるのだ!!」
偉大なる神隊長の訓示で、先日まで隼で戦闘を続け、連隊旗を轟かせてた彼等である。
その神隊長が黄泉から帰って来たのだ。
士気が上がらぬ訳が無い。
全ての陸軍パイロットが飛行第64戦隊に集結し、大部隊となると共に・・。
場所は占守島。
「私は池田末男少将だ!!陛下の玉音を聞いたと思うがもうすぐロシアがこの占守島に迫っておる。
この島は北部の絶対死守島でもある。
陛下の恩恵で見よ!!
新鋭戦車を与えて下さり、廟量も潤沢。
武器も最新鋭武器、弾薬や砲弾も無尽蔵だ。
敵を一凛もこの島に踏ませるな!!
海の藻屑にするのだ!!空は加藤神隊長が制空を約束して下さるそうだ!!」
歓喜する占守島士魂部隊。
装備する戦車は今までのチハで無く、未来の10式戦車。
すでに操縦は完璧に覚えていた。
しかも要塞砲まで設置。
前史でも奮戦した池田隊長だったが、今回は負ける要素皆無。
実史では8月18日に侵攻するソ連軍だったが、この世界では早まり15日、10時に侵攻して来た。
既に樺太などに勤務してた女工や住民子供は全て北海道に避難させてたので、北方に詰めてるのは全て陸軍兵士。
思う存分闘える。
最前線の占守島守備隊は硫黄島戦を遥かに上回る備蓄が陛下から与えられ、
大砲、戦車。そして戦闘機と戦うには充分な戦力となってた。
北海道からも援軍が飛んで来るので常に制空権は我にアリ!!
で、ソ連軍の動きは概ね歴史通りでまずは占守島を攻め込んで来た。
だが・・・
「ウラ~~!!ヤポンスキーを滅ぼせ!!」
既に気勢を上げてるソ連兵が輸送船で騒いでいた。
そこへ・・。
ぐおぉぉぉ~~~ん!!
日本の烈風戦闘機、飛行第64戦隊の大群が襲って来たのだ。
如何な精強を誇るソ連軍でも海の上の輸送船上では何も出来ない。
「援軍を頼む。ヤポンスキーの戦闘機が・・・」
SOSを発信してた処を銃撃され戦死。
烈風は爆弾で次々に輸送船を爆撃。
火の海となるが彼等には撤退の文字が無い。
猪みたいに前進するしか生き残る道が無いのがソ連軍。
撤退した兵は粛清になるのだ。
「船長、全速で島に乗り上げろ!!」
このままでは沈むと思った幹部は船長に命令し、出し得る最大速度で占守島海岸を目指す。
64戦隊の隊員は隊長の言う通りになったわ!!と喜びながら、次の作戦に備え、美幌基地に帰還。
煙を吹きながら海岸を目指す輸送船だが、乗り上げても満足に動ける兵士は僅か。
だが海に沈むよりはマシ・・・
と、思った自分が大馬鹿だったと知るのはその後の事。
次回は閑話です。




