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プロローグ

 桜の花びらが蝶のように舞う中、俺は振られた・・・・・・

「と、智春、花火ね他に好きな人できちゃったのだから・・・・・・別れて」

俺は今日1年半付き合った彼女に別れを告げられた。

彼女は涼風花火、俺の彼女で人当たりもよくめちゃくちゃ美人な子。

「ど、どうして! 俺達結婚するって約束したじゃん」

「ごめん智春」

花火はそう言うと、どこかに走って行ってしまった。

 桜の花びらが今はまるで俺の心の涙のように感じた。


キーンコーンカーンコーン

6時間目が終わるチャイムが鳴った。

「起立、気をつけ、礼」

日直がチャイムと同時に号令をかけた。

先生が教室を出ると生徒たちは帰る準備を始め帰りだす。

 俺は部活の準備を始め、体育館に向かった。

俺はこう見えても一応バレーボール部主将だ。

(そういえば今日新しいマネージャー来るって言ってたよな・・・・・・まぁ俺には関係ないか)

もう恋はしないと決めたからだ。

 俺は体育館に入りステージの上に荷物を置きに行った。

そのとき、ステージの前に1人女子生徒が居た。

「こんにちわ!」

女子生徒が元気よく挨拶をしてくれた。

「こ、こんにちわ」

俺は自慢のコミュ障が発動した。

 俺はステージに上るとき、さりげなく女子生徒を見た。

「えっ」

ドン!!

体育館中に広がる『ドン!!』という音。

「だ、大丈夫ですか!?」

そう音の正体は俺がステージから落ちた音だったのだ。

「・・・・・・だ、大丈夫」

俺は顔を真っ赤にしてステージに上った。

何故俺が落ちたのかそれは・・・・・・女子生徒の顔が可愛すぎたから。

 よくラノベやアニメである、一目ぼれ展開とこういう事を言うのだろう。

彼女はマスクをしていたがそこからでもわかる可愛さ、これは完璧に一目ぼれをしたのだろう。

 彼女は俺のタイプ、ドストライクだったのだ!

身長が150㎝くらいでロり体系、そして何より顔が可愛かったのだ。

 俺はステージに荷物を置きトイレに走った。

トイレの個室に入った。

「や、やばい可愛すぎる!! これって恋なんじゃ」

(で、でもでも俺はもう恋はしないって決めたのに・・・・・・)

俺はトイレの個室で1人寂しく彼女のことを考えていた。

花火と別れてまだ1日も経ってないのに他の女に気が向いていた。

「よし! とりあえずあの子の名前を聞こう!」

 俺は心に決めトイレから出た。

トイレを出て体育館に戻ると彼女の姿が見当たらなっかった。

「あ、あれ?」

(あれー、話と違うじゃん、せっかく頑張ろうって思ったのに)

少しショックだった。

それから練習が始まった。

俺は練習に身が入らなった。

「智春さん、危ない!?」

俺はずっと彼女のことを考えていたせいで周りが見えていなかった。

「えっ・・・・・・」

俺の顔面に後輩、小太郎のスパイクが当たった。

 俺はそのまま気絶し保健室に運ばれたらしい。

――――1時間後

「うんん・・・・・・」

俺は眠りから覚め辺りを見渡した。

「こ、ここは・・・保健室か」

保健室に運ばれたことに気付いた。

そのとき、急にパーティーションが開いた。

開いた先には、あの時の彼女が居た。

「あ! 先輩起きたんですね、具合大丈夫ですか? 今保健室の先生が居なくて、私が看病させてもらってます」

(こんな奇跡あるかよ!?)

俺は漫勉の笑みで彼女を見つめた。

「か、可愛い」

「えっ!?」

彼女は急に言われたことに驚いたのか顔を赤らめ俺に背を向け屈んだ。

俺は本音が口から出ていたことに今気づき、急に恥ずかしくなった。

「ご、ご、ご、ごめん、本音が出てた・・・・・・」

俺は謝りその場を後にしようとしたそのとき。

俺は多分軽い脳震盪になっていたのだろう。

足元がふらつき転びそうになったその時のことだ。

俺の体は一瞬宙に浮き、体は床へ一直線に落ちていく。

「あ、危ない!」

彼女は俺のことを助けるために自ら下敷きになり助けた。

「ご、ごめん、大丈夫・・・・・・」

(うん?)

俺の右手に違和感があった。

そうそれは、とても柔らかい何かだった。

ふにふにぷにぷに。

「こ、これってまさか!?」

 俺は焦りながら彼女の顔を見た。

 彼女の表情はすでに半泣きで顔から火が出るんじゃないかと思うくらい真っ赤だった。

「ご、ごめん」

俺は慌てて彼女から離れた。

(あ、あれってやっぱりおっぱい!? めちゃくちゃ柔らかかった、花火なんか日にならないくらい柔らかかった。)

 彼女のおっぱいは、小さかっただが俺にとっては1番好きなサイズだった。

 彼女は立ち上がり俺の目の前に来た。

「い、今のことは忘れてください・・・・・・」

彼女は恥ずかしがりながらそう言った。

「わ、私そろそろ部活戻りますね」

彼女はそう言うと体育館に戻ろうとした。

「ま、まって!」

俺は彼女の腕を掴み呼び止めた。

(聞くんだ俺、彼女の名前を・・・・・・)

「あ、あの名前、名前教えてください!」

彼女は俺の方を向きこう言った。

「星ノ宮琉桜です!」

彼女は漫勉の笑みで笑っていた。

彼女の笑顔はとても美しくてとても尊い笑顔だった。



























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