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学校へ行こう5

「……ところで、ここに書いてある呪いのお守りって何ですか?

あのエセジャイアンが何をしてくるか楽しみにしているんですが、オカルト頼りですか?」

「呪いのお守りねぇ、」

「何ですかその思い顔、先生であるあなたが信じているんですか」

「実際うちの学校で、呪いのお守りを見たって生徒もいるし。」

「それを信じていると、ちなみに参考までに聞きますが、どういうものなんですか?」

「お守りは持ち主の身代わりになって厄を引き受けたり、よからぬものを避けてくれる」

「という事を信じる事で精神に影響を及ぼすもの」

「茶化さないで聞きなさい。分からないものは否定しないんじゃなかったの?」

「科学的な効果の意味もあるよという事です。すみません、続けてください。」

「呪いのお守りは、その逆、不幸を呼び寄せ、持ち主に死を呼ぶものなの。」

「聞いたままですね。でも、そんなのあるんならどうして捨てないんですか」

「このお守りには3つのルールがあるの

1つ、持っていることを他人に知られてはいけない。知られれば、静かに不幸が訪れる

2つ、お守りをなくす、燃やす事があれば、持ち主を含め大切な者に死を招く。

3つ、持ち主の手に渡って14日以内に他人に渡せば、不幸は起きず、持っていた日数が

長ければ長いほど、厄を押し付け、後に幸福が訪れ、願いをかなえてくれる。」

「有り体なルールだけど、3つ目がエグいですね。」

「そんなお守りが出回っていて、実際にうちの学校に入って来た。

そんな噂があったけど実際持ち主は何も言わないし、自分が持っていたとも言えない。

ただ匿名の噂の中でそのお守りだけが回り続けた。

誰が持っているのか知っているのは直前の持ち主だけ、罪悪を感じながら、日ごろ恨みを持っている相手に渡していく。学校という閉鎖空間に持ち込まれたお守りは、基本的には学校内でやり取りされる。」

「通学途中や、塾で渡すってことは考えないんですかね。」

「たぶん塾で渡り歩いている、子供以外に移動しない理由は、確かになんでなんだろうね。」

「……もう一つ、持ち主が変わる条件は分かっているんですか?」

「条件ってどういう意味?」

「例えばこの、から揚げ、今の持ち主は俺ですが、」

「私が頼んだもの、私のよ。何勝手にレモンかけてるのマヨネーズでしょ。」

「……仮に、このから揚げを僕の物としてください。これをきららさんの持ち物にする境界線はどこでしょうか、この皿をきららさんの前に置いたとき、マヨネーズをかけた時、箸でつかんだ時、口に入れた時。」

「だから言ってるでしょ、頼んだ時点で私の物だって、殴るわよ。」

「……殴ってから言わないでください。お守りでも同じことです。どうすれば、持ち主が変わるのかという事です。」

「そんなの知らない。実際に呪われてみれば?」

「ルールを知らない人が、それを持っていれば知らない間に呪い殺される。そこで終わる。そういうものでしょなのに連綿と続いている。いつからか知らないけど、それが納得いきませんね。自覚した瞬間から所有者変更なんでしょうか」

「10年。10年前にいじめで自殺した女の子が始まり。それから続いている。」

「10年、単純計算でも、えっと、約300人。」

「13日で渡ったとして280人。携帯、文明の利器を使いなさい。」

「確かに、それだけの人数がいて今まで何事もなくわたってきたことの方が不思議だね。」

「とにかく、まぁ、くれるというならもらってみますか。

しかし、僕がいない間に幽霊もビデオテープから、DVD、動画配信、幽霊も進化する時代に呪いのお守りですか、実に時代遅れな、次はVRと期待しているのに」

「ねぇ、勇騎君。実際にみんな怖がっているのに、そんな不謹慎なのよくないわよ。」

「最低、死ね。」

「……すみません。」

少しも悪いとも思っていないが勇騎は形式上、真摯に謝罪を口にする。


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