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境界線の向こう側  作者: 柚子
17/74

【17】

今日はお祝いに参加するので黒のシンプルなワンピースを着ている。右耳には翡翠色の耳環ピアス、首元には燻し金の鎖にトップに黄色の魔石がついた首環ペンダントを新たに着けている。両腕には双龍の腕環と首元には天翼の首環ネックレスが輝いている。


シヴァは鏡に映る洋子を見てニヤリと笑った。

[五色を纏うとは属性龍を従えているともいうな]

《違うわシヴァ。龍達が私を支えてくれているの。そういえば月影は男性なのに“黒魔女”って呼ばれてたのね?》

[ククク…奴は髪が長かったし中性的な面差しだったからな。周りが勝手にそう捉えたんだろうよ]

《………》

月影が遺した霊笛は指輪に変幻して洋子を驚かせたのは記憶に新しい。


トイ達4人はシャイン国専属パーティ暁月から脱退して新たなスタートを切った。その活動本拠地として、町外れにある一軒家を共同購入したのでお祝いに招待されたのだ。


新居には1階はダイニングキッチン、リビング、お風呂、トイレがあり、2階は各自の個室がある大きな家だ。購入決定理由は①お風呂付き②個室がたくさんある③近くに川と森がある④畑付きだそう。


洋子は料理を作ることになった。メニューはピザ2種(ソースの味を出すのにかなり時間をかけた)香草入りサラダ(蒸し鳥をさいて真ん中に乗せた)クラムチャウダー風スープ(貝ではなく魔獣が貝に似ていた)魚のフライ(フィッシュチップス風)


「「「「美味いっ!!」」」」


相変わらず同じリアクションに笑ってしまった。そして、

「暁月改め【花鳥風月】に乾杯!!」


トイ達は年齢的に引退するタイミングを計っていた。他国や遠方へ縛られずに行き来できるようになりたいと考えていたという。あのオズ皇子の元には慕う人敬う人が大勢いるから心配は杞憂だし、トイ達は周りから浮いたパーティだったと苦笑した。


洋子プチ情報④新パーティ名はメンバーの屋号ならぬ特徴的な言葉で名付けられた。

花:トイ

鳥:ダニエル

風:アル

月:トーマ


そしてパーティメンバーが留守の間、この新居を保つ人が必要だ。

「ヨーコ初めまして。アルの妹のルナです」

薄紫の髪が素敵な女性で、洋子と同年代だ。家事全般を担当する。

「ダニエルの弟、ハウエルです」

鳥人族のハウエルは、時々ダニエルと交代して依頼を参加する以外は、警備と連絡係を担当する。


洋子は単独依頼を受注しつつ、時々【花鳥風月】に加わる臨時パーティメンバーとなった。

みんなから一緒に住もうと誘われたが、本来一人が好きな洋子はやんわりと断った。春までの期間限定でお世話になるので家賃を支払うことになった。

月影が昔住んでいた小屋が森の中にあると知ったのだ。結界が張られており未だ護られていると聞いたので、いずれ訪れる予定だ。





洋子がシャイン国に来たのは「水流の月」が半分過ぎた頃だった。ギルド依頼が繁忙期で生活の基盤を確保できたのも季節の恩恵が大きい。


「氷雪の月」初日から昨日まで、年末年始に似た新年祭【シャイン祭】が5日間開催されていた。街の至る所でお祝いの言葉が飛び交い新居でも宴会づくしだった。


この60日間を長期休暇に充てる冒険者が多いのは零下にまで寒くなる気候の影響で依頼数がかなり減少するせいだ。

洋子はシヴァ達との勉強時間に当てるため「恵土の月」は綿密なスケジュールを立て依頼を受注しまくりギルを蓄えレベルを上げた。


今日は、いよいよパーティ遠征研修で魔力測定を行うらしい。

>>遠征研修って?


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