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これは?あれは?ん?ゴブリン?

 ― リクルの森 サバイバル1日目 ―



 ユキはとりあえず〈鑑定視〉のスキルが使うとレベルは上がるのかを調べるために泉からはあまり離れないようにして、周りを警戒しながら森のいろいろな物を視ていく。


 【 リクルの木 】


 リクルの森に生える木。成長が早く。10年で30mぐらいに生長する。硬くて丈夫。


 【 シタス毒草 】


 毒性がある草。

少し食べても軽度の毒状態で10分後には治る。

丸々食べると致死量になり死に至る。生命力で死亡するまでの時間が変わる。


 【 ラノファの木 】


 ラノフの実が実る木。

木自体からほんのり甘い香りがしている。


 【 ラノフの実 】


 ラルファの木に実った実。

甘くて美味しく、栄養価が高い。


 ユキは鑑定した物の中で食べられる物と毒草の類いのを集めてアイテムボックスに入れまくる。その間にも〈鑑定視〉のレベルを視るがなかなか上がらないのでユキは肩を落とした。


「まぁ...そうだよね。簡単に上がるわけないか」


 ユキは1人納得しながらもう少し進んでいく。


 ん?あれは~.....緑色の子供?鑑定は~....

 

 名前

 種族 下級ゴブリン

 性別 オス

 危険度 F

 Lv 3


 HP 60/60

 MP 4/4


 STR 10

 DEF 5

 AGI 8

 DEX 4

 INT 1

 MDF 2


 〈 特異スキル 〉



 〈 スキル 〉


 剣術 Lv 1


 〈 装備 〉


 武器‐鉄の錆びた剣


 え!ご、ゴブリン!?ゴブリンってあの?

どうしようか、相手武器持ってるし。見た目は子供っぽく見えるから何か抵抗感があるよ。

 相手はボクに背を向けてラノフの実を食べてるからボクはばれてない。ここは逃げた方がいいかな?

でもゴブリンがいるってことは魔物がこの森にはうじゃうじゃいるわけで、あいつはレベルと戦闘スキルと武器以外はボクのが勝ってるけど他の魔物に勝ってるとは限らないし。武器と戦闘スキルは欲しい!う~ん。


 ユキは闘うか逃げるか、心の中で葛藤していたがすぐに判断した。


 闘おう、これから先どうなるかわからないから、生き残れるように、たとえ命を奪おうとも!!!


「くらええええ!!!」


 ユキはその辺の拳くらいの石を掴み、相手の頭に向かって思い切り投げた。牽制のために投げたのでユキはゴブリンに向かって走って行く.......つもりだった。


「ギィーーー!!!」


「え!」


 牽制で投げた石はゴブリンが声に気付いてユキはを向いた時、額に当たりめり込んだ。ゴブリンは断末魔を上げながら石をめり込ませたまま後ろに倒れ、動かなくなった。

 〈鑑定視〉で視ると生命力が0になっており、名前が無いからか空白の名前の欄の右の方に状態欄が出てゴブリンが“死亡”と書かれていた。ユキは唖然としながら自分の手を見る。


 えぇぇぇぇえええええ!!!

 おかしい、おかしいよぉーー!確かにボクは筋力値が高かったよ!でも頭を陥没させるほどだなんて!!思いもよらなかったよ!

 いや、でもあれだよね。きっとゴブリンの防御力が無かったんだよ、きっとそうだよね。

 それにほら頭とか弱点みたいな所に当たったからクリティカルヒットしたんだよ。ゴブリンは当たりどころ悪かったんだよ。うんうん。


 ユキは1人で納得すると倒したゴブリンの元に行く。ゴブリンは額に石がめり込ませたまま仰向けに倒れていた。額からは血が止めどなく流れ出ていた。その光景は少しグロくなっていたが少し青くなったくらいでユキは耐えることが出来た。


「うっ、覚悟出来てたとは言えきついものがあるね」


 しかし初戦闘は勝利を掴んだぁ!武器を貰い、あとはスキルを手にいれるだけなんだけどスキル名は剣術とわかってるんだが...血、飲まなきゃいけないんだよなぁ~。しかもゴブリン血の色なんだけど...薄紫色なんだよね。なかなか覚悟がいるよ。


 ゴブリンの額から流れる血を指に着ける。ゴブリンの血は少し粘っており、ユキは少しずつ自分の口に近づけてく。


.....


..............


.........................パク!


 「っ!お、お、おいしい、だと!」


 口あたりは最悪なのだが、味がいい。ブドウ味のジュースみたいな味がする。これが血の味?吸血鬼だから血の味が変わるのかな?それだったら嬉しい誤算だ。血を飲む行為は抵抗感が凄い。でも味が良いならその内普通に出来るようになる、要は慣れれば問題ないと言うことだね。自制心は持ちたいけど。

 まぁ、飲めたことだし!ステータスを視てみよう!!


 名前 ユキ

 種族 吸血鬼

 年齢 16

 性別 女

 Lv 2


 HP 83/120

 MP 50/80


 STR 70

 DEF 20

 AGI 58

 DEX 40

 INT  60

 MDF 28


 〈特異スキル〉


 異世界言語翻訳

 吸血ノ聖姫


 〈スキル〉


 剣術 Lv 1 ‘新’

 鑑定視 Lv 2 ‘1up’

 隠密 Lv 1

 隠蔽 Lv 1

 再生 Lv 1

 アイテムボックス Lv 1

 光魔法 Lv 1

 闇魔法 Lv 1

 

 〈 称号 〉


 はぐれ転移者

 吸血鬼の姫

 リンルア神の加護


 〈 装備 〉


 武器 - 鉄の錆びた剣


 おお!〈剣術〉があるってことは成功したんだ!良かった~、意外においしかったけど半信半疑で飲んだからね。勇気がいることだったよ。

 それにレベルが上がったよ!能力値が上昇したしね。一番上がったのは...筋力かな。平均どれくらいかわかんないな~。いつかわかるか。

 そして〈鑑定視〉!スキルレベル上がってたよ~♪ゴブリンを視たあたりからかな?これで使えばレベルが上がるのはわかったね。

 よーし。あとはゴブリンを置いて逃げるだけだよ!血のにおいで獣が寄ってくるって聞いたことあるし。泉に戻ろうか。


 ユキはゴブリンを一瞥した後、少し急ぎ足で泉に行く。この時の太陽の位置はほぼ真上から少し傾いていた。夜になると森は危険だと考えたユキは泉近くに穴を掘っていく。斜め下に掘り進めて丁度木の下の3mくらいの所まで掘る。木の根の間を掘り進めて寝っ転がれるくらいの広さを確保し、空気穴を作れば即席の拠点の完成だ。


「ふ~、あとは出入り口を塞げばほぼ安全に寝られるかな。剣と手で掘ったけど傷ができて痛いね、再生があるから治るけど少しずつって感じだなぁ~」


 拠点が出来る頃には空が茜色に染まっていた。一端外にでて泉で泥の付いた手を洗っていく。服に着いた土は...ほおっておくことにした。お腹が空いたので泉の水と〈アイテムボックス〉から出したラノフの実を食べることにした。

 見た目は蜜柑で、剥いてみると中もそのまんまだった。食べると甘くて自然と頬が緩んで笑顔になる。2つほど食べ終える頃にはあたりがもう薄暗くなっている。


 は、早く入ろうか。森って暗いと不気味だしね。別にボクは怖くないよ?もう眠いだけさ!


 ユキは周りを見渡してから拠点に入り、出入り口を塞いで暗くて何も見えない奥に進んでいく。寝られるスペースに着くと一息ついた。


 ふぅ、今日は疲れたなぁ~。異世界に行くし、女の子になるし、生き物を殺めるし、いろいろありすぎて濃すぎる1日だったよ。その先どうなるんだろうな~、なんて考えるけどわからないよね!

 あ~、大雅と由香は大丈夫かなぁ?勇者として呼ばれたんだし今は大丈夫かな?まぁ原因考えると魔王とか隣の国と戦争!とかあるけどどっちかなぁ~?今はボクの方が危険か。頑張ろう。

 明日は魔法の練習でもしようかな。せっかく異世界に来たんだし使ってみたいよね♪

 ふぁ~...もう寝ようか、疲れ残さないようにしなきゃね。じゃあおやすみなさい~。


 ユキは横になると疲れのせいか、意識をすぐに手放した。





頑張りたいです。

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