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自分の体に異常事態~


 高い木々が太陽の光をほぼ遮り、少し薄暗い森の中に木々の間から光り輝く魔方陣が現れた。周りにいた生き物はその眩しさから素早く森の中に消えていく。

 魔法陣の上は徐々に光が薄れていき、1人の人物が森の中に横たわる。その人物はまぶたをゆっくり開けて目をを覚ました。


「う~ん...ここ、どこ?」


 あれ?ボクの声高い方だけどここまで高かったかな?何かおかしい気がするけど...

ん?ここ何処だっけ?


 その人物...小鳥遊 幸は寝起きで働かない頭を必死に動かし教室での出来事を思い出した。


 ....あ!そういえば魔法陣みたいなのが教室で光って...あれ?それ以降の記憶がない?しかもなんで森の中に1人だけでいるんだろう?


 そう考えながら体を起こす。少し頭が重かった気がするけど体を起こすことができた。すると視界の端に銀色の糸が目に写る。


「ん?なんだろうこの糸?」


 鼻の近くに引っ掛かってる銀色の糸を引っ張ってみると頭から鋭い痛みを感じた。


「いたっ!え、なんで頭から痛みが?」


 頭をさわってみるといつも朝髪を整える時にさわる自分の髪よりもサラサラしていた。戸惑いながらも自分の髪を調べた。


 .....な、なんでボクの黒髪が銀髪に!?

 それに髪伸びてない!?腰くらいまであるよ!?

 ヤバイ。あの魔法陣ってこんな副作用があるの?知りたいんだけど誰もいないから比べようがないし!


 そう考えながら幸は気持ちを落ち着かせながら体にも異常が無いか視線を下に向けると数秒間停止してしまった。なぜなら....男にあるはずの無い物体が胸に付いて(・・・・・)いたのだから。


 ...............えぇぇぇぇぇぇ!!!

待って下さいお願いします説明を要求する~!!!

 まぁまてまてぇ、落ち着くんだボク、偽物の可能性もあるはず。

 恐る恐る手を胸に近づける。


 スーー.....ふにぃ


「っん!」


 .....ふぅ、本物だったよ。シャツ (服装はシャツに学生ズボン) の上からでもさわる感覚があるってことは何かが入ってるだけというのも無いからね、認めざるを得ないよ。(ちなみに大きさはC位だった。何がとは言わない)

 だけど、確認はしたくないけどしなきゃいけない所があるよね.....し、し、下を確認をしなくては。ここまで来たからには知っとくべきだし、これから生活する上で必ず向き合わなくちゃいけない。

 い、いくよ?ホントにいくからね!


 3 2 1 バッ!


 ...


 .........


 ............... 女の子になってました♪


 ってふざけるなぁーーーーーーーー!!!

 何でボク女の子になってるの!?たしかに女よりの中性的な顔立ちだったけども!性別しっかりとした男だったよ!それがどうしてこんなことに...

 もう泣きたい、泣きたい気分だよ。さすがに泣かないけど。


「うぅ~、つまりこの声の高さもそれが原因かな?それにしても運無いな~ボク。なぜか森で1人はぐれてるし」


 みんなは神殿とか城とかに行ってるのかな?まぁ今は止めとこう。1人で生きなきゃだし、他の人の心配はしてられないよね。親友達は心配するけど。


「まずはどうしようかな、見渡す限り森だから...サバイバルになる可能性を考えて水を確保しとく必要が有るし...見つけに行こうかな」


 獣とかいるかも知れないから慎重に行こう。さてまずは...左に行こうかな。水の香りがする気がする。


「よいしょっと。あ~立つと目線が少し低くなった気がするなぁ~。まぁ女の子になったから仕方ないよね...はぁ~」


 幸は立ち上がると左に体を向け、周りを警戒しながら歩き始めた。森の中を歩いて30分くらいで10 mくらいの泉を発見することができた。

 どうやら先客はいないようだ。まだ少し周りを警戒しながらも泉に近づいていく。幸は水の確保が大切だったが自分の顔も見たかったので鏡の代わりに出来そうな泉は嬉しかった。


 近くで見ると泉は透明度が高くて綺麗そうだった。

 ボクは泉を覗きこみ、自分の顔を見た。


「こ、これがボクなの?」


 そこにいたのは銀髪に少しつり目の碧眼で鼻は小さく唇は薄いピンク色、顔が整っており女性をも惚れさせそうなほどの見た目で16才くらいの美少女だった。2 - Bのクラスでもトップクラスだと言える程だ。


「でも、これはまずいかな。目立ちそうだし、由香達が見ても全然気が付いてくれなさそうだし」


 まぁ対策は後にして、まずはこの泉の水が飲めるかだね。でもいきなり飲んでみるのはヤバいよね。詳しいことが知れたらいいんだけどね~、ってうわ!なんだこれ!?


 【 リクルの泉 】


 リクルの森の中にある泉。

 湧き水から出来ていて不純物が入ってない純水。飲める美味しい水。



 突然頭の中に情報が流れてきた。どうやらこの泉の情報が分かったようなんだけど、なぜ解ったのかがわからない。けど今いる場所はリクルの森と言う知らない場所だということがわかった。

 どうして知れたんだろう?じっ......と見てたから?知りたいと思ったからかな?それとも両方?


「1つずつやってるかな」


 よし!そうと決まればまず、何も考えずにぃ~無心を心がけて草を見る!


じぃ~.....何も頭に来ないね。


 次は見て知りたいと心から思う!


 ...!!!


 【 ジャキマ草 】


 どこでも生えることの出来る草。

食べられないことはないが苦くて不味く、食べ過ぎると腹痛を起こす時がある。



 「やった!できたぁ~♪」


 なるほど、見てから知りたいと思うとそれが詳しくわかると、なんかゲームで出てきそうな能力だね。

.....これ、人とかの生き物には出来るのかな?例えば自分とかさ、詳しく調べられるかもしれない。ゲームに似てるとしたらステータスとかあるかも!

 よし!やってみよう!失敗しても何の害も無いしね♪

 自分の体を見てから知りたいと心の中で思う。


 ........!!!!!


 目論みは成功し幸は自分のステータスを視ることができた。しかしそこには何度目かの驚きが自分のステータスにあった。





次回は幸のステータスを出したいと思います。


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