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鏡の世界

作者: 綾戸いずな

 今日は鏡の世界のお話をします。

 みんなは、毎日鏡を目にしますよね。自分と全く同じ自分が目の前にいるって、不思議な感じがしませんか。でもね、いつもみんなが見ている鏡は、ただの光の反射で、本当の鏡の世界は、どこか遠くの星にあるのです。もしかしたら、パラレルワールドかもしれません。どちらにしても、鏡の世界はあるのです。

 鏡の世界と言うのですから、全部反対なんですね。性別も性格も、地理も物理法則もです。けれど一つだけ、一緒のものがあるんです。それは心です。

 人の心はどこへ行こうとも、みな一緒なんですね。例えば、あるところに、若者が腰を抜かしてしまいます。当然、ここは鏡の世界なので、若者より老人の方が健康なのです。

 そしてその若者は、立ち上がろうとしました。するとそこに現れたのは、一人のおじいちゃんでした。おじいちゃんは若者の近寄り、若者の頭をガンガンと蹴り始めました。そうです、ここは鏡の世界です。こちらでは助けてあげることも、鏡の世界では蹴ったりしちゃうんですね。ですから、蹴られた若者はこう言ったのです。

「死ね!」

 全てが反対というのは、ある意味では同じことなのかもしれません。

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