あれから僕は…。
あれから一週間後に、色々魔導書や魔法書で調べたのだが、銀色の瞳は魔力の高い人に現れる象徴的な色なのだそうだ。
ちなみに、魔導書は魔導師が記したのを複製したもののことで、魔法書は魔法について詳しく記されている本のことである。
後、月の表し方を説明については、もといた世界での一ヶ月はだいたい三十日や三十一日なのだが、ここの世界では一月は約九十日で一年はもといた世界と同じ、三百六十五日だ。
月の表し方は、春月、夏月、秋月、冬月の四ヶ月であり、僕の誕生月は、春月の三十六日生まれである。
余談は置いといて置いて、今、僕がいきなり強い魔力を持つのは危険だと判断した父さんは指輪を買ってきて、その指輪を加工してそこに僕の魔力の半分を封印してくれました。
「お父様、ありがとうございます……」
「いや、いいんだよ?
ノハル…気にするな?」
そう父さんは優しく笑いながら言い、僕の頭を撫でてくれました。
「はい…」
「ノハル……。本当はノルファと同じ学園に行かせてあげたかったのだが……、銀狐の中でもお前がトップクラスに強い魔力を持つとわかった以上、お前は早く魔法を覚えた方がいいと判断し、ノハルには初等科のあるルックノット学園に入ってもらうことにした。
入ることになったとは言え、ルックノット学園に入れるまでに、あと一年はあるからとりあえずの予定だと、狐族と銀狐だけが使える魔法と初心的な魔法を覚えてもらおうと考えてはいる。勿論、時間の許される限りは魔法について、たくさんのことを教えていきたいと思っている。
お前は頭がいいからな、魔法は守る力でもあり、破壊する力でもあることはわかっているだろう……?
だから、お前には出来るだけ自分やお前にとって大切な人を守れるくらいに強くなって欲しいと俺は思っている。……きっと、ノハルは強い力を手にしたとしても、正しく使ってくれると俺は親として、そして血縁だと言う事実を隠しても、そう信じているから。
学力についてはお前は全く持って心配してないから、魔法だけをお父様が教えてやるからなー?」
「ありがとうございます…、お父様…」
僕は満面の笑顔でそう言いました。