五歳になりました!
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春の月の今日、僕は五歳になりました!
ラセルの部屋を見て知恵熱を出したのも二年前の出来事になりましたが、そのおかげと言うのもアレですが、他国との貿易関係も復活しました!めでたい限りですね。
アルファーセルには小さな学校しかなく学力も低下していましたが、貿易が復活したため、他国の学園に入れるようになり学力も向上してきたのです。良い傾向ですね!
まあ、相変わらず女性の入国は特例が出ない限りは無理なのですがね。
アルファーセルのお嫁さんとして嫁ぐとか、そう言う重要なこと以外は女性の入国はあまり、父さんが良い顔をしません。
それよりも兄さんはサーバント大陸のオスヒィア学園に今年入学したのでここの家にはいません。
ですが、長期休みになったら帰ってくると言っていました。……ノハルがいるのに帰って来ない訳がないだろう? とも、兄さんは言っていましたけど。軽くスルーしときました。
僕もサーバント大陸のオスヒィア学園に通うことになるのですが、十二歳からしか通えないので、あと七年も時間があります。
しかし、オスヒィア学園には入学条件があり、一つでも欠落していると落っこどされてしまいます。
一、ある程度の文字が書けること。
二、ある程度の文字が読めること。
三、魔力量が百以上であること。
四、魔力覚醒をしてあることの以上、四つの条件である。
僕は一~三はクリアをしているのだが、『四の魔力覚醒をしてあること』だけがまだ出来ていなく、まあ七年はあるのだが、油断は禁物であるので気を付けます。
しかし、魔力覚醒にも条件があり、それを満たしていなければ発動したりはしないのです。
一、誕生月であること。
二、月がオレンジ色に輝いていることの以上二つである。
が、その二つが揃っていても覚醒は起こらないこともあるらしい。
今日は僕の誕生日でもあり、月がオレンジ色に輝く日でもある………。
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「君の力が目覚めたとき、本当の物語が始まる。
頑張れよ………ノハル!」
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海王様の声で眠りから覚めると、何時から眠りについてしまったんだろうと考えながら、いつもとは違う違和感や嫌悪感を僕は感じていました。
例えるなら、いつもなら器に収まっていて溢れることのない水が器から溢れているようなそんな違和感を感じていた。
時間がたてば、たつほどそんな違和感が次第に強くなって行くことを感じながら、時計を見れば起きたときから三時間ほどたっていた………今では身動きも声も圧迫されて出やしない…。
「ノハル!」
そんな中、僕を呼ぶ父さんの声がした。