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美少年双子くんと自称平凡顔な主人公のノハル2

誤字を訂正しました。

 けして、僕はゲイではないんだけど、この世界の女性は気が強いようだからね。僕とは性に合わない。僕は、自分でも気づいているんだけど、誰かを振り回すのが得意なんだ。きっと気の強い女性には、たえられないと思う。

 それに僕はね多分、彼女よりもルート達を優先すると思うから、僕と同じくらいに彼らを大切にしてくれる人じゃないと、恋愛の意味合いとしては好きにはなれないかな。……身勝手なのはわかっているけどさ、ルート達を放っておけるはずがないだろう?

 ルートは面倒見が良くて、彼はいつも困った顔をしながらも僕に振り回されてくれている。ツンデレさんだけど、優しい彼は怒りつつも僕のしていることを優しい目で見ていることを知っている。

 たまに、ルートは僕よりも年上なんじゃないかと錯覚するくらいに彼は、大人っぽいんだ。……精神的には僕の方が大人なはずなんだけど。

 そんな彼が唯一、子供らしいところを僕が見たのは親しい人を呼び捨てにしない僕のことを注意する時くらいなのだから。たまには、彼のお願いごとを叶えてあげてもバチは当たらないでしょう? と考えながら、僕はニコニコと彼らに微笑みながら、僕はラセルに気になったことを聞いた。


「ラセル、勿論……お父様はルートとカルトがアルファーセルの養子になることを周りにばれないようにしているのでしょ?」


 僕はニコニコと笑いながらも、ラセルにそう聞くと、ラセルもニコニコと笑いながら、コクリと縦に頷いてこう僕の質問に答えてくれた。

 そんな僕ら二人の様子をポカーンとカルトとノーテルは呆けていたが、ルートは僕と出会ってから三日にも関わらず、僕の扱い方に慣れているのか彼はやれやれと呟きながら困った顔をした後、苦笑いをしていた。

「そうですね。ロベル様のことですから、うまく対処していると思いますよ。彼ほど領主に向いている方は、私は見たことがありませんが……まあ、ノハル様はロベル様のことを領主としての能力を追い抜かすことなど、ノハル様にとっては簡単ですけどね」


 ニッコニコと嬉々とした笑顔でラセルはそう言うので、僕は苦笑いをするしかなかった。だって、アルファーセルの大陸の時期領主は僕のお兄さんであるノルファお兄さんなのだから。

 ノルファお兄さんもお父さんのように、アルファーセル大陸の(たみ)に慕われていて、お父さんと同じくらいにアルファーセル大陸の民を家族のように大切にしている。勿論、僕もなんだけど……僕はアルファーセル大陸にいる時は書庫に、こもりっぱなしでね。あまり、屋敷の外には出ないんだ。むしろ、外には出なくていいよってお兄さんからもお父さんからも言われているんだよ。

 お父さんもお兄さんも心配性だからね、むしろ書庫に居てくれと懇願されてるくらいなんだけどね。多分、何回か一人で外に出るたび僕は問題を起こしてるからね。そのせいだよね。

 例えば、木登りしていたら、落っこちてね。登山してたら、遭難してね。町探検してたら、迷子になったけど、八百屋のおじさんと立ち話しているところを必死な顔をしたノルファお兄さんに見つかったんだけどさ、次の日また、一人で懲りずに町探検していたら、屋敷に帰り道がわからなくなったのでお肉屋さんのおじさんと駄菓子屋さんのおじさんと昨日の八百屋のおじさんと井戸端会議的なものをしているところに苦笑いをしたお父さんに保護された経験があるんだよね。

 それからは八百屋のおじさんと駄菓子屋さんのおじさんとお肉屋さんのおじさんと仲良くなっちゃってさ、町探検せずにこの三人のところに行って喋ったり、お店のお手伝いをしていたりすると、お父さんかお兄さんが迎えに来るようになっちゃったんだよね。

 まあ、僕の行動範囲は狭いからね。八百屋さんか駄菓子屋さんかお肉屋さんにいるからね。まあ、他にも色々な問題を僕は起こしているんだけどね。僕は、ジッとしているトラブルメーカー的な存在だからさ。毎回、お父さんとお兄さんを振り回しているんだよね~。最近はラセルだったけど……なんて考えていると苦笑いをしながら、僕にラセルはこう言った。


「夏休みにルート様とカルト様に町を案内する時は、貴方は八百屋さんか駄菓子屋さんかお肉屋さんのところにいて下さいね。絶対に、一緒に案内しようだなんて考えないで下さいね。……何故、あんなクセのある三人と仲良くなれるのか不思議でたまりませんけどね。そこは貴方ですからね、追求しても時間の無駄でしょう」


 そんなラセルの言葉にニッコニコと僕は笑っていると、ルートが僕に恐る恐るこう聞いてきた。


「ノハルって……方向音痴なのか?」

「え~?違うよ~。特定の場所でジッとしているけど、外にでるたび何かが起こるトラブルメーカーらしいよ?」

「はぁ?」


 僕がそう答えるとルートは怪訝そうな顔をした。その瞬間にラセルはルートに耳打ちをして、ラセルは何かをルートに伝え終わるとルートは青い顔をしながら、こう言った。


「……何故、お前はそんな危険なことばかりするんだ」


 あぁ、ルートは僕の起こした問題を耳にしたんだね。でもね、僕の起こしている問題はこれだけじゃないんだよ。だから、僕はアルファーセル大陸の民からは保護対象になっているんだよね~。だから、僕が町探検している時には後ろから、何人かの国民がついてくるんだよね~。最近は、八百屋さんか駄菓子屋さんかお肉屋さんのお手伝いしているから、この三人がずっと側にいたんだけどさ。


「んー?僕が外に出るたびに、なんかね、問題が起こっちゃうんだよね。なんでだろうね。みんな、元気かな~……。八百屋のヤオさんも、駄菓子屋のシヤさんも、お肉屋さんのクヤさんも……皆、元気にしているといいなぁ~」


 三人をルートとカルトにあわせてあげたいなと考えながら、僕は苦笑いをしているルートとラセルにニッコリと笑いかけた。











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