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ノハル、がんばっちゃいますよ? 9

『あやかしの生け贄だと思われていた少年は、あやかしに幸せを祈られて転生しました!』を読んでくださっている方々、ポイント評価、お気に入り登録してくださった方々、本当にありがとうございます!

「どうして、そう言い切れるのですか、ノハル様。貴方は何故、昨日のことを語るかのようにその話をするのですか……。

……百年も前の話なんですよ。まだ、貴方は影も形もないと言うのに……」


 そう真剣に言うラセルに僕は、フフッと笑いかけて僕はソファーの上に置いてあった自分のカバンの中を探り、僕はひとつの金で出来た鍵をカバンから取りだした。

 その鍵をラセル達に見えるように手に持ち、僕は彼らにこう言った。


「この鍵が……僕が、百年も前のことを知っていた訳なんだよね。ラセル」

「そ、それは……何処の鍵なのですか!?私の記憶の限り……そんな鍵を使って入る部屋など……ありませんでしたし……それに、ルルーク教の書物など……書庫にはありませんでした……」

「そりゃぁ……ルルーク教の書物は書庫にはないだろうね。これはひいじい様が残した……お父様ですら知らない、秘密の鍵だよ。何の鍵だかは教えられないし、その鍵だけしか、開けられないドアの場所は教えることは出来ない。

そこにはね……ラセルやルートが知らない方が良い昔の真実があるのだから……」

「何故、私は駄目でノーテルは良いのですか!?」


 そう声を荒げて言うラセルに僕は一回、ため息をついてラセルにこう言った。


「何だ、そんな事? 言葉の綾じゃないか、大切な人達には知って欲しくないって意味で言っていてたのもあるし、何も知ってはいけないとは言ってないでしょ。

……ただ、人は知らない方が良いと言っているの。……ラセル、君は人でしょ。僕が気付かないとでも思ってたの?

あの話は人にとっては悪影響しか受けないし、君らは悪用しないと知っているよ。だけどね、ここで話した時に僕より実力のある誰かがここにいたとしたならば……この情報がもれてしまうでしょ。

そしたら、この鍵を狙ってくる奴らも……この鍵のせいで……戦争になるに決まっているんだよ。だから、君らを信じていてもこの鍵の話を深くすることはできない。君は……お爺様に拾われて……青狐のふりをしている……人間だろう?

だから、言わない。この鍵の秘密を秘密をこれ以上、誰かに話すつもりなんてない。これは僕のためにもなるし、君達のためでもある。

お願いだから……これ以上はこの鍵については追求しないで欲しいんだよ。

でも一つだけ言えるとすると、その鍵で開く部屋にはひいじい様の日記があったと言うことくらいだけだと思う。

だから……僕は、百年もね、前のことを昨日のことのようにルート達に教えることが出来たし、この考察を思いつくことが出来た」


 僕はそう言い終わった後にカバンの中を再び、探り、カバンの下の方からネックレスのチェーンを取りだした。それから鍵に空いている所にネックレスのチェーンを通して僕は鍵を通してあるネックレスを自分の首につけた。


「確かに私は……ロベル様のお父様であるロクト様に拾われました。

それから私はばれないように……青狐のふりをしてきたつもりです。

それなのに……何故、ノハル様に私が人間だと言うことがばれてしまったのでしょうか。教えてくださいませんか?」


「ふふっ……君が拾われた時にはまだ、ひいじい様は生きていたようだよ。

ひいじい様の日記に書いてあったんだ。ひいじい様は随分とラセル、君を……気にかけていたようだよ。

そうだね、例えばだけど……、

『ロクトが人の子を拾ってきた。つい最近、戦争が終わったと言うのに……子をこの土地に置き去りにするとは可哀想だ。ワシが、こやつに名前をつけることにした。名前は……ラセル。こやつは賢そうな顔をしている。ロベルの右腕として、青狐として育てよう。そうするようにロクトに言った。ワシが教えてやれればよかったのだが……もう、ワシには時間がない。出来れば、ロベルの子の顔も見たかったが……無い物ねだりは良くないな。だから、せめてロクトの子に名を残しておくとしよう。このこともロクトに伝えておいた。名はノハル。まあ、この日記はロクトやロベルには読めないだろうがな』と書いてあったよ。

その日記を読んだおかけで……ラセルが人間だとわかったのだから。まあ、その前からなんとなく、ラセルは人間だろうなとは思っていたけど……まさか、本当に人間だとは思っていなかったけどね」


 僕はそう苦笑いをしながらそう言った。

ラセルはポカーンと呆けた顔で僕の顔を眺めていた。僕は再び、ソファーに置いてある狐の仮面と黒のマントを手にとり、狐の仮面をつけ、黒のマントを羽織り……床に置いてある造形した剣を手に取った。

 さっきは化けの術をかけていたが、今は真夜中なので姿をみられることはないだろう。なので取り敢えず、銀幻術《陰》だけ自分にかけた。


「そう……なんですか……。ロフト様が私のことを……気にかけてくれていたのですか」

「ふふ……そうだよ。

それにね、ラセルが人間だとしても、今まで通りに接するつもりだったよ。でもね、しつこく言うけど……この鍵のことをこれ以上話すことは出来ない。話しちゃうと……危ないんだ。本当に。これでも……話した方なんだよ。

ごめんね、これ以上……ラセルにもルートにも……それに狐族の皆にも……これ以上、教えるつもりはないから。これだけは……誰かに頼りたくても……頼れないんだよ」


 僕はそう下を向きながら、三人に言う。


「……ノハル……。話せとは言わないから……困った時はある程度は頼ってくれよ。

……さぁてと、この話は終わり。ノハルが言う俺が双子説を今から確かめるために行こう。今なら……ちょうど……祈りの時間だよ。確認するなら、今がチャンスだ」


 そうルートが言い終わった後にルートは勢い良く、ソファーから立ち上がった。

 そんなルートの顔を見ながら、僕はニコニコと微笑んでいると僕の視線に気が付いたのか、ルートは僕の方を向き、僕の笑顔につられたように歯を見せてニカッとルートは僕に笑いかけてくれた。


「そうだね。思ったが吉日って言うもんね。パルフェ家の森の奥深くにある塔に向かうとしますか。ラセル、取り敢えず……お留守番をよろしくね」


 そうラセルに指示すると彼はコクりと頷いてから、ポケットの中きら移動石を取り出してノーテルに渡した。










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