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それでも少年は……。

 パチッと目が覚めれば雲の上と思いきや、高い天井に高価そうな家具に何故か横になってる僕を囲むように、僕の顔を覗き込んでいる狐耳と狐尻尾を着けてコスプレをするイケメンのオッサン達がいます。


「~~っ!?~~っ!!~~??」


 そんなイケメンなオッサン達は、僕には理解できない発音の謎の言葉を現在、発して叫んでおります。



 うーん、一体何語なんでしょうか?

 僕がいた世界の言語とは違うのはわかるのですが、それよりも取り敢えず、イケメンのオッサン達の狐耳が本物なのか気になっているので、僕は近くにいるオッサンの耳を触ろうと、僕は手を伸ばしてみるが何故か届かない。

 僕は不思議に思って自分の手を見てみると……、僕の視界に入ってきたのは、紅葉の大きさの三回り小さい手のひらだった。


 取り敢えず、自分の身に何があったのかと混乱してきたので、僕は取り敢えず冷静になり、脳内で振り返って見ることにした。


 確か僕は生け贄として、自分の意志で海王様が住むと言う海に身を捧げ、海の中で海水を飲んでしまったことで息が本格的に苦しくなり、意識を失ったと言うことは覚えている。

 と言うことは、僕のいた世界では僕はもう死んでいたって言うこととなる。





 だがしかし、僕は何故か生きている。産まれたばかりの赤子として……。

 まだ、僕の身体中から血の臭いがするので、この情報は確かだと思う。





 だとしたら、僕は誰かの手によって僕は、別の世界へ飛ばされたと言うこととなるとなるが……。

 人を前世の記憶を持ったまま転生させると言うことは相当な力を持つものしか出来ないことなのだと思うし、普通の人間ではそんなことをするのは不可能だ。……ましてや、異世界に飛ばすと言うことも。

 多分、出来るのは一人しかいない。


 最後に出会って、僕の体に魔方陣を刻んでいた者…………海王様である。



「~~っ!?~~っ!!~~??」



 イケメンのオッサン達が何故か慌てているな、……どうしたんだろう?


 あぁ!もしかして僕が息をしているのに一度も産声をあげていないことに困っているんだね!

 もしかして、この子衰弱しているんじゃないかと考えて慌てているんだね!


「おぎゃあー?」


 そう僕が声をあげた瞬間、狐のコスプレをしたオッサン達は一斉に地面にへたり込み、フゥーと安心したのか息を吐き出してから、すぐに涙を流していた。

 何故かは自分でも理解は出来ないのだけど、疑問系になってしまったのは僕がご愛嬌をしたと言うことにしといてね!




 そんなことより、イケメンのオッサン達が大泣きしているなんて、滅多に見れないシュールな絵ずらだよね。






 あっこれでも少しは罪悪感はあるんだよ? 何かごめんよ…………。オッサン達…………。








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