召喚士ルートの強すぎる《霊眼》
誤字を二度、訂正しました。一度目、俺達たんて→俺達なんて。二度目、こい挑発しました。→こう挑発しました。
ロスト父上と謁見したのは昨日の出来事になってしまったんだな~なんてのんきに考えながら僕は、学校の支度をして下へと降りて行きました。
「お早うございます、ノハル様。朝食はどう致しましょう?」
そうノーテルは言いながら、キッチンへ向かっていきます。
「ココアとオムレツでお願いします」
僕はそうノーテルに朝食を頼んで、僕は時計を見ると登校時間の二時間前でした。
そう時計を確認している間にはもう、ココアとオムレツは出来ていてオムレツを食べようとナイフとフォークを手に取ろうとしている僕にノアは申し訳なさそうに話しかけてきました。
「今日からは行きはノハル様一人で行って、帰りだけ迎えにいくと言う形になりますが……」
「わかっている」
僕はそう言ってその後にオムレツを一口、口に運びました。
僕はオムレツを食べ終わって、ちょうどいい温度になっただろうと思われるココアを飲もうとココアが入っているカップに手を伸ばす。
僕猫舌なんです。
そんな僕がオムレツを食べ終わるのを待っていたかのように、次はノーテルが話しかけてきました。
「明日もオムレツとココアで朝食はいいですか?」
「しばらくは、その朝食でいいよ。
朝食のメニューをかえたくなったら、その時はノーテルに声をかけるから」
微妙に生ぬるくなったココアを一気飲みをした後、僕はバックを持ってリビングから出ようと取っ手を取り、回したと同時に、
「「学園へと気を付けて行ってらっしゃいませ、ノハル様」」
そう言って、流れるような作法で九十度ぴったりにお辞儀する二人に僕はにこりと微笑んでこう言いました。
「行ってきます。ノーテル、ノア」
僕はそう言ってリビングから出て、そのまま外へ出ました。
ここの国では言い忘れていましたが家でも学園の中でも土足で過ごし、靴を脱ぐのは家でお風呂に入るときと眠るときぐらいなのですよ、僕はですけどね?
学園登校時間の一時間半前に出てきた僕は図書室にどれだけの本があるのかを確認しようと思いつき、僕は走るスピードを少しあげました。
その十分後になるともう、学園についていたので僕はスピードを落とそうとしている最中、僕は上級生四人に対して僕と同じくらいの……ってあれ?
コワモテくん……じゃなかった、ルート パルフェくんが囲まれているじゃありませんか!?
「お前、召喚士一族のパルフェ家の長男らしいな~。手合わせしてくれよぉ~、お前の実力があれば俺達なんて楽勝に勝てんだろ。それとも親の七光り?」
上級生の一人がそう言うと、他の上級生達もニヤニヤしながらさらに、ルートくんの周りを囲んでいきます。
例え、ルートくんが実力者だとしても、年下相手に集団となって囲むとは……外道としか言えませんね。
僕は若干怒りを感じつつ、その様子を見てすぐにそこへ向かおうと数メートル進みました。が、ルートくんは何も召喚をせずに上級生二人を不意打ちをして気絶させました。
そして彼は、残りの上級生二人にこう挑発をしました。
「俺はお前らより、もっと強いやつを知っている。精霊や妖精を召喚するまでもないと判断したので、このまま戦わせて貰おう」
ルートくん、性格男前すぎます!
見た目も美少年ですけどね、……結構コワモテよりな、ですけど。
と、僕は考えている時に、彼はそう上級生二人に挑発をした瞬間、海王様からもらった精霊石の特殊効果が発動しました。
海王様から頂いた精霊石には今のところは、二つの特殊効果があって一つ目は、精霊や妖精などの人ならぬ者を召喚できる効果。
次に今、発動しているのがこの二つ目の特殊効果です。
この効果は《霊眼》と言って、人ならぬ者関係で何かが起きた時に精霊石の意志で発動させられたり、僕が人ならぬ者を見たいと強く願った時に発動したりする特殊効果なのです。
今回は僕が見たいと強く願ってはいないので、精霊石の意志で僕に人ならぬ者の姿を見せようとしているのでしょう。
ちなみに僕は元々、精霊の声が聴こえているので精霊石のサポートがなくとも聴こえます。
ですが、精霊の声を聴く才能はありますが、その力の普段は聴こえないように出来ます。
なので、僕はあまり困ってはいません。
それに僕は精霊石のサポートがあって、精霊や妖精などの人ならぬ者を召喚をしたり、見る事が出来ます。
そのサポートがなくとも、出来たりする人も勿論いますが、人ならぬ者が見えて、声が聴こえる人はかなり少ないそうですよ?
話はそれましたが、何故、精霊石は僕に人ならぬ者を見せようとしているのでしょうか?
元々からルートくんを助けに行くつもりだったので、ルートくんを助けてからそれを考えることにしましょう。
なんて僕が考えているうちに上級生二人はまんまとルートくんの安い挑発に乗りました。
二人同時に殴りかかるなんて……、外道です。許せませんね。
彼に殴りかかったので僕は彼を庇えるように彼の前に行き、上級生二人の拳を受け止めました。
そして僕はこう言ってやりましたよ!!
「……軽い、軽いンだよ。てめぇらの拳はよぉ!痛くも痒くもねぇな」
ここまで言葉使いが悪くなったのも、ここまでイライラしているのも前世以来でしょうか。
後輩一人に対して、上級生四人で襲いかかるなんて、……最低です。
僕は上級生二人の拳を受け止めている手を離した瞬間にすぐに上級生の一人目に飛び蹴りをして、それから無理矢理に蹴りの軌道を変えてもう一人の上級生に回し蹴りをしました。
僕が地面に着地している頃には上級生二人は、凄く遠くまで吹っ飛ばされていきました。
ルート召喚士→ルート・パルフェ(ノハル風に言えば、コワモテくん。)




