表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

10/107

学園初等科編、始まる!

学園初等科編始まりました!

 心配性なお父さんのおかけで僕は汽車や船を使って移動することなく、移動石を使って学園前に集合時間よりも一時間弱早く到着してしまいました。

 あと、銀狐は魔力も知力も高いことから狙われやすいとお父さんのが言っていましたので、髪の色を青く染め、青狐として入学することになりました。

 銀目は、魔力を半分封印したことで、銀色がだいぶ薄くなったことから、目の色は灰色にも見えなくはないから、そのまんまなんですけどね?

 しかし、それでも狐族は珍しいらしく、誘拐されて奴隷にされやすいとお父さんが言っていました。特に僕なんか、銀狐族なので誘拐されて奴隷にされやすいから気をつけるようにと言われ、僕は制服の下にフード付の服を着て、頭を隠すためにそのフードをかぶることになりました。

 ちなみにフードの柄は猫の顔がプリントされていて、実は洗濯が出来るように他にも、フード付の服をお父さんが用意してくれたんだけど、結構種類があって僕も気に入っている。


「……ノハル様、ここがルックノット学園でございます。ここの学園には学生寮はありますが、ノハル様は学生寮には住まず、主様が用意して下さった家に私達と住んで頂きます。

私共は学生達にばれない所に迎えに来ますので。……わかって頂けましたか?

あと確認することは、貴方の名乗る名前のことですが……ノハル様のことですから問題はないですね」


 そう、あと問題があるのはもうひとつあるのです、僕の名前のことです。

 ノハル・アルファーセルと名乗ってしまうと、人と偽っていることがばれてしまい、尚且つ銀狐だと言うことも同時にバレてしまいます。

なので僕は、ノハル・ルーセルと名乗るようにと、父様から言われています。

 アルファーセルの領主の息子だとばれず、どうか平凡で平凡な日常を送れますようにと僕はそう祈りました。


※※※※※※


 あれから十分後、ノーテルとノアは学園にいる間住む家へと移動石で帰っていきました。

 ちなみに移動石とは、この石の持ち主が移動石を持ち歩いた場所なら、魔力を込めて「サーバント大陸へ行きたい」と願えば行けると言う優れものだ。

 移動石の話は置いておいて、ノーテルとノアは護衛扱いなので、護衛が付くと言うのは相当なお金持ちぐらいしかやらないので、アルファーセルの領主だとばれてしまう可能性が大きくなるそうです……と、そう考えながら、僕は自分のクラスを確かめにクラス表の所へ向かいました。

 が、クラス表のところまであと半分の位置で、出会った上級生と僕はぶつかってしました。


「わっ!」


 割りと小柄で細身な僕は、上級生とぶつかったことで勢いよく尻餅をついてしまいました。


「大丈夫?」


 そう頭上から、アルト声が聞こえた。

 僕は声先を見ると金髪に青い瞳の美少年が僕の方へと手を差し出し、心配そうに僕を伺っていました。

 わぁ……、美少年だぁと考えながらも僕は、フードをちゃんとかぶっているか凄く、心配になりました。

 それを金髪の美少年は感じ取ったのか、彼は僕に優しい声でこう言いました。


「大丈夫、フードはとれていないよ」


 そう言われて僕は、安心して先輩と思われる人が差し出している手を取り、立ち上がりました。


「ありがとうございます。大丈夫ですか? ぶつかってしまい、すみません」


「ふふ、僕の方こそ。

だからしょぼくれなくていいんだよ?

僕は中等部児童会長、ファル・アートといいます。よろしくお願いします」


「え、えっと…僕はノハル・ルーセルです。よろしくお願いします」


「そうか……君が…」

「え?」

 アートさんは何か言ったようだが、彼が言ったことを僕ははっきりと聞き取ることができませんでした。

 彼は僕の手を繋いだまま、何故か何処かへと歩きはじめました。


「あ、アートさん…「なんだい? 大丈夫だよ? 君の教室へは後で案内してあげるから、ついてきてくれると嬉しいな?」


 優しい笑顔でアートさんはそう言う。


「はい……」


 僕はアートさんについて行きました。

 今の僕は知らなかった。彼が行く目的の所で思わぬ再会?に、合うことを。










評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ