表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ぼくが空を仰ぐとき  作者: あざみ
3/11



 昼休み、食堂でパンを買い、君島と一緒に食べる。昼休みの教室は、女子でいっぱいなので、自然と男子は食堂に集まる。


「藍田って、パン一個で足りるの?」


「足りるよ」


「少食だなー。高校生男子なのに」


 君島の前には、カツ丼の大盛りと、サンドイッチが並んでいた。


「お前はちょっと食べすぎじゃないのか」


「運動部に入ってたらこんなもんだよ」


 そういえば君島は男子バレー部だったか。ちなみにぼくはパソコン部だった。


「お前も入ればいいのに」


「いやだよ」


「いいもんだぞ、空の下で汗かくのって」


 おれ今かっこいいこといったよな! と浮かれ気味の君島に苦笑いを向けた。


 ぼくが運動部に入らないのは、外にいるのに、空を見上げることが出来ないからだ。そこにあるのに

見られないのは、ちょっとした罰ゲームだ。


「ごちそうさま」


「え、もう喰い終わったの?」


 パンの袋を丸めながら、立ち上がった。


「ちょっと図書室いってくる」


「待てよー」


「お前待ってたら昼休み終わるよ」


「ちぇ」


 ごめんと繰り返し、図書室へ向かった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ