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カラオケボックスで

ルルルルルル ルルルルル ルルルル

少し歩きだしたと同時に、青木クンの携帯が鳴り始めたのか、わたしの手を離して、四、五メートル後に下がった。

別の友達からのようで、嬉しそうに話し始めた。青木クンの電話を立ち止まって、待っていると、前を歩いていた達樹が一人でわたしの方に近づいて来て

「涼さあ。さっきまで部活で、すっげー上機嫌だったのに、ここに来た途端ご機嫌斜めになったぞ。沙都、お前……涼となんかあったのか?」

いつになく真剣な顔の達樹。

「ううん。何もないけど」

「お前らさ……俺にだけは嘘付くなよ。俺と涼と沙都はどれだけの時間一緒にいると思ってんの?別に言いたくないならそれでいいけどさあ。まあ、後で涼を尋問にかけるし」

それだけ小声で言って、一回わたしの肩を叩いて、水華の方へと駆けて行った。

達樹……

涼と一緒に小学校の頃からずっとサッカーをやって来たんだ。

当然、わたしとも長い付き合いだ。

そんな達樹が、わたしと涼の関係にいち早く気が付いても、不思議はない。

達樹に話せば……お前、何やってんの?

そう、言って失笑されるだろう。


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