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プロローグ

 正直下手ですが読んでみてください。

 お願いします。


  人々は、常に何かを求めている

  でも、それが何かは誰も知らない

  目に見えるのか見えないのか

  さわれるのかさわれないのか

  何一つわからない

  それでも求め、探し続ける

  そうして、誰かが手に入れ、ずっと持ち続ける

  それは、とても長い時からなる今

  そして、未来

  だが、反対に失う者もいる

  それは、硝子が割れるように一瞬であり、今

  そして、過去

  取り戻せない、過去




 目に映ったのは、白い天井だった。

 独特な薬品のにおいのせいか、それとも独特な形をした水色の服のせいか、それとも白一色の部屋のせいか、何を見た時点で判断したかは分からないが、俺の腕に突き刺さるチューブとその先にある点滴を見ればここがどこかなんて、明白だった。

 ここは……病院だ。

 俺はゆっくりと上半身を起こし、周りをもう1度良く見渡す。めざましい発見はなかったが。

 桜の枝の入った花瓶。発見はそれくらいだった。その花瓶に桜をいけたのが、家族なのか、親戚なのか、友達なのか、今、俺はそれを知る術は持ち合わせていない。

 しかし、改めてここが病院だということは確認することはできた。窓から正面玄関の赤十字が見えてしまったのだから、病院という選択肢の他ない。

 それにしても、俺はなぜ、こんなところにいるのだろうか?

 ……

 駄目だ。思い出せない。

 自然に腹に手を置く。その時だった。俺の手に入院服ではないカサリとした感触が伝わった。偶然の産物とは違うが、俺は、偶然にも入院している原因を見つけた。

 腹にはぐるぐると包帯が巻かれていた。

 だが、それを見つけても、腹にある何かの怪我もしくは病気になった理由は思い出せない。本当に、何があったのだろう……。

 さて、目が覚めたのだがこれからどうすればいいのか分からない。とりあえず、手元にあるナースコールで医師を呼んだほうがいいのかもしれん。少なくとも、勝手に動くのはご法度だ。

 んで、マジでどうするかと悩んでいた時、

「あっ……」

 小さなつぶやきが聞こえた。

 反射的にそちらのほうへ首を向けると、スライド式の扉が慣性に従いわずかにローラーを滑らしている。

 そして、紺色のブレザー(おそらくどこぞの学校の制服)を着た少女が立っていた。

 それも、美がつくほどの少女だった。

 つーか、誰!?

「あっ…あっ……」

 いやいや、呻いてないで誰か教えてくれ。声に出してないから伝わるはずないけどね。

「お兄ちゃん!!」

 君が!?って、んなわけねえよ!少女だって!!

 って、魚っじゃない、うおっ!?突然、飛びつくな!who、誰が(少女が!!)what、何を(だから、飛びつきを!!)when、いつ(だから今!!)where、どこで(ここ以外の選択肢を教えてくれ)why、なぜ(知るか!!)how、どのようにして(泣きながら、しかし、顔は笑顔であり、歓喜に満ち溢れ、そのうえでさらに俺への……以下略!!)まさに、5W1H(5つ分からず1人呆ける)いや、分かってるから!!それに意味分からん。そして、違う!こんなことを言いたいんじゃないんだ信じてくれよ!!もお、自分が自分で訳分からん!!はい!!!

 まあ、何にせよさっきの「お兄ちゃん」というセリフからしてみて、この飛びついてる(推定身長146.3センチの)少女は俺の妹となるのだろうが、俺に妹なんていただろうか?

 それと、君。頼むから泣かないでくれ……

「お兄ちゃん、大丈夫?頭痛くない?気持ち悪くない?ご飯食べてる?」

 聞いちゃいねぇし、質問を連射すんな。

 それでも、質問を無視することはできないので、一応「大丈夫」とは言っておくが、それを聞くや否や0.3秒、少女は「お医者さん呼んでくる」と駆け出した。

 転ぶぞ~。あと、病院内を走るんじゃありませ~ん。

「はーい」

 素直でよろしい。まっ、忙しないほかないな。それに、ナースコールがありますよ~。

 で、結局、俺の妹だったのかどうかは確かめられなかった。

 近所の子、という選択肢もあるが、わざわざ見舞いには来ないだろう。

 なら誰だ?というか、思い出せないんだから自問自答しても意味ねえって。あ~、くそっ。なんも思い出せん。

 ん?何も……思い出せない……?

 ……

 あれっ?そういえば、あの子が誰とか以前に俺……誰だっけ?

 …………

 …………

 …………

 状況を把握するのにたっぷり10秒。桜の花の香りも借りて何とか把握。

 気が遠くなるような気がした。

「何の冗談だよ……これ……」

 嘘だろ!??

 俺の動揺が混じりこんだ声は、純白な閉鎖的空間に霧散した。

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