表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私?虎に恩を貸す狐です!  作者: とうふもめん
5/10

狂気の笑み

「いけないって、分かってますよね?お嬢様。」

圧が強くなっていく他に殺気も感じる。

(誰だったかは顔を見ないと思い出せないけれど、これは逆らってはいけないやつ……。)

そう思いながら額に冷や汗を浮かべる。

(どうにかして寝たフリで乗り切れないかしら……。)

出来るだけ後ろの人物と話したくは無い。

そう。サテリアは完全に怖気付いていた!

「お嬢様、私はもう待てませんよ。10秒数えますのでそのうちに反応してくださいね?」

10、9、8…とカウントダウンが進んでいく。

(ひぃっ!も、もう限界ですわ!)

今も叩きつけられる殺気と圧に耐えられなくなったサテリアは、降伏することにした。

寝たフリをやめてベットから起き上がる。

そして、小さく

「すいませんでした……。」

と震えた声で言い、頭を下げたのだった。

「ふむ。いい態度ですね。顔をお上げなさい。」

目の前にたっていた人……、くすんだ黄金色の髪に灰色の少しキツい印象の瞳をした少女。メイドのリアナは満足気に頷いた。

どちらが主かわかったものではない。

(リアナ……。)

サテリアはリアナというメイドの顔を見た瞬間、思い出した。

リアナというメイドはサテリアが生まれた頃から仕えてきた、専属メイドであった。

だが、従順なメイドであったのはサテリアが5歳になるまでだった。

「サテリアお嬢様、お召し物を着替えましょう。」

「嫌だ。私はまだ遊んでたいの!」

その頃。幼い頃から甘やかされて育ったサテリアは傲慢で、わがままなお嬢様だった。

そんなサテリアは、メイドの言うことなど聞くはずもなく……。

それから1週間ほどたった日。

侯爵家主催のお茶会が開かれ、その日は大人しくサテリアは他の令嬢達と楽しげに話していた。

けれど……。

「サテリアさまのそのドレス少しフリルが多い気が致しますわ。いいテザイナーを紹介しましょうか?」

と、伯爵家の令嬢が言った。

思ったことが口に出てしまうことから、礼儀知らずと影で囁かれている令嬢であった。

「なんですって!」

サテリアは自分のドレスを馬鹿にされたことに腹が立ち、その令嬢にカップの紅茶を掛けたのだ。

伯爵家の令嬢は泣き出してしまい、サテリアも令嬢を罵り続けている。

その場は一気に修羅場と化し、お茶会は急遽終了となった。

家に帰ったサテリアはサテリアの父、クアルズ公爵に叱られても全く反省の意を示さなかった。

叱り方が優しかったからかもしれないが。

自室に戻ったサテリアはメイドのリアナに話しかけたのだ。

「私、何が悪かったかしら?」

全く反省をしていないことにリアナはとうとう限界を迎えた。

このままではサテリアはまともな令嬢に育たないと思ったのかリアナの淑女教室が始まった。

リアナの家は魔道士の家計で兄弟が沢山いるためリアナは魔道士にはならずに自分が働きたかったメイドという職を選んだそうだ。そんなリアナは当然魔法を使える。

リアナの持っている魔法は幻術魔法といって、相手の心や魂に直接攻撃をする能力を持っているのだ。

リアナはその能力を使って、淑女とは何なのか。また、相手にしてはいけないことを魂に直接叩きん込んだのだ。

立派な攻撃である。

だけれど、クアルズ公爵はどうやっても娘に淑女とは何なのかということや相手にしてはいけないことを厳しく教えることが出来ず、サテリア関連の問題が増えていくばかりで困っていたため娘を愛するばかり、リアナに頼んだのだ。

まぁ、攻撃という名であれどリアナは流石に5歳の子供、しかも罰を与える訳ではなく、教育が目的なので手加減をしていたのだ。

幻術魔法で空想の世界を作り自分の行動がどのような結果に繋がるのかなどをきちんと教えた上で淑女というものはどのような行動をすべきなのか物語のようにして教えたのである。

けれど、サテリアが見た物語はリアナがわかりやすくオーバーに示していたため結果的には良くない行動をし続けたサテリアは処刑されていた。それは恐怖という名の感情をサテリアに与えトラウマのように残り続けリアナとの主従関係が成立した。

そう、サテリアを思ってこその行動だったのだが……。

サテリアが少し淑女らしからぬ行動をしようとすると公爵家の令嬢らしくもう前のような問題は起こさせないようにとリアナは威圧的に接していた。

そのせいか未だにおかしな主従関係が続いているのであった。

それを思い出したサテリアはあんなにリアナに注意をされていたのに何故、アマリアにあのような淑女らしからぬ行動を取ってしまったのだろうと思った。

恋は盲目というやつである。

それにしても、今となってはそれがリアナが私を心配しての行動だったとわかるのだけれど……。

「リアナは何故偉そうに振舞っているの?」

うっかり、口から言葉が出てしまった。

言ってから気づく、これは言ってはいけない言葉を言ってしまったのでは……と。

(終わりましたわ。)

サテリアは自らの命運の終わりを悟ったのだった。


少しリアナとサテリアの過去が長くなってしまいました。すいません!

そして、読んで下さりありがとうございます。

みなさんが面白いと思えるような作品が作れるように努力してきますので、

これからもよろしくお願いします(*´﹀`*)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ