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逆行
見てくださってありがとうございます。
「…う、ううん。」
朝の日差しを受けながら目を開ける。
「…あさ?」
目を開けると、そこは見知った部屋だった。
あれ?
確か私は地下牢にいて…それで。
(地下牢…?)
突如、激しい頭痛が襲ってきた。
あまりの痛さに頭を抱える。
けれど、痛みは収まるどころか酷くなっていく。
ベットから転げ落ちた体の痛みには構ってもいられず、うずくまる。
「お嬢様?」
ガチャ。とドアが開く音がする。
外から入ってきた人物を見ることもできず、私の意識は遠くなっていく。
「サテリアお嬢様!」
意識が無くなる前、聞こえたのはもう呼ばれることのないはずの名前だった。
「サテリア…。」
誰かが呼ぶ声が聞こえて、目を覚ました。
「お父様…。」
目の前で涙を流しながら私の手を握っていたのは、お父様だった。
「サテリア…!」
私が起きたのを見たお父様は少し上擦った声で、
「どうしたのだ?頭を押さえて倒れていたと聞いたのだが…。」
そうだった。
「私は…。」
婚約破棄をされ…処刑された。
そうして、婚約破棄の6年前。9歳の頃に戻ったんだ。